コーヒーブレイクに微妙な気分 8月21日

〈ま〉の日常 読書感想文

 

 

はぁ……又ちょいといっぷく。

 

 

なんかサボってばっかりやな。

 

 

そこで観たDVDと呼んだミステリーが、これがなかなか。

 

 

今、その二つの余韻に浸ってます。

 

 

この時間を利用してご紹介しますね。

 

え? 別にいらんて?

 

そんなこと言わずおつきあいください。でないと今月も更新が……ばらすなよ。

 

 

 

まずはDVDから。

 

なんとなんと品川庄司の品川ヒロシ監督の『サンブンノイチ』

 

 

 

 

 

 

いやぁ、おっちゃん驚きました。

 

ドンデンドンデン又ドンデン。

 

ここまでドンデンの嵐は小説では山口雅也氏の『解決ドミノ倒し』か

リチャード・マチスン『奇術師の密室』、円居挽氏『丸太町エヴォワール』

くらでしょうか。

 

加えて違和感のない進行。カット割り。

 

この人はお笑いより監督の方があってるのかもしれません。

 

お笑い芸人としてはイケイケどんどんタイプで、人の笑いも盗りまくり、

人の喋りを潰し、何と下品な芸人さんだと思ってました。

 

それは関西人だろ、と思ってらっしゃる方。確かに関西人は

五月蠅いしあつかましいです。でもあつかましい関西人でも、

絶対やっちゃいけないのはひとの番を奪うこと。

そ、芸人品川クンの十八番。

 

加えて小説、料理本、旅行本の出版。挙句に映画監督。

ますますお偉いお方におなりあそばして……

 

そこへ有吉先生のあの一言、「おしゃべりクソ野郎!」。

そうです、あの『おしゃクソ事変』です。

さすが有吉先生。

 

はっきり言って映画も、前の二作は‹成程›程度と思ってました。

自らの、自ら美化し偽悪化した自伝的映画の域は出ていないし。

舞台でいえば、中劇場に進出した小劇場演劇のような。

 

 

それが今回は……いやぁ面白かった。

 

というより、立派な監督ですよ。勿論ボク的にはですが。

 

なんというドンデンの連続。

理系タイプのミステリ好きにはたまらんやろな。

 

勿論木下半太氏の原作小説があるので、ストーリーもドンデンも品川監督が

考えたものではありません。

でもそんなこと言ったら、大監督でも、原作のある映画や、

小説の映画化は当たり前やし。

 

つまり品川監督の作品選びと、原作の脚本化作業が優れているという事ですよ。

 

役者もいい。

 

メインは六人。

 

藤原達也 = 意外でした。出来るやないの囁きツッコミ。それもうまいやないの。

田中 聖 = 適役です。地ですか?

ブラマヨ小杉 = (小杉クン的に)自然やなぁ。

この三人、セリフのテンポは全て漫才の息。早い早い。すごい事ですよこれ。

 

後の三人は中島美嘉、窪塚洋介、池畑慎之介の方々。

 

 

こういう作品は好き嫌いがあるでしょうね。

 

でもボクは好きです。

 

品川監督、これからも頑張っていい作品を作って下さい。見ます。

 

 

 

 

次は小説。

 

これはすごいよ。いろんな意味で(笑)。

 

 

 

 

今絶版なんですって。

幻の作家の幻の傑作と言われてます。

そぅ、幻と言われてます。いろんな意味で(笑)。

 

ボクは、地元のブック●フのような店で見つけました。

 

で早速読了。

 

うーん。アッという間に読んじった。

 

導入部の竹内文書そっくりの六色金神文書の存在。

クローズドサークルの展開。不可能犯罪がバンバン。

そして、バカミスの如き解決と………

 

いえない。これ以上。

 

これをくだらないというか、騙されたと思うか?

 

一つだけ。

 

ボク、後半に出てくるオチ、四年前にとある舞台で使った。

勿論、先例があるとは知らずに。

 

うまくいきましたよ。

 

調べるとこの小説の方が先に出版されています。

つまりボクは知らずにこの作者と同じことを考えた訳ですな。

 

 

で、読み進み、そのオチを知った時の僕の反応。

「ちょっとぉ。それなんアリぃ?」

 

ボクのお芝居を見たお客様も同じ感想だったのでしょうか?

 

でもあの時はすごく受けたし、改めてDVD観ても、すごく受けてるし。

 

なんて素敵なお客様!

 

勿論、その後の大団円つまり大オチは違いますけど。

 

 

でも……なんだか、複雑な気持ちです………

 

 

 

とにかく、ちょいとと思ったコーヒーブレイクが、

すごく濃い時間になってしまいました。濃いというのか?

 

 

 

こんな思いと引き換えに……朝だ……

 

仕事が………

 

 

 

 

 

 

« »