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あっという間 9月15日

池田政之の仕事

 

 

 

三日間の大饗宴。

 

男組も早くも千秋楽。

 

ちょうど今最後の幕が開いたところです。

 

ホントに多くの方に来ていただきました。

 

 

 

 

 

昨日言った竹丸さんと歌助さんの芸者姿の大宴会の場。

一番右が佐藤正宏さんでやんす。ちょいと切れちまったぜい。

佐藤さんは『応挙の幽霊』のときと同じ幇間・でき丸役でやんす。

 

 

それとこちらが昨日撮り忘れた中村でやんす。

 

 

 

 

 

 

 

これは芝居の武士姿ではなく、二部の踊りの最後に出るときの袴姿でやんす。

 

 

とにかく、三日間五回公演はあっという間に千秋楽。

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

男組初日 9月14日

池田政之の仕事

 

 

9月も半ば。

 

昨日は三越劇場で若柳禄寿先生主催の春秋会男組の初日でした。

 

 

 

 

 

 

昨日の初日は昼夜二回。

 

多くの俳優さん女優さんが見に来てくださいました。

ここはどこの楽屋かというくらい。

座長さんクラスがぞろぞろ。

ありがとうございます!

 

 

いい初日でございましたよ。

 

 

その中から何枚か。

 

 

 

 

 

 

勝野洋さんと曾我廼家寛太郎さん。丁々発止の大騒ぎとなっていきます。

勝野さん、こんなに喜劇の似合うお方とは思いませんでした。素晴らしい!

 

 

いつも女方を演じてくれている宗山流胡蝶さんやカムイ君、EITAさんだけでは

女性役が足りず、今回はこんな方も女方に回っていただきました。

 

 

 

 

 

 

桂竹丸さんと桂歌助さんです。

蝶さんの友達役で、果ては芸者にまでさせられてしまいます。

 

 

ちなみにうちからは中村と根本が出ています。

 

 

 

 

 

 

根本はなんと六度目の丁稚。

出たり入ったり出たり入ったり、とにかく忙しい役です。

 

中村は、あ、ごめん、カッコイイ武士なのですが、出番後半なので

写真撮り忘れた。

 

本日撮って明日載せますね。

 

 

とにかく、あっという間に終わる大ドタバタ人情喜劇。

 

 

明日までです。

 

喜劇に興味のある方、落語に興味のある方は是非是非。

 

 

 

やっとこさ 9月8日

〈ま〉の日常

 

 

 

いつまでも暑いですなぁ。

 

以前にも書きましたが、ボクはここ10年、9月は真夏だと思ってます。

 

 

それにしても今年の台風来襲率はどうなってんねん。

 

しかも普段なら来ないような関東や東北や北海道にまで。

 

被害にあわれた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 

 

 

さて、それでも月日は巡ります。

 

やっとこさ、大好きなシャインマスカットの大粒ものが

お手軽価格で出てまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

もうすぐ秋です。

 

皆さま、油断なく、頑張ってくださいまし。

 

もちろんボクもですが。

 

 

もうすぐ三越劇場『春秋会男組』の初日です。

 

ラストスパートでごんす。

 

 

 

男組快調 9月6日

池田政之の仕事

 

 

商業演劇界で振付・所作指導の第一人者・若柳禄寿先生主催の

『春秋会男組』の稽古が始まりました。

 

 

男組のお芝居は落語を基にして創作してくれとの依頼から始まり

今回が四回目。

 

今回の元ネタは『宿屋仇』

 

寝不足の武士が、今宵もまた喧しい奴らのせいで寝られず

とんでもない嘘をつく……というお話ですが、

そこから本当に仇討に発展するチョウ楽しいお芝居に仕上がっています。

 

 

 

 

 

 

寝不足チョウ真面目武士の勝野さん。

勝野さんとは『柳生十兵衛七番勝負・島原の乱』、

舞台では昨年のコロッケさんの『十年目の約束』でご一緒。

どちらも真面目な役でした。それが……

こんなにコメディが合うとは思いませんでした!

曾我廼家貫太郎さんのいい加減番頭とのヤリトリ最高!

 

 

 

 

 

 

 

佐藤正宏さん、小林功ちゃん、田井宏明クンの三人が妙におかしい。

 

となりで丁稚の根本拓人が困ってます。(笑)

 

中村俊洋は真面目な武士で頑張ってます。

 

 

13日から三越劇場です。

 

皆様是非是非。

 

 

あ、もう一人、宗山流胡蝶さん。

いい加減な番頭のさらに上を行くいい加減な宿屋のおかみです。

最高ですよ。

ただ、今日稽古NGだったので、写真撮れませんでした。

ゲネの扮装を、ね。

 

 

 

62冊を読み終えて 8月28日

〈ま〉の日常 池田政之の仕事

 

 

 

新人賞応募作。

読み終えました、62冊。

 

 

 

 

 

 

昨年は11本。

なのでまず下読みはボク一人でやりました。

上位6本と下位5本に差ができたので、すんなりといきました。

で、全部の作品にコメントを載せて審査員に言上しました。

でも11本だったので、審査員の方もみんな読みましたよ。

 

今年はボクの予想では20~30本。

なので下読みは今年もボク一人で大丈夫と言いました。

 

来年は恐らく50本くらいになるでしょうから、文芸演出部の山崎クンたちにも

協力してもらおうと、本人らの了解も得てました。

ここで一次審査で半分以下に絞って、審査員に言上しようと思っていました。 

 

それがなんと62本。

でも、まずの下読みはボク一人でやりますよと言い切ってしまっていたので、

今年もボク一人でやり終えましたというわけです。

 

流石に疲れましたが。(笑) 

 

でも、皆様の想いが詰まっている応募作です。

一所懸命読みました。

 

 

 

今月8日のここでも書いた通り、

応募作としての不備を抱えた作品、つまり、枚数超過作品、横書き、

登場人物記載なし、ページ記載なし、あらすじなし、年齢明記なし、の作品も、

今回はとりあえず不問にして、キチンと読ませて頂きましたよ。2回づつ。 

で、審査員提出用に全ての作品にコメントを書きました。

 

 

更に去年も書きましたが、ボクは

 

①アイデア(オリジナ性も含む) / ②文章・台詞 / ③構成・展開 / 

④喜劇性(遂行の可能性も含む) / ⑤完成度 / の5項目各10点

計50点満点で読みました。

 

 

採点すると4つのブロックに分かれました。

 

Ⓐおもしろい!!! / Ⓑおもしろい / Ⓒまぁなるほどね / 

Ⓓまだまだお勉強ですね / です。

 

 

そのうち、ⒶとⒷの作品をボク自身の一時通過として明記し、

それに、62本全作品へのコメントを添えた10ページのA4のレポートにして、

全審査委員に言上致しました。

 

9月から10月にかけて2度に渡る審査会が開かれるわけです。

 

 

 

ここで、中身に対して少し。

 

我々は読む戯曲ではなく、現実に上演を見据えての新人賞と

何度も申しました。

なので、面白いお話で、それなりによくできている作品でも

上演不可能な作品は、マイナス5点 と致しました。

なぜ、上演不可能なのかは、発表の時に申しますね。

 

 

 

次に、予想通り大超過作品の中に、冗漫になっているものがあり、

どうしても超過の分、〈構成・展開〉や〈完成度〉の点が辛くなってしまいますね。

 

逆に、波乱ある展開を、キチンと枚数内に収めてらっしゃる作品は、

〈構成・展開〉と〈完成度〉の点数がそりゃ好得点になりますよね。

 

プロ、つまり職業としての脚本家になると、本当に多くの制約が課せられます。

その中に時間的制約があります。

テレビの1時間ドラマなら実質42・3分です。

舞台も、自分たちで劇団を作ってやりたいものを上演なさっている方々には

時間的制限はないでしょうが、職業作家には100%制限があるのです。

商業演劇なら一幕の時間も、全体の時間も、興行によって定められるのです。

 

1割程度の多少なら、演出家や、テレビなら優秀な編集の方が何とでも

してくれるでしょう。

でもそれ以上の超過した脚本を提出したら、「直せ」と突き返されます。

それが出来なかったら、降ろされるのです。

で、どんな条件もクリアしてくれる脚本家へ緊急で注文が行く。

ボク、何本もこなしましたよ、緊急代打。

職業として成立させている脚本家はみんなこれができるのです。

 

つまり、新人賞の枚数制限とは、プロになる為の大事な通過点なのですよ。

 

 

 

更には、喜劇(コメディ)の意味がよく分かってらっしゃらないのでは?

と思われる作品も結構ありました。

 

喜劇(コメディ)には大きく分けると二つの分野があります。

ものすごくおおざっぱに分けるとですが。

 

1つはストリーリーに重点を置くもの。笑えるストーリーです。 

もう1つは人間に重点を置くもの。その人間そのもののおかしさです。

 

そのどちらか、あるいは2つが合体したものが喜劇(コメディ)です。

 

全く喜劇(コメディ)ではない作品に、ダジャレやおやじギャグや

お笑いのようなセリフをぶち込んでも、それは喜劇(コメディ)ではありません。

 

あ、今は 喜劇=コメディ として書いてますよ。

つまりコメディ=喜劇。ファルスも含む喜劇ですよ。

昔の、演劇を指すコメディや、ヴィクトリアン・サルドゥが使ったコメディでは

ありませんよ。

せいぜい、チェーホフまでですよ。

 

余談ですが、チェーホフという人は実に厄介な人ですねぇ。

若いころはファルスやボードビルをいっぱい書いてるのに、

代表作は 喜劇『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』。

あれは喜劇ではありません。

でも喜劇です。

だって本人が喜劇って言ってんですから。

で、後年の学者は悩み続けているわけです。

 

でも、2つのことを考えれば喜劇といえるのです。

1つは書かれた時代背景。ロマノフ王朝末期の世情です。

特に『桜の園』は顕著です。

もう1つは……それはまだ後日に。

だって、人間の真実の姿を映したまま喜劇にしてしまえるのか、を

ここまで追及している作品群を、そんな簡単には論じきれませんもの。

 

とにかく、喜劇がよくわからないという方は、

10月25~30日のNLT・劇団〈ま〉提携の『劇場』、

12月13・14日のNLT『oh! マイママ』

を是非ご覧ください。

タイプの違うコメディ2題。

参考になると思います。

案内を送るかもしれませんので。宣伝かい。

 

 

 

さぁ、これから2回の審査会を経て、結果が出るわけです。

 

 

結果は10月末です。

 

 

もう少しお待ちくださいまし。

 

 

 

 

 

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