頭ウニ 1月23日

観劇 読書感想文

 

 

寒いですねぇ。

 

炬燵だけで部屋に暖房を入れないと、手がかじかんでボードを打てません。

ほな暖房入れろや。

ボクはもともと部屋が暖かすぎるとボーっとしてくるので、

おこたに入って、部屋は涼しいのが大好きなんです。

けど、この数日は暖房つけました。

 

実家の西脇は先日雪が降り、というか西日本は大雪だったそうで、

兵庫県も西脇のすぐ北の多可町なんかは車が動かなくなったそうです。

篠山なんか大変だったようで。

 

うちの庭にも一週間過ぎてもまだ雪をまとめた山が溶けずにそのままでやんす。

 

 

 

 

 

 

 

今、おこたの横に次の仕事のための資料が山積みで、それを必死に

頭に入れています。

何の仕事だって?

しばらく待ってくださいね。もうすぐここでお知らせできると思います。

ホントに山積み……

 

 

 

さて、その合間をぬって、どんな合間や、

今年、いえ今期のテレビ、だいたい観ました。

 

 

 

『おんな城主 直虎』

 

Eテレこども歴史劇場 = みたいな大河ドラマですね。

やっぱり、〈大人顔負けおてんば少女マンガ〉みたいで……

それもずいぶん昔の……昭和40年代に夕方やっていた子供向け時代劇みたい。

やっぱり……無理ですわ……

 

子役を主役にするとき、それでも、大人のドラマにするか、子供向けにするか。

昔はキッチリ作り別けが出来ていました。

それを……

 

加えて、劇団NLTの創設者のひとり三島由紀夫先生はこう仰ってます。

「歴史は起こったことは伝えていても、起こっていないことは伝えていない。

そこに我々詐欺師のような手合いのつけ込む隙があるのだ」と。

 

歴史的史実は、なぜそんなことが起こったのか ? ? の連続です。

その ? を、時代性に鑑み、リアリティをもって、成程そういうことだったのか

と作って見せるのが、我々詐欺師のような手合いの腕の見せ所なのです。

 

それを……全部子供の活躍で歴史の ? が解決していくなんて……

 

又か……

 

一流の詐欺師になりたいものです。

 

 

 

 

 

木村拓哉氏と草彅剛氏のドラマ激突が喧しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

どちらも二話とも拝見いたしました。

 

ボクの私的感想です。

 

 

 

まずは先に開始の『嘘の戦争』

 

復讐劇なんやけど、深刻めのコンゲーム、というか

現代男性版の『五瓣の椿』でしょうか。(笑)

 

つっこみどころはけっこうあるんやけど、

例えば、藤木クン、それほど草彅クンを疑ってるんなら、

もう一度調べるでしょ。アメリカのオフィスへの電話も、

東京のオフィスを見たことも、〈?〉満載なら何度でも調べるでしょ。

ボクたちだって、歴史的史実や年号なんて、間違ってないか、何度でも

確認してから脚本を提出しますよ。

もう一度電話すれば済むだけの話。普通するでしょ。

 

それでも、そんなことどうでもいいのは、草彅クンの演技と、

根源の事件の大きさと、復讐に至る過程が面白いからでしょうね。

問題作に見せて、実は重厚な娯楽作ですね。

 

楽しみに拝見させて頂きます。

 

ね、事務員あと二人だけ安く雇って、アメリカと東京のオフィスに置いておけば。

毎回、シーン事務所前景/次のシーン事務所内・事務員セリフ「暇だなぁ」

各4秒×2で計8秒。ね。 (笑)

 

 

 

『A LIFE』

 

こちらもいい本だと思いますよ。

 

木村クンはいつも木村クンとの指摘の記事がありましたが、

ボクはいいと思いますよ。

だって、見入っちゃったもの。

 

本の勝利かもしれませんが。(笑)

 

昨年の騒動でいろいろな記事を目にしましたが、ドラマは関係なく見ます。

 

これはボクの意見ですけれど、木村クンは大根ではありません。

いつもの木村クンでも、その都度ちゃんと役に見えます。

なかなか出来ることではありません。

ボクは、彼は演技者、それもスター的演技者だと思っています。

スター的演技者って? それはまた後日。

 

 

対決の二作、いい勝負ですね。

 

リアリティはちょいと ? でも、演技力と話の面白さの『嘘の戦争』 VS

いつもの木村クンと言われてもリアリズムある面白さの『A LIFE』

 

ドラマはこうでなくっちゃ。

問題作に見せた、見ごたえある娯楽作とは、これですよ。

 

観ます。 

 

 

 

 

 で、合間にこれ読んじった。

 

 

 

 

 

 

七河迦南さんの『アルバトロスは羽ばたかない』

 

2011年第64回日本推理作家協会賞を米澤穂信氏『折れた竜骨』

麻耶雄崇氏『隻眼の少女』と争った作品です。

 

本格物が並んだ本格レベルの高い年ですね。

 

最後のドンデン、予想もしなかった。

いや、ちょいとしてたけど、違うドンデンやと思てた。

やられました。

 

 

なぜこれが受賞しなかったのか?

 

『折れた竜骨』『隻眼の少女』と比べて、ううーん、なにか一つ、

プラスアルファというか、華というか、売りというか、もう一つ、

ほんの小さなことやけど、足りなかったのかなぁ。

 

でも途中で挟まれる短編(これも長編を構成する大事な要素やけど)、

特に最初の「春」の部分。

これだけ抜き出して短編賞で勝負すればよかったのに。

これだけでも、違う年の受賞短編よりぜんぜんレベル高いで。

 

運なのかなぁ。

その年の審査員の好みなのかなぁ。

 

けど、そうなると、三作受賞?

無理やな。(笑) 

 

 

 

あかん。隣の資料が……

 

今月ゆっくりできるはずやったのに……

 

頭、ウニになりそう。

 

うれしい悲鳴ですが。(笑)

 

感謝です。

 

 

 

 

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