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ハマキヨ爆笑稽古 9月15日

池田政之の仕事

 

 

 

 

ハマキヨ満15周年記念公演(ホントは16年目だよ公演)

『オチの後で』

 

 

去年15年をやって、毎年新作を書いてきて、

今年は過去の作品から、ハマキヨのホームページで

「もう一度見たい作品ベスト1」をやりました。

 

去年の『一人芝居をみんなで』とのデットヒートの末、

『オチの後で』になったという訳です。

 

 

 

で、稽古は順調というより腹がよじれてます。

 

 

飛田のオヤジ飛ばす飛ばす。

 

 

 

終わった後みんなで一杯。

 

 

 

 

 

 

おーい。みんなー。どこ見てんねーん。

 

 

 

とにかく爆笑爆笑そして泣ける喜劇です。

 

 

ちなみに千穐楽夜の部終演後、トークショウあり。

 

大塚明夫ちゃんがゲストで出ます。

 

 

皆様、是非是非是非!

 

 

詳細はトップページのチラシから。

 

 

 

 

福井モデル 9月9日

 日記 読書感想文

 

 

 

 

台風の為、移動が一日延びてしまいました。

 

ちなみに台風は昔は〈二百十日〉と言われていたんですよ。

 

で、ハマキヨ『オチの後で』は落語家の話。で、登場する落語家の屋号は

〈二百十一日亭〉「はればれてい」と読みます。

 

台風一過はいい天気。

つまり二百十日の翌日の二百十一日は、晴れ晴れしているから、という意味です。

 

 

稽古は順調ですぞ。

 

 

 

さて、二百十日のせいで移動が一日延びて、新幹線で読む予定のこれを

一足早く読みました。 

 

武田鉄矢さんが「是非読んでみて」と貸して下さった本。

 

これです。

 

 

 

 

 

 

文芸春秋刊・藤吉雅春氏著『福井モデル』です。

 

今年出た本ですが、既にすごい有名なんですね。

不覚にもボク全然知らなんだ。

 

で、読みました。

 

す、すごい!

 

福井、富山、なんでそんなにすごいの。

 

目からうろこがいっぱい。

 

ボク自身、劇団NLTの企画委員で、これまで誰も出さなかったような企画書を

何冊も何冊も出してきました。

 

でもなかなか動きません。

 

そんなもんだと思ってました。

 

 

 

こりゃボクももっと頑張らんとな。

 

 

皆さんも是非読んでみて下さい。

 

 

これからの日本が、そして地方が、そして中小企業、零細企業が、

(劇団NLTも零細ですから)やらねばならないこと、その方向性と

ヒントが、山と詰まっていますよ。

 

 

 

西脇の新市長の片山クン、当然読んだやろうけど

もしまだなら是非是非!

 

 

 

 

 

ハマキヨ満15周年? 9月7日

池田政之の仕事

 

 

 

 

まずちなみに昨夜で今年酒を空けた日100日達成いたしました。

だから何。ま、順調やなと思て。

 

 

 

さて、三越が終わった途端、今度はハマキヨの稽古に入りやした。

 

このブログをご存じの方ならお馴染み、濱田と清河の演劇ユニット

ハマコクラブキヨコクラブでごんす。

 

平成10年、名古屋名鉄ホール藤山直美・榎木孝明ダブル主演の『女やさかい』。

脚本はボク。そこに榎木さんの弟子として出ていたのがハマキヨの二人でした。

 

酒を飲むようになり、二人で演劇ユニットを作ることになり、

平成12年第一回公演二人芝居『観客不在』を上演しました。

 

ボクの作・演出。漫才師を目指す若い二人の物語で、

最後に二人は漫才を披露しました。

 

一回限りのはずが、その頃発達してきたインターネットで、

上半期東京の小劇場の第二位に選ばれちまったもんだから、

じゃ続けよう。それも毎回芸能に関するテーマをもって、

ということになりやした。

 

以後、浪漫劇、コント、歌舞伎、ミュージカル、声優、落語、

大衆演劇、新劇、チェーホフ、シェークスピア、映画監督、

プロデューサー、と来て、昨年の15周年は一人芝居がテーマの

『一人芝居をみんなで~それじゃ一人芝居じゃないじゃん~』でした。

 

歌舞伎では勧進帳をおちゃらけででも一段やり、大衆演劇やミュージカルでは踊り、

とにかく、その芸能分野をハマキヨ風に必ず披露してきました。

 

予算の無いハマキヨです。ミュージカルと声優以外は、

全部ボクが振りをつけ、やって見せ、指導しました。

お蔭で毎回疲れる疲れる。

 

でも、ボク自身も随分と演出や和物の振り付けの勉強になりました。

感謝しています。ボクが決めた事やけど。

 

 

で今年は16年。

 

なのに〈満〉15周年、て、こじつけて

これまでやった作品から、お客様にもう一度見たいものを

ホームページで投票してもらってやろうとなった。

 

 

で、昨年の『一人芝居をみんなで』とデッドヒートの末選ばれたのが

落語がテーマの『オチの後で』という訳です。

 

 

わぁ、大変なんが選ばれたなぁ。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

根本拓人以外は全員同じ役です。

 

 

 

 

 

 

 

 

写真を見ると今回取り直したのに皆あんまり変わってないなぁ。

 

演技は進歩しててね。

 

 

 

今回は池袋演劇祭に参加するそうです。

 

余計、楽しいお芝居にしますぞ!

 

 

 

〈満〉15周年。

 

ハマキヨの進化を楽しんてくださいまし。進化してるか?

 

 

 

 

 

又々千穐楽 8月31日

池田政之の仕事

 

 

 

昨日は『嫁も姑も皆幽霊』の千穐楽でした。

 

なんか千穐楽続くなぁ。

 

ここ四ヶ月で『鷹と雀のものがたり』『渡る世間は倍返し』『月の小鳥たち』

『人形町物語』『壊れた恋の羅針盤』そして『嫁も姑も皆幽霊』

 

千穐楽ばっかりやってるみたいやな。(笑)

 

 

でもお客様、よく笑って泣いて下さいました。

 

感謝致します。

 

 

こちらは打ち上げの風景から。

 

 

 

 

 

 

ここ数日の間に安奈と海宝さんと制作の江頭が誕生日で

まとめてハッピーバースディ。

 

音無さんと風間クンが盛り上がっています。

 

 

 

 

 

 

こちらは音無さんと阿知波さんがシャンパンで乾杯の図。

 

 

 

 

 

 

真帆さんだけ撮り忘れたので、その数日前に居酒屋で撮った写真を。

どゆこっちゃねん。ごめんくだされ。

 

 

とにかく大盛り上がりの千穐楽でやんした。

 

 

ありがとうございました。

 

 

さぁ、次は九月のハマキヨか。

 

 

 

オリジナル性 戯曲とドラマ 8月26日

 日記

 

 

 

台風がようやくおさまったようでごんす。

 

 

 

三越劇場の『嫁も姑も皆幽霊』は順調に飛ばしておりやす。

 

というより、ホントに大ウケで、お客様笑って笑って、泣いて泣いて。

 

あと半分。皆様、是非!

 

 

 

 

さて。

 

ようやく、第一回NLTコメディ新人戯曲賞の応募作をすべて読み終えました。

 

いろんなタイプのコメディがあるものだと改めて感心しております。

 

ボク自身、第一次通過はこれかなぁ、なんて考えていますが、

審査会が開かれますので、他の方の意見や如何に。さてさてどうなりますか?

 

皆様気になるでしょうが、発表までお待ちくださいまし。

 

 

 

 

 

ただ、今ボクは自分の性格を改めて顧みています。

 

それは、

 

若い頃はホンマに天邪鬼な性格やったなぁ、ということです。今でもか。

 

 

 

例えば、どんなにいいストーリー、アイデア、トリック、取り上げたい歴史や人物を

思いついて、戯曲にするため、密かに調査、執筆に入っていても、

他人がやっちゃったら途端に興味が無くなって、やめちゃうという困った性格です。

 

 

日本人て、例えばNHKの大河で信長をやるとなると、皆信長。

小説も,研究書も、書店には信長だらけ。

 

何ででしょうね。

人と同じことするのがそんなにいいのかなぁ。

 

ボクには絶対できませんでした。

 

 

 

 

あれは平成3年でした。

 

戌井市郎先生から「池田クン、三越で利休さんの話、書きませんか」と

電話がありました。

 

30過ぎたばかりの駆け出しのボクにとって、ありがたいお話です。

 

ところがボクは全然乗れませんでした。

 

当時千利休没400年で、映画、テレビドラマ、舞台、小説、研究書……

世は利休であふれかえっていました。

 

「なんで今更ボクが利休さんを書かなあかんねん」

 

生意気にもそう思ったボクは、それでも戌井先生のありがたいお申し出なので、

とりあえず「少し考えさせてください」と言って電話を切りました。

 

直ぐに映画のビデオや、書店や図書館で小説、研究書を20冊もあつめ、

四、五日で全部目を通しました。

 

当時やっていた舞台も慌てて見に行きました。

 

 

驚きました。

全部一緒。

利休さんが世に出るところから切腹まで。

 

 

20冊読んだから言える事ですが、1冊読んだら十分ですよ。

 

 

何で世の先生方は先人と同じものを平然と書いて発表できるんやろ。

 

 

どうすりゃええねん。誰がやってもおんなじやなんて、天邪鬼には耐え難い事です。

こりゃ断るしかないな、と落胆してた時、最後に読んだ研究書の一冊の

終わりの方に、それこそ2ページくらいの短さで、利休家の後日談が載っていて、

そこに、ホンの数行、利休の妻のおりきさんが、利休さんの死後、

お家乗っ取りをした、とありました。何と利休さんの実子を追い出して、

2代目に自分の連れ子を据えたと。つまり茶頭千家は利休さんの技は伝えても、

血は伝えていないことになるのです。(これは近代になってものすごい資料が

発見されて、今では解決していますが)

 

おりきさんといえば、どの映画でもドラマでも小説でも,

良妻、賢妻、妻の鑑と書かれている素晴らしい人です。美しきヒロインです。

しかも茶道三偉人の一人に数えられる人物です。

だから演者も美しき大女優と相場が決まっています。

それがお家乗っ取り?

良妻ではなく、悪女? 

 

ひっかかりました。

 

そこから今度はおりきさんがなぜそんなことをしたのかを調べました。

 

答えは……ありませんでした。

 

後で知ったことですが、その話は茶の世界で長い間タブー、

学者にも今からの研究課題だったそうです。

 

やっと見つけた!

誰も手を付けていないものを!

ボクの勝手で、新しい歴史を作れる題材を!

しかも何百年もタブーだったなんて、ゾクゾクしました。

 

ここでやっとやっと創作意欲がわき、「やらせて頂きます」と返事をし、

利休切腹のその日から始まるおりきさんの物語を書き始めました。

なぜおりきさんは乗っ取りをしたのか?

 

タイトルは『利休夫人の謀(はかりごと)』

 

書き上げた戯曲が三越さんから、三越のカルチャースクールの講師でもあった

鈴木宗卓先生(NHK大河の茶道指導でも有名です)に渡り、そこからなんと

表千家のお家元に渡り、ご宗家のメッセージがボクの所まで届きました。

「お手柔らかに」

 

タイトルは『花の茶碗 ~利休とその妻~』と代わり、

平成5年の4月公演になりました。

 

おりきさんに淡島千景先生、利休さんに島田正吾先生、

旺なつきさん、こだま愛さん、NLTからは同期の葛城ゆいが出ました。

演出は勿論戌井先生。

 

利休の妻とその謎を扱った初めての作品として、

ボクが初めて評論家に認められた作品です。

朝日や読売等各新聞に劇評が載り、小田島先生が東京上半期の総括で誉めて下さり、

再再演までになりました。

 

ボクを指名して下さった戌井先生には心から感謝しています。

そのままボクで行かせて下さった三越劇場さんにも感謝しています。

 

でも…… 

 

ボクは思います。

利休さんが流行っているからと言ってそれに便乗しないでよかったと。

もっとも、性格的に絶対便乗は出来ませんけどね。

 

 

これが、ボクがこだわるオリジナル性です。

 

若い頃は特にこだわりまくったオリジナル性です。

 

 

 

なのに…

 

 

 

NHKのドラマが2本最終回を迎えました。

藤原紀香さん主演の『ある日、アヒルバス』と

仲間由紀恵さん主演の『美女と男子』です。

 

 

アヒルバスは終盤に星由里子さんと森岡豊クンが出てきましたね。

それも親子役で。(笑)

お二人からそれぞれ連絡もいただいていました。

待ち時間、さぞ池田の悪口で盛り上がったでしょう(笑)。

 

で、観ました。

 

こちらです。

 

 

 

 

 

 

お、親子している。

森岡、うまくなったなぁ。それは又会った時に。

 

 

さらに、柳生十兵衛七番勝負島原の乱で一緒やった松浦善之助クンから、

『美女と男子』のメイン演出するよ、と連絡があってずっと観てました。

それはこっち。

 

 

 

 

 

 

 

 

どっちも面白かった。

毎週楽しみやった。

 

 

さて、問題はここから。

 

この2つのドラマ、構造は一緒です。

 

バリバリのОLやけどもう若くない(失礼)ヒロインが、片やリストラ、片や左遷で、

新しいショボい職場に来て(片や弱小バス会社のバスガイド、片や弱小芸能プロの

マネージャーとして)……恋人(夫)との別れ、挫折、立ち直り、人とふれあい、

人情にふれ、アイデアをだし、その間には乗っ取りや、裏切りがあって……。

でも最後にはハッピーエンド、というより、まだまだこれからも頑張っていくぞぉ!

というドラマです。

 

同じです。

 

NHKさん、よく同時期に同じドラマやったなぁ。

 

 

それよりももっと深刻なのは、2つ。

 

1つは脚本がどちらもゆるいゆるい。

池井戸ドラマのようなピリピリした緊張感や、えげつなさや、

その分のドンデン感など皆無。そうかて結末読める読める。

ドンデンなんか理詰めじゃなく人情なんやもん。養成所の青春人情芝居か。

 

 

2つ目は……問題はこちら。

あったで、おんなじようなドラマ。今までにいくらでも。

マネージャー奮闘記も、バスガイド奮戦記も。

つまりオリジナル性薄い薄い。

 

はっきり言って何を今更。しかもゆるいし。

ボク的には、どちらも失敗作です。

 

 

でも、面白かった。

毎週放送が楽しみやった。

毎週「あ、今日は美女と男子の日や」と思ってしまいました。

「アヒルバス、来週もう最終回なん?」と思ってしまいました。

 

 

何なんやろこれ。

よくある、本当によくある目新しさゼロの、しかもゆるいドラマにクギ付けって。

 

 

 

大衆心理なんでしょうな。

そう、ボクだってテレビの前では大衆なんですな。

 

それと、やはり作り手、つまり作家、演出家、役者、スタッフが職人、

そう、プロなんでしょうな。

 

だからあのゆるさが、完成度の高い安心感になったんでしょうな。

で、ハマってしまったんでしょうな。

 

それと形を変えた勧善懲悪。ゆるいけど絶対うまくいくというもう一つの安心感。

 

 

 

これは、かつての駆け出しの頃のボクや、新人には出来ないことでしょうね。

 

 

 

 

 

新人とオリジナル性。

 

片やプロの職人芸。

 

そんなことを考えてしまいました。

 

ボクはプロになれたかな……

 

  

 

 

 

 

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