密室殺人 12月28日

〈ま〉の日常 読書感想文

 

昨日まで東京の赤坂にある某稽古場で、

一月九日初日の中村美律子さんの新春特別公演の稽古。

順調に楽しいお芝居とショーに仕上がってますよ。

 

そして、今日から冬休みです。

 

とはいえ、締め切りが………

年内あと二つ。正月明けに二つ。企画書一枚。

 

はぁ………

 

さて。

 

今年も総決算をする時期になりました。

 

今年もいろいろ………特にこの年末は、演劇界に大激震が走りました。

何といっていいのかわかりません。

 

 

 

とにかく、今年の決算です。

 

 

今年も仕事の資料等の読書量が半端なくて、

自身の読みたいもの(ミステリーオンリーですけど)は、

ほとんどが密室物に終始してしまいました。

 

密室物。大大大大大好きです。

 

中学一年でガストン・ルルーの古典的大名作「黄色い部屋の謎」を読んで以来

密室一筋の感がある池田でございます。

 

密室物だけで長編短編海外国内あわせて何百冊読んだでしょうか。

 

密室の大巨匠ディクスン・カーの「三つの棺」「ユダの窓」「火刑法廷」

「孔雀の羽根」「妖魔の森の家」

横溝正史先生の「本陣殺人事件」

高木彬光先生の「能面殺人事件」「妖婦の宿」「我が一高時代の犯罪」

鮎川哲也先生の「赤い密室」「道化師の檻」

そして山村美紗先生の「花の棺」

 

わぁ!……古典的名作やぁ!

 

ここ数年では柄刀一さんの「fの魔弾」は強烈やったなぁ。

 

で、今年はこれ。

 

 

 

 

 

二冊とも短編集です。

特に右の「密室蒐集家」 この中の「理由ありの密室」がお勧めです。

 

ただ、密室トリックそのものではなく、つまりですね、

 

密室の世界には、巨匠ディクスン・カーが「三つの棺」でやった<密室講義>

という密室トリックを理論的に分類する分野があって、

日本でも江戸川乱歩先生や天城一さんや最近でもいろんな方がやっています。

 

ところがこの作者は「理由ありの密室」の中で、トリックの分類じゃなく、

犯人はなぜ密室を作るのか? という動機の分類講義をやっています。

 

これがなかなか!

 

 

実はボクも密室ファンの例にもれず、密室トリックを幾つか考案しています。

でもボクは小説家ではありません。

そこで、舞台でミステリー劇を書いた折に、何本か発表してきました。

去年八月の三越劇場、十朱幸代さん主演の『姑は推理作家』の中でも

娘道成寺の踊り手の上に、釣鐘が下りてきて、次の瞬間銃声一発!

鐘を上げると、踊り手の眉間には銃痕が!

釣鐘の中は完全密室………!

 

というのを書きました。

 

まぁ、いわゆるバカミスの類でしたけれど………

 

毎年正月には、今年こそは密室の推理小説をものにしなきゃ! と思うのですが、

仕事に追われて叶いません。

 

今年も、そうでした………

 

 

これが今年の総括の第三位かな………

 

 

 

 

 

 

 

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