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マカロニ喜劇 4月25日

池田政之の仕事

 

 

先日ボクが脚色の劇団NLTコメディ路線50周年記念公演第2弾『マカロニ金融』の

稽古場にようやく行って参りました。

 

 

映画『地上の星 二宮金次郎伝』の撮影で遅れて参加の合田雅吏クンも頑張ってましたぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

合田クンと演出の大江祥彦クンが何やら確認しておりやす。

 

 

『マカロニ金融』は50年前NLTがコメディ路線を宣言したその第1回公演に

取り上げた記念すべき演目で、1970年度の芸術祭賞受賞作であります。

 

 

川島一平さん、永田博丈さん、加納健次さんの大先輩、

同期の葛城ゆいや杉山美穂子、佐藤まりらのベテランに、若手まで色とりどり。

 

 

 

5月9日よりシアターグリーンの一番でっかいとこで上演です。

 

すごくいいコメディになっておりますぞ。

 

皆様、是非是非。

 

 

もうにぎやかで 4月20日

〈ま〉の日常 観劇

 

 

締め切り、頑張ってますが、世間がにぎやかで。

 

モリカケ、財務省、首相秘書官、新潟県知事、相撲協会、レスリング協会……

某俳優さんの六本木暴行事件なんて、どっかいっちまいましたね。

 

 

それにしても辞任した次官のセクハラ問題。

ボクは昔からテレビがついてないと仕事ができないのでワイドショーを流してると

何が何だか。財務省のお偉いさん方って……ボクの頭では理解できません。

 

 

ボク思うんですけど、なんで、マスコミも、財務省も、新潮社も、声紋鑑定しないの

だろう。

公開されてる音声と普段しゃべってる次官の声。それぞれ声紋鑑定して、同一人物の

可能性が90%以上なら一発でアウトでしょ。60%くらいなら「あ、こりゃハメられ

たな」となるわけだし。

 

勿論それが法廷においてどれだけ証拠能力があるのかボクは分かりませんが、少なく

とも90%以上なら世間的には絶対的にアウトやし、それでも本人がしらばっくれたと

しても、財務省だろうが、麻生さんだろうが、もうしようがないでしょ。

 

 

それともう一つ。

次官の言い分聞いていてフト思ってしまいました。

 

あの人、セクハラ発言と言われているあのエロトーク、本当にセクハラ発言と思って

ないのではと。つまりですね、「言葉遊び」「全体を見てもらえば」というくだりと

あの人の普段の言動から思ったことなんですが……

 

あの人、年はボクの少し下。ボクは明石家さんまさんの少し下。

明石家さんまさんの大功績。

①関西弁を全国ネットにしたこと。

②関西弁は面白いというイメージを全国に知らしめたこと。

➂面白い男はかっこよくてモテるというイメージを作ったこと。

④オモシロトークはコミュニケーションに好適というイメージを作ったこと。

ですかね。すごいですよ。さんまさん、歴史に残る大スターです。

 

ボクが35年前に上京した時、ボクはまだ標準語がしゃべれなくて、ホントに無口でし

た。そうかて関西弁が出ると露骨に嫌な顔をされたりしましたから。

それがしばらくしてさんまさんが大人気者になられたら、一変しました。

と同時にオモロイ男はいいじゃん、となりました。

 

すると、笑いのレベルも話術のレベルも全くボロボロに低い親父が、面白くもない話

をバンバンするようになりました。聞かされるこっちはつらいでっせ。愛想笑いせな

アカンし。

 

ところがそういう親父は自身の話術のレベルが低いことも、笑いのレベルがないに等

しいことも気づいてくれないんですわ。「俺って面白いだろう。俺ってお前たちのよ

うな奴にも気さくにしゃべってやる素敵な男だろう」感が全開で、「俺の面白い話が

聞けてお前たちは幸せだろう」感満載なんですわ。

 

で、そういう親父に酒が入ると、決まって出てくるのが下ネタ。一人で悦に入るエロ

トーク。ましてこっちが喜んでると思うから始末に悪い。そこに女性がいると、プラ

ス少々の下心が加わって、もうドッチラケ。

 

つらいでっせこっちはホンマに。(笑)

 

あの次官の公開テープの会話を聞いて、それを思い出しました。

 

あの人、本気で、セクハラのつもりやじゃなく、相手の為に、コミュニケーションの

一環として、俺って面白くて気さくで素晴らしい男だろうという上から目線の自己顕

示の為に、あのレベルの低い、それを世間ではセクハラというんだよという会話をし

たんじゃなかろうか、本気でセクハラじゃなくあの会話をしたんだと思い込んでるん

じゃなかろうか……と、フト思ってしまいました。

 

とすれば……バカですね。

どっちへ転んでも逃げられるもんじゃないのに、それで押し通そうとしてるような気

が……だけどはっきりそれを言うと、自身の話術のレベルのチョー低さが露呈するこ

とはプライドが許せなくて……で、ああいう逃げ方になってんのと違うかと。

たとえセクハラと言われても「それは世間が間違っているのだ」「それよりも、なん

であれ (この場合は話術と面白さ) 俺の能力が低かったなんて思われたくない」と。

 

そう思えば、あの、バカなの?と思えるほどの醜悪な抵抗も、分かるような(いやい

や、分かりませんけど) とりあえず分かるような気がします、とフト思ってしまいま

した。

 

ま、多分間違ってるやろけど。(笑)

 

 

 

 

 

さて、今期のドラマも大体出そろいましたね。

 

 

まず「コンフィデンスマンJp」

面白いんやけど……ふざけすぎてて、ハラハラドキドキが全くありませんでした。

だからドンデンがあっても、そう……な感じで……

それより問題なのは、1話でのニセの空港も作れるほど湯水のごとくお金が使えて、

2話で敵だと思ってた奴も仕込みだったのなら、もう何でもありを示してしまったわ

けですよね。つまりどんな苦境に陥っても、ターゲット(1話の江口さん2話の吉瀬さ

ん)一人以外は全部味方、どんな苦境も金で作ってる、となってしまって、もうどんな

話も「どうせ嘘八百、皆出来レース。もう何でもアリ」感満載になってしまって……

『水戸黄門』の分かっていてもこの我慢感をひっくり返してくれて味わう爽快感も、

『リーガルハイ』の規制満載の法廷内でどうやってひっくり返してくれるかのワクワ

ク感もなくて……

それとコンゲームが受け入れられるのは、というか娯楽作での犯罪物の場合、主人公

と読者(視聴者)に共感感情がないと成立しませんよね。草彅クンの『嘘の戦争』でも

主人公がとんでもない目にあって、視聴者もそれなら復讐しろ!となって初めて成立

したわけですわ。

コンゲームでもひどい目にあわされ、ふつうは騙されて全財産を奪われ、地獄に落と

されて、で、復讐しようとなる。一番はぶち殺せばいいわけで、でも自分では出来な

いとゴルゴ13の出番となるわけですな。でも血は見たくない、なら同等の対価を得よ

う。そこで詐欺をやって奪われた金を取り戻すわけです。そこには主人公と読者(視聴

者)が同じ感情を共有しているから、苦境に陥ればハラハラドキドキするし、成功すれ

ばスカッとするわけです。

『コンフィデンス…』に主人公が貶められるストーリーってありましたっけ。2話で

旅館を救う動機がありましたけど、それすら仕込みだったし。

結局有り余る金持ちの詐欺師が、ニセ空港作る金があるなら詐欺なんかせんと優雅に

暮らせばいいのに、趣味で詐欺をやっているだけになってしまう。それって、ただの

犯罪者の話でしょ。それじゃあねぇ……

もちろんもう1・2話見ますが……おしいなぁ。長澤まさみさん快演やのに。

 

 

『未解決の女』

もうしばらく見ます! 波留ちゃん新境地! チョイうざいけど。(笑)

 

 

『モンテ・クリフト伯』

いい本だと思いました。ボク的にはすごくキチンと作られていると思いました。

でも視聴率が5.1%…… 

 

 

 

 

 

 

これが今のフジテレビさんなのかなぁ。

もし主役が草彅クンだったら絶対二ケタいってると思うけどなぁ。

 

さぁ復讐が始まるわけですな。

しばらく見ますね。

だってあれだけひどい目にあったんだもの、復讐しようぜ! これ娯楽犯罪ストーリー

の基本ですわ。 

 

 

 

ね、世間がこうではにぎやかすぎて……

 

締め切りが……

 

 

 

 

平常に戻りました。 4月17日

池田政之の仕事 読書感想文

 

 

皆様、ご迷惑をおかけいたしました。

 

こうむったド迷惑ドダメージはまだまだ引きずりますが、

てか、もう一部は取り戻せませんが、気持ちは切り替えました。

 

今夜から平常で執筆復帰します。

皆様、すみませんでした。

もうしばらくお待ちくださいまし。

 

 

 

さて、先日読んだ『虚像のアラベスク』、とりあえず感想を。

 

内容は、100ページ強の中編二本「ドンキホーテ・アラベスク」と「グラン・パ・ド・ドゥ」、そしてたった6ページのエピローグから構成されています。

 

 

 

 

 

 

ちっちゃく載せときますね。(笑)

 

皆様、必ず頭から読んでくださいまし。(笑)

 

バカミスです。ドハハハハハハ (@_@)

これは読み手を選ぶでしょうな。

怒るか笑うか。ボクは笑いました。\(^_^)/

え? そうきたかぁ! そんな。なんぼ何でも。(笑) ドハハハハハ!!!

爆笑した後……なぁ~んにも残りません。(@ ̄□ ̄@;)!!

 

お気をつけあそばせ。\(^_^)/

 

 

 

 

さて、先日の三谷幸喜さんの『黒井戸殺し』皆さんご覧になりましたか。

 

 

 

 

 

 

面白かったですねぇ。地味やけど。

 

原作は『アクロイド殺し』ボクたちのころは『アクロイド殺害事件』

ボクも中学のとき創元推理文庫で読みました。実家の二階の書庫にあります。

 

あれが映像化できるとは。こっちはどうやるんろと厳しい目で見たけれど、

いやぁ、よく出来ていました。

 

ボク犯人知ってるわけですわ。けど見ているうちに、これは三谷さんが、犯人も結末

も変えたな、と、思ってしまって新鮮に楽しんでしまいました。

けれど原作通り。

流石でございました! 地味やけど。

 

前回の『オリエント急行殺人事件』の派手さは全くないけれど、

はるかに上でした。地味やけど。

 

野村萬斎氏の、前回(少なくとも僕の周りでは)大悪評だったあの気持ち悪い演技、

こいつ何考えとんねん!な演技も、今回は随分と押えられて、非常にようござい

ました。

 

このシリーズ、シリーズ化して毎週やってほしいくらいです。

 

「ABC殺人事件」も「大空の死」もポワロは出てけぇへんけど「そして誰もいなく

なった」も。

 

そのうち傑作の原作が足らんようになるて?

そんなん野村氏演じる勝呂が、クリスティの原作本だけやなく、カーもクイーンも

やってくれれば、いくらでも作れまっせ!

あの勝呂、フェル博士でもヘンリー・メリヴェル卿もいけそうやし。

 

 

とにかく、前回とは比べ物にならない秀作で、幸せな夜でございました。

 

地味やったけど。

 

 

 

 

それにしても財務事務次官のセクハラ問題に対する彼らの反論、すごいですな。

音声が出ても(ボクも聞きましたけど、あんなんマスコミさんが声紋鑑定すればええの

とちゃうの?)、知らぬ存ぜぬって。すごいなぁ。

これから犯罪犯して証拠が出ても知らぬ存ぜぬって言えばいいのか。

上に立つ人がこれじゃね。醜悪です。本人も、財務省も、麻生さんも。

麻生さん、あんなこと言うてたら好感度ダダ滑りしまっせ。

女性記者の皆さん、皆でme too運動……やっぱり日本じゃ難しいかな。すみません、

無責任なこと言いました。

でもこの問題って、森友、加計、自衛隊問題より、はるかに安倍内閣支持率に響く

と思う。次の選挙に響くと思う。

安倍さん、早くスパッと処置しないと、真っ逆さまやと思うけどな。

 

 

 

もうテレビの音声消そ。

 

さぁ、締め切り復帰や!

 

 

 

今日はもうやれない 4月16日

池田政之の仕事

 

 

15日、日付が変わって16日か。

 

今日はもう何もする気になれない。

 

バカバカしくて、情けなくて。

 

こんなに一所懸命やってきても、学習しない奴のために全部無駄になってしまう。

 

勿論そうならないように明日立て直すけれど、

今日はもう一行も、一文字も書けない。

 

 

あ、今抱えている締め切りの脚本とは何の関係もありませんよ。

そのために、首を長くして待ってくださっているプロデューサーさんに

申し訳なくて。

 

本当にすみません。

 

いただいているお仕事にも、締め切りにも、何の関係もないことなのに、

それに影響が出てしまうなんて。

プロとして恥ずかしいですね。

 

それでも今夜一晩お許しください。

 

明日にはきっと立ち直りますから。

 

 

 

なので今夜はこれを読んでいる。

夜中からヤケ食いをして読んでいる。

 

 

 

 

 

 

4月の終わりに一晩でも確保して読もうと買っておいた。

評判の深水黎一郎氏の『虚像のアラベスク』

 

 

朝まで読む。

 

 

で、寝て、起きて、明日、対策を考えてうまくいったら

脚本の締め切りに戻ろう。

 

 

お待ちくださっているプロデューサーさん。本当にすみません。

 

明日には立ち直します。立ち直して見せます。

 

 

 

 

稽古開始と新入生 4月14日

 日記 池田政之の仕事

 

 

ご無沙汰しました。なかなか更新できなくて……

 

何が何だかもうわけ分らん日々で……

 

 

 

さてさてNLT50周年記念公演第二弾『マカロニ金融』の稽古が始まりました。

 

54年前、三島由紀夫先生をはじめ著名俳優たちが文学座を対座して

出来たのがグループNLT。ちなみにNLTとはラテン語で新文学座の頭文字です。

当初は『サド侯爵夫人』の初演や『朱雀家の滅亡』初演等々三島先生路線でしたが、

50年前グループが分裂、大半の方が三島先生と共に去り、浪曼劇場を造り、

残った賀原夏子先生がNLTをフランスを中心にした欧米のコメディを専門に上演する

劇団にすると新たに〈劇団NLT〉として再出発。で今年が50周年。

50年前その第一弾に上演されたのがこの『マカロニ金融』です。

 

 

 

 

 

 

 

演出は飯沢匡先生。ゲストに黒柳徹子さん。以来黒柳さんはNLTの親友として

何本も出てくださっています。

 

好評で二年後に再演。今度は黒柳さんに加え天下の名優・森雅之さんもご出演。

で、芸術祭賞を受賞した作品なのです。

 

20年前、再々演となりました。その時は黒柳さんが演出を担当。

その時はボクも拝見しました。

 

 

難しい芝居でした。喜劇ではあるけれど笑いが起きる芝居というより

考えさせられる不思議な芝居でした。

脚本を読みました。難しい台本でした。そして三時間を超える長い話でした。

50年前は斬新でも20年前にはちょいと困った本でもありました。

 

 

今回はボクの脚色です。

元台本を何度も読みました。これはいったい何が言いたいのか。

ようやく気付きました。

これは……神と人間の戦いなのです。

 

ファブリッツォさんは不思議な金貸し。

彼からお金を借りると利息は年3%。なのに預けると年30%。

ありえない!

なのに一向に破綻しないファブリッツォ銀行。

ついに他の銀行、警察、法王庁まで動き題して……

彼は詐欺師か、稀代の天才か!

 

 

途中休憩を入れて2時間少々にまとめました。

テーマが判りやすくなってます。

面白くなってます。

ハラハラドキドキになってます。

 

皆様是非是非。

 

 

 

さて、昨日、あ、もう一昨日か。

NLT第52期生の入団歓迎会がありました。

今年も有望な新人が入ってきました。

 

早速ボクの10月の芝居に出す予定です。

 

それにしても52期て……ボク18期やで……

はぁ……

 

 

 

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