播州ラーメン 11月30日

 日記 〈ま〉の日常

 

 

僕の田舎、西脇市には、西脇市を中心にした地域に

<播州ラーメン>というくくりの、ご当地ラーメンがあります。

 

wikipediaにも出てる、今結構有名なラーメンなんですよ。

 

特徴は、

 

① 基本は甘みのある醤油ラーメン。

 

いちいち、「醤油ラーメン下さい」なんて注文しません。

みんな「一つ」とか、三人で来たら「三つ」てなもんです。

そしてスープ。甘いといっても「あまぁ~い」といった味ではありません。

 

例えば、関西のうどんは、おつゆが最後の一滴までおいしく飲めるように

なってるでしょ。そこには、キチンと甘みもある。

それと同じだと考えて下さい。

東京では、しっかりダシをとったスープなのに、味はただ醤油をぶち込んだだけ?

の店が結構あります。雑誌等で紹介された店にもあります! 残念!

 

でも、播州ラーメンにそんなのはありません。

 

鳥、豚骨、かつお等、野菜等でしっかりダシを取ったスープに、

丁寧に作られた甘みのある味です。

 

②は乗っている具がチャーシュー、もやし、ネギ、のりである事。

 

特に二つ。まずはネギ。

世間では、刻んだネギを丼に入れて、そこにスープを入れ、麺を入れる。

つまり、ネギが麺やスープとごじゃまぜになって出てきますよね。

適当にプカプカ浮いて。

でも播州ラーメンでは、キチンと刻まれたネギが、うどんやそばのように

決まった場所にトッピングされています。

そして茹でたもやし。それも一番細いもやしが、

これも決まった場所にトッピング。

 

 

まず、ボクの家から一番近い 内橋ラーメンさん

 

 

繁盛してます。

 

 

次は、近郷の中華そば屋の祖・滝野の大橋さんです。

 

 

 

西脇市の南に隣接する加東市滝野町に、戦前からある中華そばの名店。

 

僕が生まれた昭和30年代にはもちろん、常に大阪からも、

多くの人が食べに来られるほどです。

 

正直、今では全国どこにもないような、戦前神戸南京町発の丁寧な中華そばの味を

今に伝えているような感じの店です。

 

こちらは昼の休憩がないので、一日中お客さんがいるほどです。

 

 

 

さて、次は

 

全てはここから始まった!

 

西脇の大橋ラーメンです。

 

 

 

西脇市は繊維産業の街です。

昔は、集団就職で四国や九州から来た機織織機(はたおりしょっき)業務に従事する

女工さんであふれていました。

 

終戦暫くのころ、とある方が、従来の中華そばに、女性の舌に合うように

甘みを加えて完成させたのが、西脇大橋ラーメンのラーメンなのです。

 

そして60年以上。

 

今の播州ラーメンの祖、なのです。

 

こちらも昼休憩がないので、一日中繁盛してます。

 

12月3日放送の、里見浩太朗さん主演『さすらいのプラチナワゴン』

にも、登場します。

 

この大橋ラーメンから始まって、西脇とその周辺のラーメンは、

甘みを持ったラーメンとなっていきました。

 

 

畑やんラーメン、かおるちゃん、一番、丸茂、西脇ラーメンetcetc………

そして大橋ラーメンの先代が再び始められたという滝野の紫川ラーメン。

更に、無くなった三和ラーメン(小さい頃からよく食べたのに残念)

 

それぞれの店がそれぞれの工夫で、同じ播州ラーメンでも

結構店それぞれの味になっています。

 

近郊にいらした時は是非。

 

もっと詳しく知りたい方は、ネットで「兵庫のラーメン屋さん・西脇市内の店」で

検索して下さい。「播州ラーメン」でも構いません。

 

今回はどこのを食べようかな………

 

 

 

« »