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不思議な…… 11月11日

〈ま〉の日常 池田政之の仕事

 

 

昨日は『十字花』の千秋楽でした。

 

評判はものすごく、ブールヴァールコメディらしいコメディと

多くの方に言っていただきました。

 

 

さてインチキ賞の池田賞は

 

         正賞 大江祥彦クン 演出 その真摯な演出に対し 金壱萬圓

   審査員特別賞 亀井惟志&西健太 俳優 頑張りに  金壱阡圓

 

となり申した。

 

 

さて、その大江クンから、

「いつも酔っぱらってる時の写真を勝手に乗せるのはひどい!」と

抗議がありました。

ちゃんと許可取ってるやん。自分酔うてて覚えてないだけやん。

 

 

という訳で、今度は念押しして撮った写真がこれ。

 

 

 

やっぱり酔うてるな。

 

 

さてさて、深夜の一時。

帰ってきて、ベランダからふと西を見ると、何か違和感。

 

 

何だろう。

 

 

そこで写真に撮ってみました。

 

 

 

分かった。そこにあるべきものがないのだ。

 

写真右側に、いつもなら堂々と存在するはずの国立東京医療センターが

ないのだ。

 

そんな馬鹿な。

 

もう一度ベランダへ出て、見ました。

 

ない。

 

そんな馬鹿な。ボクもかなり酔うてるのかな。

 

 

確かに、堂々たる建造物が一晩で消えてしまうミステリーはあります。

     エラリー・クイーンの『神の灯』

     泡坂妻夫氏の『砂蛾家の消失』

     二階堂黎人氏の『ロシア館の謎』

どれも傑作です。

 

 

でも現実にそんな事………

 

酔った頭では処理できず、「もう寝よ!」と布団の中へ。

 

 

で、今朝です。

 

ありました。東京医療センター。

 

 

 

夜って不思議ですなぁ………

 

けど……ま、考えるのやめて早よ仕事しよ。

 

 

 

朝の四時。十字花の嬉しい初日 11月3日

池田政之の仕事

 

 

今日は2日ですよね。2日です。でも、12時過ぎて3日です。

 

 

朝の4時です。

 

呑んでました。

 

父が死んでから、こんな時間まで飲むのは初めてです。

 

勿論理由があります。

 

劇団NLT公演、ボクが脚色台本の『十字花』の初日でした。

 

いい初日でした。

 

今月の10日までやってます。

 

このホームページのトップページに載ってます。

 

本当にブールヴァールコメディの王道の喜劇です。

 

皆様ぜひぜひ。

 

それで飲んでしまいました。

 

演出の大江クンと出演者の安奈です。

 

 

 

 

寝ます。

 

夜が明けるし。

 

明日も早いし。

 

たぶん明日はヘロヘロやろな。

 

皆様、ごめんちゃい。

 

 

それにしても大江クン、酒強いわぁ。

 

 

 

 

 

 

『十字花』、まもなく。 10月31日

〈ま〉の日常 池田政之の仕事

 

 

昨日、11月2日初日の劇団NLT公演『十字花』の稽古見学に行ってきました。

 

 

このトップページにも載っていますが、十字花の脚色がボクなのに、

稽古が始まって、一度も顔を出していませんでした。勿論、スケジュールで無理だっ

たんですけど、出演者や演出の大江祥彦クンに、申し訳なくて、

ようやく行けました。

 

 

稽古の風景でごんす。というより、演出中の大江クンでごんす。

 

 

 

 

いやぁ、面白く仕上がってますぞ。

 

 

この作品は57年も前に書かれた喜劇で(日本ではNLTで36年前に初演。つまり36年

ぶりの上演です)、大変面白い喜劇です。

 

その中身は全くの現在なんですが、やはり50年前の作、つまり文明のアイテムが違い

すぎるんですよ。それプラス国民性。更には時代性。だってね、3時間以上もかかる

台本で、それ延々の長ゼリフ長ゼリフ長ゼリフ。

 

そういう理由から、オクラにならざるを得ない傑作がNLTの倉庫には結構あって、

そこで、それらを一から書き直す作業、つまり脚色という作業が必要になる訳です。

 

 

五年前に『四角関係』という傑作コメディもその作業をした上で上演し、

何とか成功させて頂きました。

 

これからもオクラ寸前の傑作喜劇救出大作戦を続けていくつもりです。

 

 

 

さて、稽古のあとは、飲みじゃ!

 

 

 

 

大江クンと一つ先輩の山田敦彦さん。

 

いやぁ、飲んだ!

 

楽しい夜でごんした。

 

 

 

おおっと。『十字花』は11月2日から銀座みゆき館で上演です。

 

是非、ご覧下さい。

 

 

 

秋の小ネタパラダイス 10月30日

〈ま〉の日常 読書感想文

 

 

先月亡くなった本家の伯母の三十五日の忌明け法要に行ってきました。

 

何だかこう法要が続くと、黒い背広からお線香の香りが……(笑)

 

 

さて、今日は小ネタパラダイスです。

 

 

まず最初は。

 

ついに出ました。活字欠乏症。

 

そんな事してる場合ちゃうっちゅうねん。次の締め切り行けや。

 

でもね、今月、ものすごい殺人的スケジュールやったんです。

 

天童さんの舞台演出の他に、舞台三本と映画一本書いたんやもん。

それとスポットの原稿と。

資料も仰山読んだし、資料DVDもようけ見たし。

 

そら出ますよ活字欠乏症。

でも急には読む本がない。実家にある本は全部読んだ奴やし。

父親の遺品の蔵書群から抜き出そかと思ても、父親はミステリーと縁ないし。

 

 

そこで地元の大型安売り古本屋へ行ってきました。

地元にも出来たんです、ブック●フみたいな店。それも大駐車場付きで。

 

楽そうなの買ってきました。バカミスの頂点のこれ。

『四神金赤館青銀館不可能殺人』

 

 

 

以前この作者の『三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人』というのを読んで、

そのあまりのバカ密室トリックにぶっ飛んでしまいました。

あそこまで行くと、怒りとか呆れを通り越して、感動すら覚えました。

 (『白い館の惨劇』というまともなのも読んでますけど)

 

バカミストリックってどんなのって?……言われへん。ネタバレは厳禁やし。

悔しい。あのバカさ加減、喋りたいいい! ボク自身は結構気に入ってしもてるし。

 

という訳で、本来ならここで紹介するタイプじゃないんですけど、

たまにはこういうのも読んでいるという、まぁ話しやなっと。おっさんか。

 

勿論当作も素晴らしいバカミスでございました。

なにせあなた、始まってしばらくした時に、もうトリックの答えが出ていたのです。

そのバカミストリックに、笑いながら読み進めていたのに、それが原点だったとは。

気づかなかった。他にもいろいろ伏線が。なかなか見事な逆算の作品です。

 

 

しかし、こういう分野も成立するのですなぁ。バカミスの分野。

バカミスの意味が分からない方は、ネットで調べてみて下さいまし。

ボクも好きで読みますが、結構需要があるから成立している訳ですな。

しかも当作は、その分野の傑作ですから。

 

一方ダメだという人も、これまた結構いらっしゃるようで。

 

そういう時、人はどういう評価を下すのでしょう。

 

      つまんない or 面白い

      未熟だ or  よく出来ている

      理解できない or  理解できる

      好みじゃない or  好きだ

 

て、ところでしょうか。

 

問題は、理解できないというところです。

 

理解できないなら、そういえばいい。あるいは口をつぐむか。

しかし、理解出来ないものを理解出来た顔で平然と批評なさる方もいます。

さしずめ当作は、ご都合主義の失敗作と断じられるでしょうね。

 

昔々こんなことがありました。

大舞踊家が会を催しました。ただ、大舞踊家は90歳をはるかに超える超高齢でした。

舞踊家がセリで上がってきました。どよめきが起こりました。

鬘桶(能なんかに出てくる、人が座る丸い筒のような桶です)に座って

上がってきた大舞踊家は、首はうなだれ、手はだらんと……

しかも、後ろには二人の後見がいて、片手で大舞踊家の帯を支え、もう片方の手で

腕を持ち、曲に合わせて上げ下げしています。操り人形のように。

観客がどよめくのも無理はありませんが、しかしどよめきは一瞬。後はシーン!

ご高齢すぎて、舞台に上がるのもままならぬご体調だったのでしょう。

 

事実、一ト月後、大舞踊家はなくなりました。

 

ところが、会から二三日後、新聞の批評に「気迫あふれる素晴らしい踊り」と

絶賛記事が出ました。

驚きました。

批判記事ではないまでも、批評は出ないと思っていましたから。

 

そりゃ、命を削って出ていらっしゃるのでしょうから、気迫あふれるという事に

違いはありません。舞台にかけるその執念には頭が下がります。そんなお姿でも

拝見できたのは幸せだったと素直に思います。

 

でも、現実はただ座っているだけで、顔は上がらないので表情もわからない。

事実、踊ってないし。

それをボクを含め満員の観客が、絶句し、不安感いっぱいで見ていたのです。

大向こうさんの声だけが、やたらと反響していました。

 

この場合は

「舞台にかける執念に脱帽!」

これでしょ。

 

「気迫あふれる <素晴らしい> 踊り」

 

批評を書いた人は誰でしょうね。

 

 

 

次は。

 

法要から帰って来て、見ましたよ。

前回も書いた森岡豊クンが出ている『ハニートラップ』第二話。

 

少ぉ~し話しが見えてきましたな。

 

こちらは怒っている森岡部長さん。

 

 

 

 

なかなか決まってます。森岡、サービスで大きく載っけといたで。

 

(前回や過去出演していた他のドラマではなく)、今回見て、彼の演技に

新しい発見をしました。何かって? それはまた飲んだ時にでも。

 

とにかく、もう少し見てみますね。

 

 

さて最後は。

 

メインです。

 

去年に続き浜木綿子さんのお誕生日会に行ってきました。

 

 

 

両脇は左とん平さんと加藤茶さんです。

 

楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

濃いぞ! 水曜日。 10月24日

〈ま〉の日常

 

 

父親や伯母の葬儀等々で、今年後半のスケジュールがかなりタイトに

なってしまいました。

 

 

特に今月はタイトな上にハード。

 

 

天童よしみさんの新歌舞伎座公演の演出で連泊していたホテル滞在時から、

初日が開いて今いる地元まで、書いた書いた。

 

 

来年二月のNLTを書いた。

来年四月の博多座を書いた。

来年五月のとあるところのを書いた。

来年の映画の本を大直しした。

 

これ、今月今週末までのスケジュール。

 

 

いつも顔を出す活字欠乏症にさえ、奥歯を噛んで堪えてます。

                    (あ、奥歯は事故で無くなってました。テヘ)

 

 

 

さて、昨日の水曜日、執筆の手をちょいと止めてテレビ鑑賞。

 

すごいぞ水曜日。「相棒」に「リーガルハイ」に「マツコ有吉の怒り新党」

 

濃いなぁ。

 

特に9時の「相棒」から10時の「リーガルハイ」への流れは濃い濃い。

 

 

 

まずは「相棒」をまったりと鑑賞。いいなぁ。これぞ至福の時だぞ。

 

 

そして「リーガルハイ」

 

この間も書きましたけど、堺雅人というお方は、

これが一番合ってるんじゃないでしょうか。

 

すごいし面白いし。

 

見よ、この表情。今回堺さんは百面相クラスの大車輪表情全開ですぞ。

 

 

 

 

内容も、フザケまくってる表現演出なんだけれど、基本のところ、つまり

脚本の展開、構成、つじつま、逆算、ホントにキチンとしています。

 

基本がキチンとしているから、あそこまで、若手コント集団でも

あそこまでせぇへんで、というくらいのブッ飛びでも、

キチンとラストのドンテンまで持って来られるのですな。

 

 

ギャグに目を奪われがちだけれど、いい本ですよホント。

 

 

とある批評家の先生。ここでも言って下さいな。「これもご都合主義の失敗作」と。

 

 

更には内容が全て時代にマッチ。

 

第一話(これは全編通しの事件)が、保険金殺人のエロい悪女。

第二話が、ITの寵児がやりすぎて逮捕されて、保釈後マスコミ等々を

  訴えた事件。ついでにオタクなブロガーのおバカな裁判。

第三話が、整形美人と結婚したブ男が起こす離婚裁判。

 

更には、もう、どれもよくここまでいえるなぁ単語バンバン。

マヌケ、ろくでなし、ブサイク、どブス、●●な●●(エロ単語です)etcetc……

 

 

相手が傷つくことも考えずにこんなに好き放題言えたらソラ楽しいやろなぁ。

 

 

 

前回以上にぶっちゃけたくっだらないギャグと共に、あっという間の一時間。

 

 

濃い水曜日、楽しんでます。

 

 

 

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