千葉真一さん 8月20日

 日記 ごあいさつ

 

 

先程ニュースで千葉真一さんが亡くなられたと知った。

コロナの所為だとも。

 

 

 

 

 

 

ボクたちの世代なら誰でも知っている大当り・柳生十兵衛です。

 

 

 

 

ボクは1度だけお仕事をご一緒しました。

 

 

それ以前に、映画、テレビと、どれだけ拝見していたことか。

特に好きなのが『柳生一族の陰謀』と『魔界転生』です。

 

『柳生一族の陰謀』は最近でもDVDで観ます。ボクの好きな映画のベストテンに絶対

に入る。役は勿論柳生十兵衛。あ『魔界転生』も十兵衛ですね。

 

 

ボクたちの上の世代で柳生十兵衛といえば近衛十四郎さん。

で、ボクたちの世代の十兵衛は千葉さんだった。

 

 

 

ある時、NHKさんから連絡があり、村上弘明さんで新しい十兵衛を津本陽先生の『柳

生十兵衛七番勝負』を原作として創作時代劇を作ることになり、脚本を担当すること

になりました。近衛さん、千葉さんに次ぐ、第三の十兵衛を創るというのが主眼でし

た。 

 

脚本作りも撮影も順調に進みだし、ボクは後半の執筆に掛かった頃、CPの古川さん

とCDの長沖さんと飲みました。「池田クン、次はどこへ行く?」「(池田)九州にしよ

かと」「九州には武蔵がいるぞ」「そうだ、武蔵を出したら?」「(池田)まさか戦わ

せるんですか?」「当然だろ。十兵衛 vs 武蔵」「(池田)決着つきませんよぉ。てか

着けちゃったら歴史変わるし」「例えば十兵衛が悩んでて、武蔵に教えを乞うみたい

な」「(池田)師弟関係にする訳ですね。それなら」「でも絶対戦わせてね」「(池田)

どないしまんねん!」「それは頑張って考えて。(^O^)」「(池田)でも、武蔵は誰の

イメージですか?」「それは……」

そこから更に飲んで……千葉さんがいい! なんて酔った勢いで勝手に盛り上がって。

 

三代目・村上十兵衛 vs 二代目・千葉十兵衛の武蔵。実現すれば、それはすごいこと

に! でも無理に決まってますよね。だって千葉さんは当時アメリカですし。 

 

 

数日後、第五話の初稿を書き上げたところへCPさんから電話が。「千葉さんに決ま

ったよ!」「(池田)嘘ぉおおおおお!」

NHKさんがダメ元でオファーなさったんだそうです。そうしたらちょうど千葉さんは

帰国なさっててOKだと。

 

 

早速ご挨拶に伺おうとしたんですけど、てかミーハーで会いたくて。(^_^;)

ですが、直ぐにロケに行かれたので、もう会えないと思っていました。そうしたら、

打ち上げにいらして! 席をご一緒しました!

その時、ボクが挨拶すると、席を立って挨拶してくださいました。恐れ多く、チョー

ビビりました。(^_^;) 短い時間でしたが色々お話をさせていただきました!

 

 

 

 

昨年、氷川きよしクンの舞台で娘さんの真瀬樹里ちゃんとご一緒し、お父様のお話を

させていただいたことを思い出しました。

 

 

 

 

コロナでなんて……本当にご無念だったと存じます。

 

 

心からご冥福をお祈り致します。

 

 

 

 

 

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