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悲願本購入! 1月25日

〈ま〉の日常

 

 

先日この日記(1月19日の『無題』)で、1960年発売の月刊誌・別冊宝石99号を

長年捜している、そ、10年くらい捜している、あ、それは書かなかったけど、

でもそれくらい捜していると書きました。ネットででも捜していて、

祐天寺の古本屋「赤い鰊」で見つけたと思ったら買われていた、と……

 

 

それを読んだNLTの後輩で、制作部の山崎哲史クンから連絡があり、

  (ちなみに彼は今年夏にNLTでも脚本家デビューします)

「池田さんのブログを読んで、ボクもネットで見たら、『日本の古本屋』と

いうページで見つけましたよ。小樽の古本屋さんに一冊あります!」

 

 

ウソぉ! ボクもしょっちゅうそのページ見てたのに。

 

つまり出たとこだったんでしょうね。

 

「直ぐに手配してくれぇええええ!」

 

山崎に頼んでゲットしてもらい、実家に送ってもらいました。

 

これです!

 

 

 

 

 

 

ここに掲載されているH・H・ホームズの『密室の魔術師』がずっとずっとずっと

読みたくて。

 

『ずっと読みたくて』 歌のタイトルか。

 

 

 

山崎クンありがとう。

 

 

楽しい時間が訪れそうです。

 

 

 

月末締切やで。

 

 

 

幸せな日々 1月23日

〈ま〉の日常 池田政之の仕事

 

 

今日は浜さんの『売らいでか!』の初日です。

 

 

つまり昨日はゲネ、一昨日は舞台稽古でした。

 

 

その様子をちょいと。

 

 

 

 

 

 

最後の場面。女性は強い!の場面です。

 

 

 

 

 

 

すごい壮麗なお姿の浜さんととん平さんの丁々発止の場面です。

大空さんと大和さん、笑いに耐えてます。

だってこんな壮麗なる浜さんなんですもの。

 

 

 

 

 

 

今日の初日も、お客様ははじけるように笑って下さいました。

 

 

 

 

 

 

見に来てくれた後輩達と当然の飲みでごんす。

 

上が左から濱田、合田クン、眞継、東紀、清河、

下が根本、佐藤まりです。

 

 

その前日は出演者たちとの飲み。飲んでばっかりか。

 

その中から姫を二人ご紹介しますね。

 

今回、新加入の、宝塚宙組トップスターの大和悠河さんと、

東宝ミュージカルで活躍の青山郁代さんです。

 

 

 

 

 

 

東京は明日までですが、今月30日から2月20日まで大阪新歌舞伎座に参ります。

 

浜木綿子さん 芸能生活60周年の舞台です。

 

本当に素晴らしい浜さんの至芸を是非ご覧ください。

 

 

めちゃめちゃ笑えます。

 

 

 

なんと綺麗な。 1月20日

池田政之の仕事

 

 

さて、今日まで、あ、日付が変わって昨日か。

 

昨日まで、西新宿にある「新宿村スタジオ」という所で稽古をしていました。

 

そこがまぁ綺麗な所なんです。

 

昨年の12月にできたところで、広くて綺麗で。

 

地下から三階まで稽古場がいっぱい。

 

我々がやっていたビル<セントラル>がこれ。

 

 

 

 

 

ね、すごいでしょ。

 

ちなみにセントラルの西側には<ウエスト>ビルまであります。

それがこれ。

 

 

 

 

 

稽古場がいっぱい入ったこんな素敵なビルが二棟も。すごい!

 

ボク達はセントラルの104室でした。

 

それがこちら。

 

 

 

 

稽古場の奥に、加藤茶さん、大空真弓さん、左とん平さん、そして

浜木綿子さんが並んで座ってらっしゃいます。すごいカルテット。

 

 

明日からはシアター1010に移動。劇場での稽古となります。

 

 

ちなみに西新宿のビル街の夕方の風景。

 

 

 

 

イルミネーションが凄く綺麗なんですが、ボクの写真の腕が………

 

 

とにかく、西新宿は綺麗なとこでしたぞ。

 

 

 

 

無題 1月19日

〈ま〉の日常

 

 

ご無沙汰いたしました。

 

 

さて早いものです。事故から丸6年になりました。

 

 

その6年目に、上あごの残った骨にさしてある差し歯の奥が化膿して

熱が出てしまいました。アララ。

すぐ、あけぼの歯科さんに行って。もう大丈夫です。やれやれ。

 

 

さて。

 

今はずっと今月の23日シアター1010で幕を開ける東宝・浜木綿子さんの

『売らいでか!』の稽古です。

 

 

 

それと同時にNLTでは3月の舞台、コルネイユ作、ボクが脚色の『舞台は夢』の

稽古も始まっています。

 

劇団事情で、『ОH! МY ママ』の旅公演が途中あるので、

早い目の稽古開始となった訳です。

 

演出は、竹邑類さんだったのですが昨年末急逝されたため、

NLT代表で長年の友人だった川端槇二さんが、

ステージアドバイザーに木村有里さんとなりました。

 

竹邑さんはNLTではたくさんの作品を演出してくださいました。

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

今月11日、淡路恵子さんが亡くなりました。

 

ボクは『嫁も姑も皆幽霊』の初演でご一緒。

田村亮さん演じる主人公の母で、老舗和菓子屋の大女将(実は幽霊)を

堂々と、淡麗に演じて下さいました。

さらにNLTでは淡島千景先生と『毒薬と老嬢』を。

淡淡コンビとして評判になりました。

 

ご冥福をお祈り致します。

 

 

 

そして淡路さんと同じ日に、マウスプロモーションの

納谷光枝社長が亡くなりました。

 

以前より闘病なさってたのですが、去年一度は快気祝いが出たので、

どんどん快方に向かってらっしゃるものと信じよう、絶対大丈夫と

信じていました。

 

ショックでした。

 

まだ少し頭の整理がつきません。

 

マウスさんで4本も舞台を作・演出をさせて頂きました。

 

みんな社長のお蔭です。

 

 

「先生、きっと又舞台作るからね」っておっしゃっていたのに。

 

 

仕事の関係で15日のお通夜に参列させて頂きました。

社長の人柄で、それはそれはたくさんの方が弔問に見えていました。

ただ、マウスの皆さん、つまりお身内の方が、ブログ等にまったくお書きになって

いらっしゃいませんでした。

皆さん、まだまだ現実ではないのでしょう。

なのでボクも今日までご遠慮申し上げてきたのですが、

一般の方がツイッターで書いていらしたので、書かせて頂きました。

 

 

明るくて、頑張り屋さんで、みんなから本当に

まだまだまだまだ必要とされていらっしゃったのに………

 

 

心からご冥福をお祈りするばかりです。合掌。

 

 

 

 

今月のあれこれを書いていると、

なんだか暗い話ばかりになってしまいました。

 

 

一つ明るい話を。

 

東横沿線祐天寺駅の近くに、「赤い鰊」なるちょっと変わった名前の

ミステリー専門の古本屋があることがわかりました。

 

実はずっと前から、

1960年に出された月刊雑誌別冊宝石の第99号を探し続けています。

 

そこに収録されているH・H・ホームズの『密室の魔術師』が

読みたくて読みたくて。

 

雑誌に掲載されただけでその後一切出版されていないのです。

 

ミステリー界の七不思議のひとつです。ウソです。でもそれくらい皆が

首をかしげている不思議な現象なんです。早川書房さん、出版してぇな。

 

古書界でも今や滅多に手に入りません。ネットの世界ももう何年も全くダメ。

国会図書館にも、大宅壮一文庫にもありません。

 

『密室の魔術師』自体、いろんな密室研究書・文献に登場するのに

読めないってどういうこと? とずっと思ってました。

 

それが、みつけました。しかも近場の祐天寺にそんなお店があって

そこにあるなんて!

 

少々高価でも買おうと早速行ってきました。

 

タッチの差で買われました。あああああああああああああああああ!

 

 

明るい話やないなこれ。

 

 

でも古く懐かしく珍本が多く並んでいたので(結構持ってるけど)

 

これからもちょいちょい通います。

 

ちなみに折角なので、これを買いました。

 

 

 

 

 

1957年発売の別冊宝石67号「大下宇陀児特集号」と

1977年発売海渡英祐さんの『白夜の密室』です。

 

ハレーションのように見えるのはパラフィン紙に包まれているからです。

パラフィン紙? 昔りゅうもん紙とかりゅうばん紙とか言ったような記憶が………

 

で勿論赤い鰊さんには別冊宝石99が見つかったらご連絡をと言ってきました。

 

 

見つかるといいなぁ………

 

 

「相棒」考と辻褄 1月2日

〈ま〉の日常 観劇

 

 

穏やかなお正月です。

 

おこたに入って、まったりと、でも少々焦りながら締め切りをこなしています。

 

 

 

さて、

 

以前にも書きましたが、相棒、大好きです。

 

 

そして、

 

昨日の相棒、久しぶりに見ごたえがありました。

 

 

 

 

 

 

 

こんなことを言うと叱られますが、

なので先に謝っておきますが(笑)、

最近の相棒、特に今シーズンのここ数話、どうしたんでしょうか。

ボクはぜんぜん乗れませんでした。

 

 

なので、昨日は久しぶりにワクワクしながら拝見しました。

 

 

ストーリー、ドンデン、逆算の仕掛け、中々のものでございました。

 

 

でも二つ、思うところが………

 

 

一つは、

 

昨日のはミステリーの分野で言えば<サスペンスもの>でしょう。

時間は二時間半、実質二時間強でしょうか。本編並みの時間と予算。

大がかりに、しかもじっくりと作るだけの余裕が見られます。

 

しかし普段は一時間、実質43分くらいでしょうか。

 

だからどうしても小ぶりの物語になります。となると一番よく出てくる分野は

派手さの少ない<本格もの><犯罪もの><一般的刑事ドラマ>です。

 

しかし派手さが少ない分、内容は濃密で、ロジックや仕掛けが重要となります。

 

相棒が他の刑事ドラマと違うのは、杉下右京さんの魅力プラス、どんな分野の回で

も、しっかりしたロジックで、台本の完成度の高さだと思ってきました。

 

それが………

ここしばらく、なぜか以前のようなひねりが無くなってしまい、単純な、

意外性のないよくある話に終始しているように思えてならないのです。

 

そう、ワクワクしないのです。終わった時「そうきたか!」感がないのです。

 

勿論、これはボクだけかもしれません。多分そうなのでしょう。

だから先に謝っておきます。ごめんなさい(笑)。

 

 

あまりに長く続いたため、こちらが飽きてきたのでしょうか?

 

いいえ。だって頻繁にされている再放送は、何度見ても面白いですものね。

 

そう思って録画した最近の数話を改めて見ると………

やっぱり脚本自体、緊張感と遊びと伏線を生かしたドンデンが薄まっている、

と思えて、結局録画を消去してしまう昨今なのです。

 

それが今回のは久しぶりに堪能しました。

 

でも、だからこそ、普段の一時間バージョンでの、特に大好きな<本格物>の

復活を切に切に願う池田でございます。

 

これが一つ目。

 

 

 

さて二つ目。

 

分からなかったことが二つあります。

 

 1 宇崎竜童さんは、なぜあの少年が、真犯人を目撃していると知ったのか?

 

   2 宇崎さんはなぜ、甲斐亨に白羽の矢を立てたのか?

   劇中では、警察庁次長の息子だからという理由になっていましたが、

   その情報をどうして得たのか? どうやって甲斐のマンションを知り

   盗聴器を仕掛けるに至ったのか?

 

この辻褄がどうしてもわかりませんでした。

 

リアルタイムで見たので、見逃したのかもしれないと思い、

録画をもう一度見ました。(万一を考えて録画しといてよかった)

 

 

結論から言います。そのロジック、即ち辻褄は………弱い。

 

2は、右京さんと橋之助丈のセリフで、「警察庁次長の息子だと、公安も簡単に手が

出せないから」とありました。しかしそれは彼を選んだ理由であって、彼が次長の息

子だと知った理由ではありません。では宇崎さんは元々知っていたのか、警視庁付き

記者役の川野太郎ちゃん(がばいばあちゃんでご一緒してよく飲みました)から聞いた

のか。とにかくこちらが忖度するしかないレベルと言われても仕方がありません。

 

 

そして、大問題は1です。

 

結論。分からない。

 

少年の母と妹の証言で、少年が川野太郎ちゃんと言い争っていたとあります。

更に、杉下さんと宇崎さんの取調室の会話で、宇崎さんが「柳沢(太郎ちゃん)から

悠馬クンの話を聞き、脅されているのだと分かりました」とあります。ということ

は、少年が目撃したことは太郎ちゃんから宇崎さんに知らされたことになります。

ではなぜ太郎ちゃんは少年が犯人を目撃したことを知り得たのでしょう。

 

その説明がありません。

 

ここはこの事件の根幹の一つになります。

そこが曖昧ではこの物語は崩壊してしまいます。

 

抜けている場面、それは恐らくこんな場面だと推測されます。

太郎ちゃんが、佐藤藍子ちゃんを助けようと聞き込みをしていた時、偶然悠馬クンに

出会い、不審に思って問い詰めた。その狼狽ぶりから犯人を目撃したと確信。そこで

宇崎さんに伝えた。

 

じゃあ、なぜその場面がないのか。

 

これもボクの推測ですが、ひょっとしたら編集の時点で編集マンが、時間の都合から

カットしちゃったんじゃないでしょうか。

だって、これだけの脚本をお書きになる方がこれを外すとは思えないもの。

 

編集でカットされたであろう箇所が、なんとなくまだあるように思えるのは僕だけで

しょうか。

例えば、指名手配され、あれだけ全国に顔と名前を売られた甲斐亨に対する始末は?

甲斐次長の、無実だった息子に対する気持ちの落としどころは?

散々右京さんに対立した、橋之助丈の部下の無能なおっさんのごめんなさいは?

などなどなど………

 

ま、これらは感情論、好き嫌いの範疇ですが、先述の問題はそうはいきません。

 

勿論、そんなこと気にしなくっても、確かに、十二分に面白い回でした。

 

でもそこを外すと、ミステリーとして失格になってしまうのです。

 

事実、過去、ミステリーの懸賞小説で、ダントツに面白いのに、たった一箇所

辻褄合わせをおざなりにしたために、失格となった作品が幾つもあるのです。

 

辻褄、逆算、フェアプレー。

 

ドラマ自体に大した影響を与えるものではなくても、一見不必要に思えても、更には

少々尺を取っても、そこを守るのがミステリー屋の矜持だとボクは思うのです。

ミステリーとはそういうものなのです。

 

建築学なのです。

どんなに壮麗で利便性あふれるお屋敷も、ボルトが一本抜けていては、柱が一本足り

なかったら、それは欠陥住宅なのです。

 

 

とはいえ、何度も言いますが、今回の話が面白かったことは事実です。

 

録画、消去しません。

又楽しんで見ます。

 

その時ひょっとしたらボクが見落とした場面が出てくるかもしれません。

 

その時には、この日記で謝罪しますね。

 

 

 

 

 

 

 

こちらは中村橋之助丈のものすごい表情。

 

歌舞伎の公家悪か、亡霊じゃん。

 

あまりに不気味なので小さく載せました。

 

去年の『半沢直樹』の香川クン、いえ、市川中車丈の大和田常務を思い出しました。

 

橋之助丈といい中車丈といい、ホントに歌舞伎役者さんって♡

 

 

 

 

いきなりですが、今春放映の相棒・映画版、楽しみですなぁ。

 

 

 

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