「とっくの昔にやめちゃった」七か条 11月28日

〈ま〉の日常

 

 

母とテレビをつけて昼ご飯を食べていたら、ニュースで

今日、福岡や山口、広島で雪が降っている風景が映された。

 

例年より数日から二十日以上早いのだそうだ。

 

母との会話で、「まだ11月やろ。何日や?」

 

そこで気が付いた。

 

誕生日だった。

 

 

ボクには、持たないものがある。

 

財布と腕時計の二つ。昔はこれに携帯と手帳が入って四つでした。

携帯は持ちました。手帳は……とりあえず持ってないと年のせいで物忘れが……

40歳後半までは、スケジュールはどんなに忙しくても全部丸暗記だったのに……

 

 

それに加えて、

   名刺をなくして13年。つまり今は持ってません。

   中元・歳暮を拒否して8年。

   年賀状をやめて7年。楽ですよ。

   そして、誕生日を無視するようになってもうすぐ20年です。

   更に、結婚式のお祝いは、5年前から、2年持ったらお渡しする事に

      しています。というのも、とある奴らが4人連続2年で離婚したから

      じゃ! まぁお祝いがもったいない! それと、2年後にお祝いを渡す

      という事は、結婚式に出なくってもいいという事です。これも楽です。

 

 

 

財布、腕時計、名刺、年賀状、中元・歳暮、結婚式のお祝い(2年の期限付き)、

そして誕生日。これで七つです。

 

 

 

ところが今年、自分の誕生日が忘れられなくなる事件がありました。

 

6月22日深夜10時半頃、父親の呼吸が止まりました。死亡です。

でも心臓が強くて、まだ動いています。

医師の先生と看護師さんがずっと病室にいて下さっているのですが、

先生曰く「心臓が止まるのにまだ30分や1時間はかかるでしょう」

とのこと。事実、11時を過ぎても動いていました。

 

ボクは先生に言いました。「まだ5分や10分大丈夫ですか?」

 

OKとの事で、駐車場の自分の車の中へタバコを吸いに行きました。

 

ふと車の時計をみると11時25分。まさか28分やったらシャレにならんなぁ

と思い、病室に戻ると、

母が「よかった戻ってきてくれて。そろそろ止まりそうや!」

 

そして………

 

止まりました。

 

先生が診ておっしゃいました。「ご臨終です。11時28分です」

 

きちゃった11・28。ボクの誕生日数字。父の亡くなった時間が誕生日数字って。

 

そこで先生に「先生、時間なんですけど、27分に早めるか、29分に遅らせるかに

していただけませんでしょうか」とお願いしました。

 

先生は一瞬「?」の顔になったのち頑強に「11時28分です!」

 

ハイ決定。

 

11時28分!

 

ボクは父の死亡時刻を一生忘れられないことになりました。

 

 

なのに誕生日の方を忘れるなんて………

 

 

「とっくの昔に辞めちゃった」の効用がキチンとでてますね。何の話や。

 

 

 

 

 

玄関から空を見上げてパチリ。

 

よく晴れた誕生日の空です。

 

 

それと服部さん。おめでとうメールありがとうございます。

 

あなたの毎年のメールだけはありがたく頂いています。

 

これは決まりですものね。感謝です。

 

 

 

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