おもしろかった! 3月19日

〈ま〉の日常 観劇

 

 

 

三越・男組の稽古は順調ですぞ。

 

 

 

さて、ちょいと呆れてしまいました。

 

レスリング協会副会長の谷岡郁子とかいうおばさん。

すごいですなぁ。

元参議院議員。32歳で父親から大学を譲られるというチョーセレブなおばさんです。

 

あの会見を見てボク、恐らく皆さんも、池坊のおばさんや、古くは「たかが選手が」

と言って大顰蹙を買ったナベツネさんを思い出されたことでしょう。

 

ボク自身もかつて言われたことがあります。とある会館に天下った役人にも、地方会

館を管理する地方政治家にも。「演劇というものはね君……僕は学生の時演劇を見て

君なんかよりよく知っている。君のような若輩に何が判る」と。

 

 

勿論、あのおばさんの気持ちもわかります。色んな中傷メールが関係者や学生にま

で、さらには吉田選手にまで来ているのは許せない。だから学長として怒っている。

当然です。それは許されないことです。

でもそこからがいただけません。結局正しいことを言ってるつもりで本性が出ちゃっ

た。まして世間様に訴える会見で足を組んで。

 

 

音楽で一番重要な人物は誰でしょう。作曲する人、作詞する人、演奏する人、歌う人

です。絵画は画家、書道は書道家、演劇は作家、演出家、俳優です。スポーツは選手

です。そして彼らを支えるスタッフです。つまりは全員その世界世界でのプレーヤー

です。文化・芸術・スポーツはすべてそうです。彼らがいなくては成立しません。逆

にあのおばさんがいなくてもレスリングは出来ます。

監督する立場や理事や、そういう人が元プレーヤーならいいのですが、そうでない人

で変に学歴とかキャリアとか特権階級意識がある奴が来ると、ああなってしまう。

 

皆さんも胸に手を当てて考えてみてくださいまし。

ボク、逆立ちしてもオリンピック選手にはなれません。ましてメダルなんか取れませ

ん。羨ましいけれど、悔しいけれどしようがない。心の片隅で嫉妬してもしようがな

い。だから綺麗さっぱり空の心で、心から応援しています。尊敬しています。

 

でも、偏ったエリートさんはそうはいかない。自分がプレーヤーより下なんて許せな

い。本当に私が上と思おうとする。絶対的に信じようとする。それが、つまんないプ

ライドを満たす唯一の策だから。生きてきた道を絶対化する唯一の防御策だから。

だからプレーヤーをリスペクトしない。

 

それぞれの世界で、その世界のことを最もよく知っているのは、現場の人間です。で

もあの人たちは現場には来ない。来ても見学か本番だけ。なのに最もよく知っている

と振る舞う。で、口癖が「俺を誰だと思っているんだ」「私が言っているんだ」。つ

いでにあの人も(笑)「このハゲー。豊田真〇子様に向かって!」

 

上に立つ方で最高の人は、現場で一緒に汗を流してくれる人です。その世界に疎いこ

とを理解し、現場を知ろうとし、責任を取ってくれる人です。こういう方が上にいる

とみんな幸せです。組織を変えることが出来るのはこういう人だと思います。

 

でも、あのおばさんも池坊のおばさんもナベツネさんも、昔ボクを罵った役人も地方

議員も、現場なんかに来ません。一緒に汗なんか流しません。自分はもっとステージ

が上の人間と思っているから。こういうのが上にいると大変です。こういう人が上に

いると絶対改革なんか出来ません。

 

あの会見を見てて、そう思ってしまいました。

 

 

 

 

 

さてさて、気を取り直して。

 

今期は『99.9』と『相棒』のおかげで楽しいうございました。

どちらも終わってしまいました。寂しいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

99.9。もうすっかりマンネリ的台本(笑)。それが楽しい! 本当に楽しませていた

だきました。

 

 

 

 

 

 

相棒はヨコヅナ相撲ですが、最終回は……(笑)

 

もちろん楽しく、その道筋を楽しませてもらいましたけれど、ボクが関西人だからで

すね。

加賀まりこさんは大好きな女優さんで、ボクももう二十年前ですが、一度ご一緒させ

ていただきました。お酒も二度ご一緒させていただきました。本当に素敵な方です!

でも、加賀さんにも苦手があったんですね。関西弁(笑)。

でもでも、それを補って余りある迫力と演技力でございました。

 

それより、手下をやった遠藤雄弥さん。本当に関西弁無理でしたね。まったくもって

無理でしたね。久しぶりに無理中の無理の関西弁を聞きました(笑)。単語自体も関

西単語やないし。脚本の輿水先生、埼玉のご出身やけど、大阪芸大やねんから、お友

達に確認しはらへんだんやろか。

監督に言うて、セリフを標準語に変えてもらいはったらよかったのに。「何だお前、

関西のやくざなのに標準語か?」「俺は出身はこっちだよ。そんなことどうでもいい

だろうが!」と。

まして徳井優さんが関西弁の中でもさらにコテコテのお方やから、余計目立ってしも

て。何だか気の毒になってしまいました。

でも、演技は頑張ってはったんで、まぁ良しとしますか。こんなん言うの関西人だけ

やろし。てかボクだけか。他国の方は気にならないでしょうしね。すみません。

 

 

 

とにかく、楽しい2ドラマが終わってしもた。

 

春から、またこんな楽しいドラマが始まってくれることを切に望んでいます。

 

 

 

 

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