片岡秀太郎さん 5月28日

〈ま〉の日常 池田政之の仕事

 

 

先日の田村正和さんのショックがなかなか癒えません。

ボクは只のファンで残念ながらお仕事はさせていただいていないので、ここでも追悼

文は書きませんでした。それは現実にお知り合いの方や、仕事をなさった方のものだ

と信じているからです。

 

 

 

そこへ今度は片岡秀太郎さんの訃報です。

今月は北町のお兄さんといい……

 

 

ボク、秀太郎さんとは一度だけご一緒させていただきました。

2007年大阪松竹座で片岡愛之助丈の初主役の『蟬しぐれ』です。

 

 

 

 

 

 

懐かしいチラシです。

星由里子さんも……凛とした母上で本当に素敵でした。

NLTからは川島一平さんと泉関奈津子が出ました。

 

 

ボクは脚本だけで (演出はフジテレビの河毛俊作氏)、他に仕事があったので、舞台稽

古で漸く顔を出しました。そうしたらお父上の秀太郎さんがいらっしゃって、相手役

の相田翔子ちゃんに、所作指導をなさいました。

 

ボクは、これはすごいところに居合わせたと思い、ご挨拶 (一応脚本家なので、松竹

さんがキチンとご挨拶をさせてくださいました) の後、ボクが「先生の横でご指導を

拝見しても宜しいでしょうか?」と申したら「どうぞ」とにこやかに仰ってください

ました。そこで一日ずっと横にいて、黙ってその指導を食い入るように拝見していた

訳です。

 

掛けのさばき、花道での掛けのさばき、引きの裾の返し、座り方、袖のさばき方……

 

なにせ本物です。それはそれは勉強になりました。本当に感謝しております。

 

 

近年では『輝虎配膳』の勘助のお母上、本当に立派でらして、僭越ながら益々楽しみ

にしておりました。

 

心よりご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

ところで、アビガンの用途特許を中国が獲ったんですって。

厚労省、何してんねん。(# ゚Д゚)

 

 

 

ちなみに今、来月の明治座さん水森かおりちゃんの稽古に入る為の、PCR検査待ちで

す。これで何度目? 8度目ですわ。

 

 

 

 

 

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