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キャスティング 1月30日

池田政之の仕事

 

 

明日の『嘘の戦争』ジュディ・オングさんの回に、森岡豊クンが出演しているとの

連絡が。

楽しみでやんす。

皆様も是非!

   

 

 

さて。

第二回NLTコメディ新人戯曲賞の公演が4月15から池袋シアターグリーンで

はじまります。

 

佳作『その牙に気をつけろ!』と審査員特別賞『脱退会議』の豪華2本立て。

 

演出はボクと先輩加納健次さんの合同です。

 

 

『その牙に気をつけろ!』は配役は出来てますが、

『脱退会議』が……

 

というのも、

 

 『脱退会議』は男ばっかり6人。

そのうち5人は売れないお笑いユニットのメンバー。

1人はテレビ局のディレクター。

で、計6人。

 

 

チラシはこちらです。

といってもまだ出来てなくて、これは校正前のですが、

出演者は分かると思いますので裏面のみ載せますね。

なので、出演者の顔ぶれ以外、間違っててはいけないので正式なものができるまで

気にしないでくださいましね。

キチンとしたものは今日明日にはできますので。

 

 

 

 

 

 

 

出演は先輩順に根本拓人、山本行平、左良拓司、渡辺健二、小泉駿也、阪本竜太

です。お、根本が一番上。

 

で、誰がどの役をやるのか、一応は決めていたのだけれど、何せ若い人ばかりなので

もう一度読んで、改めて確定しようということになりました。

 

そこで6人と加納さんとボクとが集まって、

改めての座内の配役オーディション。

珍しいな、配役オーディションって。

誰がどの役をやるのか。そのままで行くのか? それとも全く変わるのか?

 

 

楽しみな1日が始まるわけでやんす。( ´艸`)

 

 

 

ちなみに『その牙に気をつけろ!』に飛田のオヤジが……

 

残念ながら猿の扮装はしないと思いますが……( ´艸`)

 

 

 

 

50年分の資料 1月27日

ごあいさつ 池田政之の仕事

 

 

 

劇団NLTは来年で50年。

 

 

 

 

 

 

そこで来年は50周年として、色々と企画を考えています。

 

そらせやな。ボク、NLTの企画委員やし。

 

 

その一つに50年記念冊子つまり50年史発行事業があります。

事業というほど大層なもんやないけど。

 

それでも、50年を紐解き、整理し、祝辞を賜る方や、

寄稿して頂く方の選定もしなければなりません。

 

 

演出部の小林史ちゃんが資料委員として今集め整理をしていますが、

これがなかなか大変で、

1984年以降なら、ボクの手元にもあるのですが、

それ以前は、劇団の倉庫書庫の中で、史ちゃん四苦八苦です。

 

ボクもやっているのですが、NLTのホームページの上演作品一覧と

青野平義記念館落成記念の20年史を参考に、整理しているのですが、

これ、ホンマにおうてんのか?と思える個所もあって……

 

もし、皆様の中で、NLTのホームページの上演作品一覧ページに

抜けているものが存在した場合(ないとは思いますが)、

その資料等を持っているという方がいらっしゃいましたら

ご連絡をくださいまし。

 

 

とにかく、一年かけて頑張ります。

 

 

 

頭ウニ 1月23日

観劇 読書感想文

 

 

寒いですねぇ。

 

炬燵だけで部屋に暖房を入れないと、手がかじかんでボードを打てません。

ほな暖房入れろや。

ボクはもともと部屋が暖かすぎるとボーっとしてくるので、

おこたに入って、部屋は涼しいのが大好きなんです。

けど、この数日は暖房つけました。

 

実家の西脇は先日雪が降り、というか西日本は大雪だったそうで、

兵庫県も西脇のすぐ北の多可町なんかは車が動かなくなったそうです。

篠山なんか大変だったようで。

 

うちの庭にも一週間過ぎてもまだ雪をまとめた山が溶けずにそのままでやんす。

 

 

 

 

 

 

 

今、おこたの横に次の仕事のための資料が山積みで、それを必死に

頭に入れています。

何の仕事だって?

しばらく待ってくださいね。もうすぐここでお知らせできると思います。

ホントに山積み……

 

 

 

さて、その合間をぬって、どんな合間や、

今年、いえ今期のテレビ、だいたい観ました。

 

 

 

『おんな城主 直虎』

 

Eテレこども歴史劇場 = みたいな大河ドラマですね。

やっぱり、〈大人顔負けおてんば少女マンガ〉みたいで……

それもずいぶん昔の……昭和40年代に夕方やっていた子供向け時代劇みたい。

やっぱり……無理ですわ……

 

子役を主役にするとき、それでも、大人のドラマにするか、子供向けにするか。

昔はキッチリ作り別けが出来ていました。

それを……

 

加えて、劇団NLTの創設者のひとり三島由紀夫先生はこう仰ってます。

「歴史は起こったことは伝えていても、起こっていないことは伝えていない。

そこに我々詐欺師のような手合いのつけ込む隙があるのだ」と。

 

歴史的史実は、なぜそんなことが起こったのか ? ? の連続です。

その ? を、時代性に鑑み、リアリティをもって、成程そういうことだったのか

と作って見せるのが、我々詐欺師のような手合いの腕の見せ所なのです。

 

それを……全部子供の活躍で歴史の ? が解決していくなんて……

 

又か……

 

一流の詐欺師になりたいものです。

 

 

 

 

 

木村拓哉氏と草彅剛氏のドラマ激突が喧しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

どちらも二話とも拝見いたしました。

 

ボクの私的感想です。

 

 

 

まずは先に開始の『嘘の戦争』

 

復讐劇なんやけど、深刻めのコンゲーム、というか

現代男性版の『五瓣の椿』でしょうか。(笑)

 

つっこみどころはけっこうあるんやけど、

例えば、藤木クン、それほど草彅クンを疑ってるんなら、

もう一度調べるでしょ。アメリカのオフィスへの電話も、

東京のオフィスを見たことも、〈?〉満載なら何度でも調べるでしょ。

ボクたちだって、歴史的史実や年号なんて、間違ってないか、何度でも

確認してから脚本を提出しますよ。

もう一度電話すれば済むだけの話。普通するでしょ。

 

それでも、そんなことどうでもいいのは、草彅クンの演技と、

根源の事件の大きさと、復讐に至る過程が面白いからでしょうね。

問題作に見せて、実は重厚な娯楽作ですね。

 

楽しみに拝見させて頂きます。

 

ね、事務員あと二人だけ安く雇って、アメリカと東京のオフィスに置いておけば。

毎回、シーン事務所前景/次のシーン事務所内・事務員セリフ「暇だなぁ」

各4秒×2で計8秒。ね。 (笑)

 

 

 

『A LIFE』

 

こちらもいい本だと思いますよ。

 

木村クンはいつも木村クンとの指摘の記事がありましたが、

ボクはいいと思いますよ。

だって、見入っちゃったもの。

 

本の勝利かもしれませんが。(笑)

 

昨年の騒動でいろいろな記事を目にしましたが、ドラマは関係なく見ます。

 

これはボクの意見ですけれど、木村クンは大根ではありません。

いつもの木村クンでも、その都度ちゃんと役に見えます。

なかなか出来ることではありません。

ボクは、彼は演技者、それもスター的演技者だと思っています。

スター的演技者って? それはまた後日。

 

 

対決の二作、いい勝負ですね。

 

リアリティはちょいと ? でも、演技力と話の面白さの『嘘の戦争』 VS

いつもの木村クンと言われてもリアリズムある面白さの『A LIFE』

 

ドラマはこうでなくっちゃ。

問題作に見せた、見ごたえある娯楽作とは、これですよ。

 

観ます。 

 

 

 

 

 で、合間にこれ読んじった。

 

 

 

 

 

 

七河迦南さんの『アルバトロスは羽ばたかない』

 

2011年第64回日本推理作家協会賞を米澤穂信氏『折れた竜骨』

麻耶雄崇氏『隻眼の少女』と争った作品です。

 

本格物が並んだ本格レベルの高い年ですね。

 

最後のドンデン、予想もしなかった。

いや、ちょいとしてたけど、違うドンデンやと思てた。

やられました。

 

 

なぜこれが受賞しなかったのか?

 

『折れた竜骨』『隻眼の少女』と比べて、ううーん、なにか一つ、

プラスアルファというか、華というか、売りというか、もう一つ、

ほんの小さなことやけど、足りなかったのかなぁ。

 

でも途中で挟まれる短編(これも長編を構成する大事な要素やけど)、

特に最初の「春」の部分。

これだけ抜き出して短編賞で勝負すればよかったのに。

これだけでも、違う年の受賞短編よりぜんぜんレベル高いで。

 

運なのかなぁ。

その年の審査員の好みなのかなぁ。

 

けど、そうなると、三作受賞?

無理やな。(笑) 

 

 

 

あかん。隣の資料が……

 

今月ゆっくりできるはずやったのに……

 

頭、ウニになりそう。

 

うれしい悲鳴ですが。(笑)

 

感謝です。

 

 

 

 

魔女狩り極まれり 1月12日

 日記

 

  

驚いた。

今日のニュース。あ、もう昨日か。

厚生省のおぞましい発表。

 

 

昔、こんな記事を読みました。(雑誌名は忘れてしまいましたが)

国連で、いろんな問題を話し合うとき、その年のズラーと並んだ議案は

全てアメリカおよび主要ヨーロッパ国がその原因となる案件ばかり。

まずいなぁ、会議明日やのに、と思った主要欧米の国連大使がふと見た

議案の中に、一つだけ自国と関わりのない案件が。

 

捕鯨。

 

そうだ。これなら日本だけだ。これにしよう。

で、いきなり捕鯨問題が世の中へ出てきた。

オーストラリアも飛びついた。

以来、はっきり言って魔女狩りです。

つまり、いきなりとんでもない案件が飛び出すには、その裏に何か隠したいことが

あるということでやんす。

で、狂信的な、ヒステリックな魔女狩りが始まるのです。

近隣諸国も、政府への批判をかわしたくなると、突然反日を出してくるように。

 

 

 

で、夕べ。

厚生省の提案。

飲食店も含めすべての公共建物を全面禁煙にしよう、ですって。

 

昨年の秋から言われていたことやけど、まさかここまで強硬に出てくるとは

思いませんでした。

 

 

ボクはこの日記で、他人様のお芝居の悪口と、政治的発言は書かないと決めて

きました。たった一度、昨年の7月8日に小池さんのことを書いただけです。

 

でも書きます。

憤慨してるので。

というより、これ、政治的発言か?

 

 

 

ボクは喫煙者です。

嗜好銘柄はこれです。

 

 

 

 

 

 

メビウスロング1ミリ。

 

 

さて、厚生省の言い分はこうです。

2020年のオリンピックに向けて、欧米並みにするとのこと。

 

そうきたか。

昔は受動喫煙を無くすための一点張りやったのに。

 

 

受動喫煙の問題は、よく分かります。

ボクも吸わない方のお気持ちや、そのための配慮には賛成です。

だから分煙があるんです。

ボクはキチンと守ってますよ。

 

守ってますけど、おかしいなぁと思うこともあります。

例えば新幹線のホーム。

今は一切吸えません。(本来煙草は吸うではなく飲むですけれど、面倒くさいので

吸うで通しますね)

新幹線のホームは密閉されてませんし、ささやか屋根に、だいたい二階三階の高さ

にありますから、風も吹きぶりの雨もイケイケです。そこで吸ったとして、どんな

副流煙があるのでしょう。

地下鉄のホームならわかりますよ。地方の新幹線ホームなんて自然の中ですよ。

というより、東京駅なんか車の排気ガスや、重油の煤煙、駅によっては工場

の排煙のほうがはるかに問題ですよ。地方の駅なんか周り何にもない。遥かな

煙突から真っ黒な煙がもくもく。でも煙草はダメ。四階くらいの高さの駅なんか

いつも風がビュービュー吹いてても煙草はダメ。

 

もう魔女狩りです。

 

区によっては屋外は一切吸えません。

広い道路脇の公園の隅にあった喫煙コーナーも撤去されました。

車の排ガスバンバンでも煙草の煙はダメなのです。

 

それでも守ってきました。

煙草を吸わない方に迷惑をかけちゃいけないと、決められたことには

キチンと従ってきました。

 

 

それが喫茶店も、居酒屋も、ホテルの喫煙可の部屋も全部ダメ。

今や公共の場も乗り物もみんな禁煙で、飲食とホテルが最後の喫煙場なんです。

それすらも、分煙ではなく一切ダメ。

 

何があった?

 

だったら法律で禁止にすればいいんです。

ボク、従いますよ。

それを一方で煙草を売り、一方で自宅と設置された喫煙ルーム以外ダメ。

でも自宅と喫煙ルームは可……

 

わけわからん。

 

だったら工夫しましょうよ。もっともっと考えましょうよ。

お店ごと、ホテルごと、分店にしてしまえばいいんです。

 

 

国民の健康を憂いでというなら、自動車の排ガスも、工場の煙も、豊洲の化学物質

も、それより原発やめなさいよ!

放射能の方がどれほど恐ろしいか!

原発なんて全部やめましょうよ。

原発電力の方が安い。ウソばっかりだったでしょ。

新しいエネルギーがないから。ウソばっかりでしょ。

日本海に、向こう百年のエネルギーが眠ってるでしょ。

というより、原発は絶対安全。ドウソだったでしょ。

 

 

何を隠したいんでしょうか?

 

 

もう一つ。

マスコミ使って姑息なニュース流すのはどうなんでしょうか。

誰だってちょいと考えればわかりますよ。

とある刺身のうまい居酒屋が、店舗全面禁煙にしたら前年比150%

来客数が増加した。禁煙は素晴らしい。だから全居酒屋も禁煙に。

テレビで喜んでた方、お脳が少し足りないのでしょうか。

そうかて、そら増えるわ。煙草が嫌な方がその店に集中しただけやもん。

全部禁煙にしたら、煙草が嫌な方もどこへ行ったって安心なんやから、

また元の店に戻りますよ。150%がまた元に戻るだけでしょうが。

禁煙にしようがしよまいが、居酒屋に来る客の絶対数はいっしょやろ。

つまり全面禁煙にしたら来客数が増加するなんてのはマヤカシで、たまたま禁煙

にした店に禁煙者の方が流れただけで、客の数が増加するわけがないんやもの。

つまり経済にも好影響なんてのは嘘八百で、こんなマヤカシに引っかかる国民が

いると本気で考えているのでしょうか。考えているとしたら……アホやね。

 

それどころか、全面禁煙にしたら、喫煙者の大半は居酒屋へ行かなくなるで

しょうね。〈部屋飲み〉か、例えば自社ビルを持つ大企業なんか、会議室レベルの

広い喫煙ルームを作って、みんなそこへ酒やつまみを持ち寄って〈部屋飲み〉ならぬ

〈ルーム飲み〉するでしょうね。育児室や保健室やトレーニングルーム同様、

福利厚生の一環として喫煙飲食ルームができるでしょうね。今だってコーヒーや

ジュースの自販機が置いてあり、吸引システムのついた大きなテーブルのある

喫煙ルームを持った会社がありますよ。そこで会議をしている人もいますもの。

 

それより「喫煙ルーム」という店名の居酒屋を作るというのは如何でしょう?(笑)

店舗内全部喫煙ルームという店です。(笑)

 

居酒屋から客は減るでしょうね。特に大企業近くの丸の内や新橋の居酒屋、

前年比40%減なんて当たり前になるでしょうね。

住宅街の駅前にある店は壊滅でしょう。みんな素通りで帰っちゃうし。

更には飲食店組合の方々がおっしゃっているとおり、禁煙ルームを作れない

小さなお店は廃業に追い込まれるでしょうね。

 

ここでも中小いじめですか。

 

反対を表明されている飲食関係の業界の皆さま、ホテル業界の皆さま、

頑張ってください!

 

 

さっきもチラと書きましたけど、

だったら分煙じゃなく、分店にすればいいんです。

今の「禁煙店」表示ではなく、基本禁煙で、吸える店だけ「喫煙店」表示に

すればいいんです。それだけのことでしょ。

 

ホテルだって、喫煙室と禁煙室はフロアで分けてあるんですよ。

喫煙室フロア自体が喫煙ルームなんですよ。問題ないでしょ。

 

それでも、喫煙者の衣服から匂う?

公共すべて禁煙にしても、自宅で吸えば同じでしょ。

煙草は販売してるんやもん。

矛盾です。

 

 

工夫することができないお脳の弱いお方が、ゼロか百かの一網打尽案を、

姑息に押し付けた魔女狩りとしか思えません。

 

同じ横暴なら、煙草を法律で禁止にしてください。

それの方が納得します。

 

 

これを機にタバコをやめる人が続出するでしょうね。

というより、煙草愛飲者の皆さま、そうなったら一斉に禁煙しませんか。

ボクします。

みんなで一斉に止めたらどうなるのか。

 

皆さん知ってます? 煙草の税金。

一箱の値段の半分ですよ。

年間の税収2兆円超えてるそうですよ。

 

2兆円強!

 

これがゼロになるわけですわ。

 

ゼロになったら二兆円分どこから取るのでしょうか。

消費税上げるか、国税上げるか、禁煙者にも二兆円分均等に負担が来るでしょうね。

ええ、財務省なら絶対やるな。

 

 

 

煙草を吸わない皆さま、こんな手前勝手な駄文を読まれて

気分を害されたかもしれません。申し訳ありません。

 

でも、昨今の愛煙者に対するヒステリックな魔女狩りのような政策にも

苦笑いしながらも、キチンと従ってきたんです。

 

それをここまでやるか。

禁煙したら客が増えるなんて、姑息なマヤカシを持ち出してまで。

 

法律で禁止してください。

そして副流煙よりもっと恐ろしい放射能や化学物質を、もっとキチンと

取り締まってください。

 

煙草産業には利権がない?

それとも法律で禁止するには惜しい程度の利権はある?

知らんがな。

 

 

ここまで喫煙者を追い詰めるくせに法律で禁止にはしない。

選挙権を18歳にしたのに少年法は20歳のまま。

何度騙されても、無礼千万なことをされても、領土を奪われそうになっても

日本より近隣諸国の方が大事な、日本人の税金で暮らしている日本の政治家がいる。

ボクには理解不能な三つです。

 

 

失礼いたしました。

 

 

 

 

 

今年初の 1月9日

〈ま〉の日常 読書感想文

 

 

 

NHKで大河ドラマ『おんな城主 直虎』とBSドラマ『女の中にいる他人』が

始まりました。

「おんな」二題ですな。

 

 

 

大河ドラマ……

 

戦国前半の著名人ですが、一般的には無名の人々を描く時に必要な

人物・状況紹介はなかなかでございました。

なのに……

 

ごめんなさい。これはボクだけかもしれませんので。

先に謝っておきます。すんません。

 

1つ1つのエピソードが、まぁアッケラカンというか、ホームドラマ的というか、

やっぱり女性脚本家というか……

 

時代が時代やから、出てくる事柄は、生きるか死ぬかの切羽詰まった重大事ばかり。

なのに、主人公本人の能天気な描写が多すぎて……

 

本当に必要なエピソードは、世は戦国。井伊家は弱小で、今川の傘下になっていて、

本家には女の子一人しかいなくて、その子はメチャ元気で、分家の子(亀之丞)と婚約

させて、ところがその父が殺されて、亀之丞を逃がせ!

これでしょ。

 

なのに主人公のあっけらかんのエピソードが多すぎて……

 

しかも鵜の目鷹の目生きるか死ぬかのあの時代に、

領主様のたった一人のお姫様が、百姓の子のように好き放題。

ありえない。

人質に取られたらどうすんの。

 

更に、おとわのセリフ「女に二言はありませぬ」

ありえない。

この時代のまして子供が言う訳がありません。ボク、耳を疑いました。

「武士に二言はない」が正しいわけでしょ。それが派生して「男に二言は」。

ならば、例えばきつい叔父上がいて、何かというと「子供は向こうへ行ってろ!」

「女はすっこんでろ!」と怒鳴っていて、その叔父上の口癖が「男に二言はない!」

で、それをおとわが揶揄的に真似て「女に二言はない」と言ったのなら成立します。

それなら面白いですが。

 

またも、少女漫画のお転婆のお姫様やな。

 

乗れない……

 

おとわを演じる子役ちゃんがうまくて、うまければうまいほど、乗れない……

 

ボク、ここ20年の大河で、女性の脚本家の方が書かれた作品で最後まで観たの

『篤姫』一本だけ。

 

とにかく、『江』のように、何でもかんでも歴史のど真ん中に彼女がいた的進行

にだけはなりませんように。

 

まぁ、もうしばらく見てみます。

 

 

 

それからすれば『女の中にいる他人』。

そんなにたくさんの情報があるわけやないのに、

主人公の夫が友人の妻と浮気してて、やってる最中に殺しちゃって、

被害者とシェアしている友人の女が○○で……

これだけでしょ。

でも最後までうまくひっぱりはりました。

 

 

なんやろこの差。

 

 

同じおんなでも、『女の中に……』の方は吉本昌弘先生。流石です。

 

 

 

 

 

さてさて。

 

締め切りも一つ済ませて、さぁ、今年初のミステリーと参りやしょう。

 

 

そう。年の初めから〈読みたい本読みたいねん症候群〉

 

とはいえ、穏やかに読みました。

そうか? 2日で3冊やで。

 

 

というのも、締め切りは一つこなしましたが、まだ提出していません。

なんか、今一つ気に入らなくて。

なれば、てきめんな解決法。二三日寝かせる。

 

書き上げた時はこちらも盛り上がっています。

二三日して、こちらの気が落ち着いて、改めて読むと、

気が付くことがものすごく多いのです。

 

もちろん緊急依頼の場合はこのまま出しますが、

そうでない時は、この手が一番。

で、もう一度直したうえで、初稿として提出するわけです。

 

 

なので、その隙にまとめて読書となったというわけでごんす。

 

 

 

では。

 

まずは、ちょいと古い本ですが、読んでなかったので。

北森鴻氏の『狂乱廿四孝』 1995年の鮎川哲也賞受賞作です。

 

 

 

 

 

 

ミステリとしてはチト弱いですが、世界が、出てくる人々が!

時は明治初め。まだ江戸が残る東京。

猿若町の森田座を舞台に、主役は戯作者志望の若いお姉ちゃんですが、

主要人物がすごい。後の河竹黙阿弥、十二代守田勘彌、三代目澤村田之助、

五代目尾上菊五郎、後の九代目市川團十郎etcetc……

 

田之助が両足を無くしながらも舞台を務め大当たりをとる森田座や市村座を舞台に、

この人たちが連続殺人事件に巻き込まれていく。

 

なかなかでございました。

 

 

 

そして、昨年2016年本格ミステリの分野の大収穫2作。

鮎川哲也賞受賞作大型新人・市川憂人氏の『ジェリーフィッシュは凍らない』と

ベテラン竹本健治氏の『涙香迷宮』

 

 

 

 

 

 

 

『ジェリーフィッシュは凍らない』

いやぁ、なるほど鮎川賞受賞は納得でございます!

とはいえ、ツッコミどころ、無理くり枚数をまとめた感はありましたが。

昔読んだkappa-one受賞の林泰広氏の『見えない精霊』や鮎川賞作家の門前典之氏の

受賞四年前に同賞を落選して自費出版されたという『死の命題』を読んだ時のような

感覚に陥りました。

次回作に期待します。ホントに大傑作を楽しみにします。

 

ちなみに、門前氏の『死の命題』

今は『屍の命題』と改題され出版されてますが、当時は自費出版されたものしか

なくて、捜して捜して、三鷹かどこか(記憶があいまいですんません)の図書館に

あることが分かって、目黒の図書館に取り寄せてもらい、ようやく読んで、又

目黒の図書館から返却して頂きました。苦労して読んだんです。

当時その苦労をDODOでえんちゃんに言うたら、「そんな暇があったら台本書き!

締め切り目の前やろ!」と言われました。(笑)

 

 

竹本氏は大昔に『匣の中の失楽』『ウロボロスの偽書』の2作しか読んでません

でした。

大ベテランに対し3作目でやんす。すんません。

この感想はまた後日。

今、唸ってますので……

 

 

さぁそろそろ寝かせた台本読もか。

 

 

ふと横を見ると門前氏の最新作『首なし男と踊る生首』が「オレも読んでくれぃ!」

と訴えています。

それにしてもすごいタイトルやな(笑)

 

 

追記

結局『首なし男と踊る生首』、読んじまいまいした。

感想はって? ううーん……てことで一つ。

『死の命題』はすごいですよ。あ、今は『屍の命題』か。

 

 

 

 

  

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