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やっとことっちゃうんとこな 12月31日

ごあいさつ 池田政之の仕事

 

 

今年はNLTの50周年。

その最後の本公演はボクの『やっとことっちゃうんとこな』でした。

 

 

 

 

 

 

 

若手を中心にした新作。それを50周年の本公演にぶつけるという無謀。

 

その上に……

 

出てくる劇中劇が歌舞伎という更なる無謀。

 

 

 

一昨年の初めに書き、その夏に提案決定し、歌舞伎を演じる若手五人に日舞や殺陣、

歌舞伎の所作・セリフ・女形……

 

二年間稽古をして、そして迎えた初日。

 

お客様の拍手と笑い声、忘れません。

 

 

 

歌舞伎の所作やセリフ・女形はボクが教えました。

新劇百年の歴史で初めて、というか歌舞伎以外の、まして若手俳優で歌舞伎の演技が

できるのかという大きな大きな難問とテーマです。掛け持ち掛け持ちの仕事の中で、

それだけの時間を取るのはかなり大変でしたけれど、やりました。

 

 

 

ボク的にも、これからも演劇の世界で生きていく上で、本当に自信に繋がりました。

 

 

ボクにとって大切な大切な時間と結果でした。

 

 

ボクにとってはやはりこれが今年のベストワン、第一位です。

 

 

 

 

 

 

 

 

この写真好きなんですわ。

根本のツイッターから拝借しました。

 

 

あそうそう、今年酒を抜いた日は178日でした。

半分弱。半分いかなかったかぁ。

なにせやっとこの稽古がずっとあって皆とずっと会ってたから、そら飲むわな。

 

 

 

さてさて、皆様、今年も一年、本当にありがとうございました。

 

感謝いたします。

 

それでは、良いお年をお迎えください。

 

 

 

 

 

 

行ったり来たり 12月30日

〈ま〉の日常

 

 

 

 

 

 

 

 

今年も一年西へ東へ毎週のように新幹線に乗っていました。

 

それだけ仕事をさせていただいたということなので、本当に感謝しております。

 

今年は

一月  明治座コロッケさん公演『水戸黄門漫遊記・特別出演ウルトラマン』の脚本

三月  三越劇場男組公演『桜爛漫美談仇討』の脚本・演出

    同『春秋会男組錦姿』の構成・演出

五月  NLT『マカロニ金融』の脚色

七月  大阪新歌舞伎座三山ひろしさん公演『阿蘭陀夢七捕物帖』の作・演出

    明治座川中美幸さん公演『深川浪花物語』の脚本・演出

    新橋演舞場松竹新喜劇『峠の茶店は大騒ぎ』の脚色・演出

八月  NLT『あなたの足元お借りします』の演出

九月  名古屋御園座三山ひろしさん公演『阿蘭陀夢七捕物帖』の作・演出

十月  明治座氷川きよしさん公演『お役者恋之介旅日記』の作・演出

    NLT『やっとことっちゃうんとこな』の作・演出

十一月 名古屋御園座コロッケさん公演『日本一・尾張の賑わい殿様』の脚本

    ハマコクラブキヨコクラブ『俳優教室は虹の彼方』の作・演出

 

とさせていただきました。

 

昨日までも一月の御園座松平健さん・中村美律子さん公演『暴れん坊将軍』の

稽古でしたし。最初の写真ですね。

 

 

それとまだ発表出来ないのですが、つまり来年放送で、まだ正式に発表されていない

テレビドラマを数本書きました。

解禁になったら発表いたしますね。

 

 

つまり、今年はかなり忙しかったですわ。

 

休みナシ。

あ、インフルと風邪で熱を出した時だけ、どちらも一日だけ寝ましたけど。

それ以外マジで休みナシ。掛け持ち掛け持ちの一年でした。

 

 

ありがたいことでやんす。

 

本当に感謝感謝です。

 

今年もいっぱい仕事をしました。

今年のベストスリー、第二位です。

 

 

 

 

で、あまりに行ったり来たりだったので、いろんな駅弁を食べてみました。

 

普通は崎陽軒の「お赤飯弁当」か「中華弁当」か「しょうが焼き弁当」か

JRの「東海道新幹線弁当」なのですが、この四つのローテーションだけ

なのもなぁと思って、それでチャレンジしてみたわけでやんす。

 

 

大阪のひょうたん弁当や

 

 

 

 

 

 

水了軒の有名な八角弁当や

 

 


 

 

 

西明石の幕ノ内やったっけ?

 

 

 

 

 

これも同じく?( ´∀` )

 


 

 

 

 

とにかく、頑張りました。

 

さてあと一日ちょっと。

 

ホンマに早いなぁ。

 

 

 

 

 

50年と60年 12月29日

〈ま〉の日常

 

 

早!

今年も残すところあと三日。

 

今年もやって参りました。誰も興味のないボク的今年のベストスリー。

 

 

まず、今年劇団NLTはコメディ路線50年でした。

 

 

 

 

 

 

 

出来たのは54年前ですがコメディ路線になって50年です。

 

なので今年はいろいろやりましたよ。

ホテルでやった50年パーティではМCもやりましたし。

 

来年は51年。

どうなるのでしょうかね。

 

 

 

 

片やボクも次のジェネレーションになりました。

 

そう。

これが今年のボク的出来事ベストスリーの第3位です。

 

 

 

 

 

同姓同名全く別人 12月22日

〈ま〉の日常 池田政之の仕事

 

  

 

すごい人が出てきています。

 

 

 

それは後にしてまずは、

 

今ボクは東京某稽古場で、1月名古屋御園座新春公演

松平健・中村美律子両座長の特別公演『暴れん坊将軍・初春や尾張の姉弟裁き』の

稽古に励んでいます。

 

久しぶりの松平座長、3年ぶりの中村座長、そして素敵な共演者の方々と

それは楽しくお稽古をさせていただいています。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにこの稽古場は各フロアに稽古スペースがあり我々は3F。で二階上の5Fでは

同じ1月の博多座島津亜矢座長による新春公演『おりょう・龍馬が愛した女』の稽古

が行われています。

こちらもボクの脚本。

 

 

 

 

 

 

 

上下に知り合いがバンバンいて、役者さんたちもお互いみんな顔見知り。

なので上下で入り乱れて雑談したりおやつを食べたり。

誰がどっちの出演者なんだか、何が何だか……(大笑)

 

 

とにかく大充実しております。

 

 

 

 

 

さてさて。

昨日、友人から連絡が。「お前、ネットで何かビジネスやってるのか?」

 

なんのことやら。

 

聞くと、ボクと同姓同名のつまり池田政之という方が、〈セキュリティパンク〉とか

いうビジネスを始め、出資者を募っているそうです。

 

 

これまで同姓同名の方というと、パナソニックパンサーズ所属のバレーボール選手の

池田政之さんは認識させていただいていましたが、いやぁすごい人が出てきちゃいま

したね。

 

 

直ぐに検索してみました。

 

ビジネス内容がすごい。

なんでも6万円だせぱ1年後には1千万円になるのだそうです。

つまり1年で 60.000 が 10.000.000 ですわ。

 

「池田政之 セキュリティバンク」 で検索なさるといろいろいっぱい出てきます。

 

現在37歳の方で、コロンビア大学卒業 (ボクそんなお偉い大学出てないで。英語も苦

手やし)、シンガポールで証券会社を設立、1万人の顧客を持ち、日本にも支社がある

のだそうです……

 

その方の顔写真やインタビューの動画も出てます。

 

 

 

ボクはそういうことには疎いので、それが正しいビジネスなのかどうなのかは

分かりませんが、とにかく、

 

ボクとは別人、

 

ボクは全く関係ありません

 

ので。

 

 

 

とりあえずご報告いたします。

 

 

パナソニックの池田政之さん、すごい人が出てきて、お互いびっくりですよねぇ。

 

 

 

 

 

なるほどコメディ 12月12日

〈ま〉の日常

 

  

『カメラを止めるな!』 漸く見ました、DVDで。

 

夏頃、どうしてもスケジュールんが取れず、やっと取れてみると二時間前から並んで

くださいと言われ、仕方なくdVdが出るのを待っていたのでやんす。

 

 


 

 

 

面白いコメディでした。

 

今更ボクが言うこともありませんね。

 

 

ただ一つ驚いたことが。

面白かったんですが、この手の話、舞台ではいっぱいありまっせ。

 

つまり大感激のコメントを自身のブログやツイッターに出している有名人の方々、

舞台のコメディをご覧になっていなかったのですね……( ´∀` )

 

 

 

 

 

ここからはネタバレありです。気を付けて。

 

 

 

人間喜劇、人情喜劇は外しますね。

てか、『カメラを止めるな』は舞台でいう劇中劇コメディに当たります。

 

 

〈劇中劇コメディ〉というのはボクの造語です。

 

 

その前に〈本番失敗劇〉という喜劇の分野があります。

あ、これもボクの造語ですので。

 

たとえば、彼女にプロポーズする。出世のため上司を接待する。

そのため用意万端整えて、いざ本番となると、  

予期せぬ出来事や招かれざる客によって、場が無茶苦茶になっていく。

主人公たちは何とかしようと悪戦苦闘。なのに余計ボロボロになっていく。

 

 

たとえば、よしもと新喜劇で辻本茂雄クンが座長の時、誰かの恋を成就させるために

稽古をして、いざやると、無茶苦茶になるお馴染みのパターンがあるでしょ。「許し

てやったらどうや」の有名なセリフの場面ですね。

あれが本番失敗劇の典型です。

 

 

ボクもいっぱい書いてます。

 

特に印象に残っているのが、堺正章さんの明治座公演に書かせていただいた

『ねずみ小僧危機一髪!』です。

ねずみ(堺さん)は、ワルの商人から金を盗むために、仲間の女スリを女中として

潜入させる。彼女から夜の警備の様子の報告を受けながら、舞台上では堺さんの

ダミーのねずみが、見事に千両箱を鮮やかに盗み出す。それをお客様に見せた後、

本物つまり堺さんがやってみるも、予想外の出来事がどんどん起こって、最後は

蔵の扉に首をはさまれてジ・エンド。その時堺さんが発したアドリブ台詞「セコ

ムしてますか!」。お客様、大爆笑でした。

 

 

 

 

さて。

 

ボクが勝手に呼んでいる〈本番失敗劇〉で一番効果的なのが、お芝居の本番を描いた

芝居ですわ。これをボクは〈劇中劇コメディ〉と呼んでいるわけです。二つも勝手に

造語をしてしまいました。( ´∀` )

 

 

では、劇中劇コメディにはどんなパターンがあるか。

この場合、登場人物の内蔵する人間関係や、設定の深刻さ等々は省きますね。純粋に

ドタバタの笑えるファルスの部分だけで申し上げますね。

 

 

まず、劇中劇コメディである限り、本番つまりステージ上が登場します。

 

『カメラを』の場合は、前半の30分の撮影中のカメラを通しての場面ですね。

 

ステージ上(舞台の本番)を〈表〉とします。

それ以外を〈裏〉としますね。舞台の袖や、稽古風景や、『カメラを』の後半の撮影

風景ですね。

すると、大きく分けると二つに分かれます。

 

  Ⓐ 表だけで裏は出ず、つまりいきなりの本番のみですね。この場合は当然、表

    がボロボロになります。

        『the play that gone wrong』を構成作家のオークラ氏が翻案した

        『九条丸家の殺人事件』とその続編『リメンバーミー』。

        更に劇中劇コメディが本筋ではないため、途中の一場面にしか出ま

        せんが、『バッファローの月』や『メイム叔母さん』の一場もこれ

        に当たります。

 

 

  Ⓑ 表も裏も出るもの。

   Ⓑにはさらに二つがあります。 

     ㋐表はちゃんとしているもの。

        これは表がちゃんと見えるだけで、実は裏は大変な苦労をしている  

        という訳ですね。『カメラを』はこれに当たります。

        更にマイケル・フレインの名作『ノイゼスオフ』はまずボロボロの

        表の稽古風景を見せ、次にちゃんとしている表の本番を見せ、最後

        にその大変な本番の裏を見せるという構成になっています。この舞

        台は『カーテンコール・ただいま舞台は戦闘状態』というタイトル

        で映画になっています。

        ただ『カメラを』と『ノイゼスオフ』が違うのは、『ノイゼスオ

        フ』が最初から舞台の話と分かって見せるのに対し、『カメラを』  

        はこれはいったい何なのだと〈?感〉満載で見始めるというところ

        でしょ。これがメッチャうまいですね。

        劇中劇コメディではありませんが内田けんじ監督の『運命じゃない

        人』もこれに当たるような気が……『運命じゃない人』、大好きで

        す!

 

     ㋑表がボロボロになるもの。勿論裏も大変ですが。

      これもいくつかに分類できます。

       ①まず完璧な稽古風景を見せ、そのあと本番となるが大変なことに。

        さっきのよしもとの辻本クンの場合はこれに当たります。

        サマセット・モームの小説『劇場』をボクが翻訳・脚本・演出した

        一昨年の旺なつきさん主演の『劇場』もこれに当たります。

 

       ②まず稽古風景を見せるも、そこで既にトラブル続発。観客にどうな

        るのかと思わせて表の本番に。で、やっぱり表も大変に。

        三谷さんの『恐れを知らぬ川上音二郎一座』もこれですね。ちなみ

        に三谷さんは意外に劇中劇コメディが少ないんですよ。『ショウ・

        マスト・ゴー・オン』も劇中劇コメディとは違います。だって本番

        中だけれど舞台上が出てきませんでしょ。

        逆にNLTでも上演したフランスコメディ『ミントティ? それともレ

        モン……』や今年のボクの『やっとことっちゃうんとこな』もこの

        ②ですね。 

        映画では名作『ブロードウェイと銃弾』でしょうか。

 

 

 

こんなところかなぁ。

 

 

 

もっとうまい分類分けがあるかもしれませんね。一度ちゃんと考えてみようかなぁ。

 

 

 

とにかく、ね、『カメラを』はすごく面白かったけれど、舞台でコメディをやってる

者には、すごく分かりやすいコメディだったわけですよ。

 

 

 

 

皆さん、もっと舞台にコメディを観に来てくれないかなぁ。

 

 

 

 

 

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