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レコード大賞企画賞 受賞 11月19日

池田政之の仕事

 

 

おはようございます。

 

ハマキヨの稽古は順調に伸びてます。

でも、面白いですよ!

 

 

 

さて、

ボクが作詞をさせていただいた

中村美律子さんの長編歌謡浪曲『無法松の恋-松五郎と吉岡夫人』が

本年度の日本レコード大賞企画賞を受賞したとの知らせが、

美律子さん、マネージャーの中田さん、キングレコードさんからありました。

 

早速、ネットを見てみるとちゃんと発表になっておりました。

 

 

 

 

 

 

 

すごい。素晴らしい。

思ってもみませんでした。

そらそやん。ボク歌の世界よく知らんし、びっくり致しました。

 

 

感謝致します。

 

こんな素晴らしいお仕事の作詞に選んでくださいましたこと、

みっちゃん、ゴールデンミュージックのみなさま、キングレコードのみなさま、

ありがとうございます。

 

少しはお役に立てましたね。

 

 

 

中村美律子さん、本当におめでとうございます。

 

 

ボクも作詞者として経歴に書かせて頂きます。

 

 

ありがとうございます。

 

 

おめでとうございます。

 

 

CDは全国絶賛発売中です!

 

 

是非聞いてみっちゃんの至芸をご堪能くださいまし。

 

 

 

 

ベスト短編ミステリ三昧 11月7日

読書感想文

 

 

 

11月も早6日。今年も残すところ後一ト月と24日。

ね、ホンマに1年て早いでしょ。

 

2月の頭に、今年ももう2月、残すところ後11カ月、ギャグではありません、

年々月日の経つのが早くって、と、書いたとおりになってしまいました。

 

 

 

さてさて、ご存知の通りボクの読書はミステリーオンリーといっても

過言ではありません。

 

もちろん演劇書、戯曲、歌舞伎本、時代小説、話題のノンフィクションも読みます。

それらも好きだから読むわけですが、人生において頻度としては、やはりミステリー

です。人生においては。大層やな。

つまり比率からいくとダントツでミステリーでんな。

 

あ、仕事の資料。これが一番多いか。それは読書か?

 

 

 

そんなミステリーで、何を基準に読む本を決めるか。

当然、好きな作家、好きな分野、まずはこれですよね。

ボクの場合はクラッシックな本格物。密室、クローズドサークル、大好きです。

 

それと、毎年発表の本格ミステリベスト10と鮎川哲也賞。

鮎川哲也賞は今では唯一の本格派の牙城。

 

 

でも、それ以外では何を読むべきか?

 

そこで基準となるのが日本推理作家協会賞です。

 

日本推理作家協会賞はその年のベストワン。今年で69年で69回。

あらゆる分野が網羅できます。

つまり、好きな分野でなくとも、その年のベストなら、年に一本くらい読んで

みるか、となるわけです。

 

でも長編賞受賞作は一冊で出版されているから簡単に入手できますが、

短編賞受賞作はそうはいきません。

雑誌掲載などは、短編集やアンソロジーに入らない限り、中々手に入れられません。

 

なのでかどうか、短編の受賞作を無償に読みたくなってしまったのでごんす。

なんたって年間ベストワンの短編ミステリーですもん。 

 

 

 

でました、活字欠乏症、読みたい本読みたいねん症候群。

 

 

 

今年で69回で短編賞を受賞されたのは41人。

既に読んでいたのは21人。

 

 

で、まず日中読んだのは深水黎一郎氏『人間の尊厳と800メートル』、

湊かなえさん『海の星』、若竹七海さん『暗い越流』の三作。

 

これです。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに湊かなえさんの『海の星』は『望郷』収録されています。

全部図書館にありました。 

 

続いて、帰りにブック●フのような店で買ってきました。五冊。

  

 

 

 

 

 

 

北森鴻氏『花の下にて春死なむ』、横山秀夫氏『動機』、曽根圭介氏『熱帯夜』、

平山夢明氏『独白するユニバーサル横メルカトル』、長岡弘樹氏『傍聞き』です。

 

これで540円(消費税込み)。安!

 

それぞれ短編集で、表題作が受賞作です。 

 

 

最初の三冊あっという間に読んじったので、再び図書館で四冊。

 

 

 

 

 

 

 

 

阿刀田高氏の受賞作『来訪者』が収録された『ナポレオン狂』。ちなみに表題作の

『ナポレオン狂』は直木賞受賞の短編です。一冊に2受賞作が。お得!

小池真理子さんの『妻の女友達』が収録された『あなたに捧げる犯罪』、

伊坂幸太郎氏『死神の精度』、黒川博行氏『カウント・プラン』です。

 

 

読みおえて感じたことが3つ。

 

1つは、人の記憶ってホンマにあやふやってことです。

阿刀田先生の『来訪者』、大昔に読んでました。すっかり忘れてました。

読んでいて思い出しました。情けないでんなぁ。

 

 

2つ目。

傾向というか、短編の傾向でんな。

大抵、犯罪小説というか、過去の事件の掘り起こしというか、奇譚というか、

本格って少ないんですね。

 

 

3つ目。

いや、いいんですけどね。

俊作というか、佳作というか、成程という作ばかりですけれど、

中には「これミステリー?」というものが……

さらに……

伊坂幸太郎氏の『死神の精度』……ホンマに受賞作?

黒川博行氏の『カウント・プラン』……ホンマに受賞作?

 

 

短編て、奥が深いのか(つまりミステリーではなく奇譚として)、審査員の好みで

ものすごいことが起こるのか……

 

 

特に『死神の精度』、調べたらこの年アマチュアが書いて一気に候補になって話題

になった小貫風樹氏の『とむらい列車』の年やないの。あれは面白かった。つまり

そっちやと思うけどなぁ。

 

 

ま、人それぞれです。

 

 

それ以外の10作は成程傑作でした。

 

 

あ、伊坂さんにも黒川さんにも、他に傑作があるので……。一応ホローを。

 

 

 

ああ、一日で短編12作。(ナポレオン狂を入れて13作)

とにかくこれで33作。残りは8作。(日下圭介氏は2本合わせての受賞なので

後9作)。

中には手に入らないようなものもあって……

 

気長にいきまひょ。

 

 

 

ああ、締め切りがぁあああああああ!!!

 

 

 

 

今年もめでたき 11月4日

〈ま〉の日常 池田政之の仕事

 

 

ここに書くのが前後しましたが、先月の31日、そう、NLTコメディ新人戯曲賞の

発表の日、昼間はNLTで来年度の上演演目決定の会議があり、そして夜は今年も

浜木綿子さんのお誕生日会に行ってまいりました。

 

 

東京某所のお店にいつものみんなが集まり、楽しいひとときでした。

 

 

 

 

 

 

 

左より小野寺丈君、加藤茶さん、主役の浜木綿子さん、左とん平さん、

臼間のお姉ちゃん、こうきさんたちです。

 

おめでとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

今年のケーキです。大人の味、チョコレートケーキでごんす。

 

ボクは甘いもんが苦手なので、気にしてなかったのですが、

ケーキは毎年違うものが出てくるのでごんす。今年気が付きました。

 

ちなみにこちらが昨年の80′ケーキ。

 

 

 

 

 

 

 

とにかく、楽しいひと時でごんした。

 

 

ホントにおめでとうございます。

 

また一年、よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

余韻の間もなく 11月3日

〈ま〉の日常

 

 

 

さて、『劇場』の素晴らしい評判の余韻に浸っていたい間もなく、

後始末いろいろもろもろ、何とか終えて、まだ全部済んでないか。

 

 

とにかく、本日は来年5月大阪新歌舞伎座での三山ひろし初座長公演の

ポスター撮りに行ってまいりました。

 

 

昨年紅白歌合戦にも出場し、今ノっている若手演歌歌手・三山ひろしクンの

初座長公演です。

 

 

 

 

 

 

 

ボクの作・演出です。

 

 

共演は前OSKトップスターの桜花昇ぼるさんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弥次喜多よろしく痛快時代劇です。

 

どうぞお楽しみに。

 

早く書いて早くゆっくりしようっと。

 

 

 

第2回NLTコメディ新人戯曲賞決定しました 10月31日

池田政之の仕事

 

 

お待たせしました。

 

第2回NLTコメディ新人戯曲賞が決定しました。

 

 

  

 

 

 

昨年同様、NLTのホームページに発表しましたけれど、

これも昨年同様、ボクのホームぺージにも掲載いたします。

 

これは、審査員総意の意見にボクの個人的意見も入っています。

なので気になさりたくない方は気にしないでくださいまし。

 

 

2回目の今回、62本の応募がありました。

まず、チャレンジしてくださった皆様に敬意を表します。

 

 

 

8月29日にここに書いた通り、

   アイデア(オリジナル性も含む)

   文章・セリフ

   構成・展開

   喜劇性(推敲の可能性も含む)

   完成度

の5項目各10点の50点満点で下読み審査をしました。

すると点数的に4つのブロックに分かれました。

分かりやすく表現すると、

「おもしろい!!!!!」「おもしろい」「なるほどね……」「もっとお勉強を」

です。

そのうち「おもしろい!!!!!」と「おもしろい」の作品16本をボクの一時通過として

(全62本に対するコメントも添え)全審査員に言上しました。

 

 

これも7月5日に書きましたが、〈再応募枠〉該当作品は、〈初応募作〉と同様に

審査しました。

〈再応募枠〉作品には、ボクの推敲のアドバイスが入っています。それを参考になさ

るかどうかは分かりませんが、それと〈初応募作〉を同様に審査していいのかという

疑問に対し、〈初応募作〉も友人や仲間、指導してくださる方の添削がなされている

作品もあるかもしれません、と、とある方々から聞きました。なるほど、そうかもし

れません。もちろん全て自分だけで仕上げて応募なさる方が大半でしょう。ですが、

我々には応募前のストーリーは分からないのです。なので同様に審査することにした

という訳です。

ただ、〈初応募作〉に比べ、少々厳しくなるのは否めませんが……

 

 

それと、これも8月28日に書きましたが、制限枚数超過作品に関しては、来年より

一割(4枚)につきマイナス1点とします。80枚以上(40枚以上超過)の方、次回はマ

イナス10点ですよ。

今回は不問にして採点いたしました。で、一次通過の作品の中に超過作品があった

場合、10枚までは不問にしましたが、それ以上は10枚につきマイナス1点として

審査しました。ただ今回10枚以上超過作品6作のうち、一次を通過した作品は1作

のみ。でマイナスを加算したところ、それでも無事通過しました。

 

 

原稿は縦書き。ページ表記、登場人物、年齢、あらすじは明記してください。

ページのないもの、登場人物のないもの、ものすごく読みづらいです!

今回は不問にしましたが、次回からはそれぞれマイナス1点とします。  

 

もしそれら制約を「無視するには、それだけの理由がある」とおっしゃる方が

いらした場合……それはもう我々には無理な範疇になってしまいます。

これも、8月28日に書きましたが、プロすなわち職業脚本家になると、本当に多く

の制約が課せられてきます。それらを常にクリアできる者のみがプロとして通用す

るのです。脚本の新人賞とは、そのための模擬試験、第一関門でもあるのですから。

 

 

 

では、以下の通りです。

 

あ、その前に、皆さん幽霊好きですねぇ。(笑)

幽霊や異界のものが登場する作品が12本もありました。全体の約二割です。

いえ、別にかまいません。それだけ幽霊と喜劇は相性がいいということなので

しょうね。ボクも『嫁も姑も皆幽霊』『夢の架け橋』『応挙幽霊再絵噺』

『夕べの幽霊、今朝の女房』『喜劇・桜の園』と書いてますし。

これ全部再演になってますし。

 

 

それともう一つ。

男性は30代の方が一番多く、女性は40代と50代の方が圧倒的に多かったです。

その中に、男女とも70代の方がいらっしゃいました。残念ながら受賞には至りません

でしたが、チャレンジしてくださったことに対し、本当に本当に心から敬意を表しま

す。来年も待っておりますね。

それと17歳の女子高校生の方もいらっしゃいました! いいなぁ、いっぱい未来が

あって。先が楽しみです!

あ、男性か女性か、お名前から判断できない方もいらっしゃいました。(笑)

 

 

 

 

それでは一次通過の16作品です。(順不同)

 

   その牙に気をつけろ!

   つれづれ京四郎

   誘拐遊戯

   クリムゾン・エンジェル

   あのぉ……ズレてますけど?

   The Last Wish ~嘘吐きは、泥棒の始まり~

   脱退会議

   Who am I ?

   後藤は先程、芝刈りに行きました

   ママたちの発表会

   額縁をくぐって

   「その世」のパパ

   チンドン

   最後の企業戦士ー斎藤君、君だよ

   リバーサイド

   スパイミークレイジー

 

です。

 

 

 

それぞれの寸評ですが、その前に、一時通過にならなかった作品を総評します。

 

総評というか、感想としてですが……

 

一言でいうと、まだまだお勉強してくださいというレベル。あるいは「なるほど

ね……」のレベル。つまり、やはり一次通過には戯曲として、あるいは喜劇とし

て、弱いというレベルです。

正直これが全てなのですが、その中には以下のような作品も多々見られました。

 

一つ目は、似ているのです。あの映画に。あの小説に。あの吉本新喜劇に。

似ていても構いません。自分のものにされていれば。

自分のものにしているのと、ただ似ているものは違います。

昨年も、あのCMに、あのコントに似ていると指摘されるレベルは避けてくださいと

申しました。特に、メインとなるアイデアがそっくりの場合、後の展開によほど独自

色を出さない限り、ほぼアウトですよ。

吉本新喜劇そっくりさんが3本もありました。設定や展開やギャグもです。あ、こ

れ、めだかさんの役やなぁとか、これ青野さんやなぁとか、これ安尾クンやなぁと

か。うちNLT。それはNGKの檀上茂先生か中村進先生に送ってくださいね。

 

 

二つ目は上演不可能作品です。

何度も申し上げていることですが、この賞は上演も前提に審査しています。

では何が不可能なのか。

R指定にしなきゃなんないものは当然ですが、そういう作品はありませんでした。当

たり前か。

ではなにか?

この新人賞は舞台の脚本です。映像やラジオや落語では出来ても、舞台すなわち

〈実演〉で不可能なものは無理なのです。

着替えです。

それらの作品はみな映像のように場面が変わります。そのつど衣装指定まで書い

てくださっていて、たとえばシーン5の最後にいる人がシーン6の最初にいて、

なのに、洋服から裸、また洋服と変わる。数シーンもその連続なのです。

いつ着替えるのでしょうか?

時代物の女性はもっと深刻です。昼間の衣装かつら、寝所の衣装かつら、

風呂帰りの洗い髪、次の瞬間夜の装い、又次の瞬間又翌日の昼間の……

 

映像、ラジオ、落語なら出来ます。でも観客の前で実演してみせる演劇では

現実に着替えねばなりません。それとも全部着た切りでやるのでしょうか。

一回の着替えに2~3分、かつらまで変えねばならぬ場合はもっとです。

早替えの仕掛けをしたとしても、それは二枚の同じ衣装での行って来いか、

三枚以上の違う衣装に変える場合は二度が限度です。三度目は結局次の仕掛けを

施した衣装に着替えねばなりません。娘道成寺でも花子は引っ込み、間は長唄や

所化がつなぎます。

宝塚は驚異的に早いですが、それとて作家は宝塚時間を計算に入れています。

客席を暗くして、音楽を流して、観客を待たせるのでしょうか?

一度くらいなら構いませんが、二度三度果ては十数度……

無理です。

プロは、主要人物の着替えや場面転換の時間まで計算に入れて書くのです。

予算の問題ではありません。大資本でも無理は無理なのです。

こういう衣装着替え無視作品が7本ありました。

 

とはいえ、我々は簡単に失格にするには忍びなく、また、枚数大超過作品同様、一次

通過の点数を得た作品の中に、着替え無視作品があった場合どうするのか? となり、

とりあえず着替え無視作品に関しても不問にし採点してみました。すると7本のうち

一次通過得点を得たものは2本。

 

そこで我々も必死に考えました。着替え無視作品でも、こうすればなんとかなると

我々が考え付いた作品はマイナス2点としました。思いつかなければマイナス5点。

幸い、2作とも思いつきましたよ。で2点マイナスでも、17本目に逆転されることは

なく、2作とも一次通過となった、という訳です。16本目と17本目に数点の差があ

りましたので。

残りの5本は残念ながら失格・減点としなくても、一次通過にはなりませんでした。

次回からは着替え無視作品および上演不可能作品は、一次審査の段階から、解決法を

思いついたものはマイナス2点、そうでないものはマイナス5点とさせて頂きます。 

 

 

三つ目は、これは喜劇なのかなぁ?と思える作品がいくつもありました。

逆にブールヴァールコメディに代表されるようなよくできたウェルメイドなコメディ

つまりザッツコメディ的な作品は(うまい下手は別にして)全体の二割でしょうか。

人間喜劇として(うまい下手は別として)成立しているものが三割くらい。

後の五割は、喜劇ではなく普通のお芝居、あるいは作者ご自身の身辺雑記や、ご自身

が関わってこられた世界や、ご自身が訴えたい思想をセリフ劇にして、そこへダジャ

レやおやじギャグを入れただけというものが結構ありました。

何も、爆笑しなければいけないということではありません。クスクスでもいいし、

笑いがなくとも、風刺が効いていたり、人間のおかしさが浮き彫りになっていれば、

それも喜劇の一つです。

逆に、ただのダジャレやおやじギャグは全く笑えません。ごめんなさい。 

喜劇というのは、難しいのでしょうか? 

 

 

 

さて、喜劇であろうと何であろうと、すべての芸術的創作物にいえることなので、

つまり肝心なことなので、もう一度申します。一つ目の似ている、についてです。

はっきり言ってどんなアイデアやよくできた戯曲でも、(小説でも絵画でも音楽でも)

かつてどこかに似た作品はあります。ミステリーのトリックがとっくの昔に出尽くし

たと言われているのと同じですね。

ですが、それをいかに自分にものにして、見方を変えたり、角度を変えたり、アレン

ジしたり、また新しい解釈で描きなおしたりして、新しいものを作り出すかが肝心な

のではないでしょうか。

もちろん最初から、あの作品をアレンジしよう、というのはダメですよ。それじゃ

〈作〉じゃなくて〈脚色〉ですから。オリジナルではありませんから。

片や、初めて自分が思いついたと思っても、かつてどこかにあったということはあり

得ます。でも古今東西全ての脚本を知ることなど不可能なのですから、堂々とお書き

になっていいと思います。それはもう運ですもの。ですので、ただ最初から安易なマ

ネだけは避けてくださいね。

日本推理作家協会賞を受賞した貴志祐介氏の傑作『硝子のハンマー』(大野智クン主演

のドラマ『鍵のかかった部屋』で玉木宏クンがゲストの回ですな)の密室トリックも、

安孫子武丸氏の『人形はテントで推理する』で基本アイデアは出ちゃってるけど、

貴志氏は新たに傑作をものにしてらっしゃいますものね。

とにかく、デビュー作になるかもしれない新人賞です。最初から安易なマネだけは

やめてくださいね。

 

 

 

では先へ進みます。

上記16作から二次通過作品を選びました。ここからは点数ではなく、審査員のそれぞ

れの意見で選びました。以下の9本になりました。

 

   その牙に気をつけろ!

   つれづれ京四郎

   あのぉズレてますけど……

   The Last Wish ~嘘吐きは泥棒の始まり~

   脱退会議

   Who am I ?

   後藤は先程、芝刈りに行きました

   額縁をくぐって

   リバーサイド

 

です。

 

 

 

ここで惜しくも選に漏れた作品の寸評です。

 

『誘拐遊戯』『クリムゾン・エンジェル』は単純な理由です。

この作者さんはすごい。四本も応募。あとの二本は『その牙に気をつけろ!』『つれ

づれ京四郎』です。四つとも一次通過。どれも面白い。台詞もうまい。どれも36ペー

ジ前後にまとめてこられてます。

ですが、二次に残った二本と比べると、この二本は点数がほんの僅か低かったので、

二本を残し、二本は落としたという、それだけです。ご理解ください。

それにしても、作者さん、すごいなぁ。

 

 

『ママたちの発表会』はキチンと完成しています。そこはすごい。ですが、何もかも

セリフのみで表現してしまっているところに、舞台として小さくなってしまっていま

す。つまり序破急というか、山が小さいのです。もう少し毒があっていいのではと思

ってしまいました。一度くらいは四人が本音をさらけ出す、一度くらいはケガをした

大先生がわめきながら車いすで通り過ぎるだけでも登場させてもいいのでは、と思っ

てしまいました。

ちなみにセレブママがずっと同じ衣装の筈がありません。季節も変わってるし。です

から、最初のシーンのみゴージャスな私服。あとは発表会のための揃いのトレーナー

とパンツ姿で統一、なら、着替えは一回で済み、成立しますね。

 

 

『チンドン』は構成もうまいし、商業演劇の一幕もののようでした。幽霊の出し方も

うまいのですが、我々(観客)が幽霊と分かってからずっとあのやり方というのは観客

にとっても飽きてきます。それよりセリフがもう少しこなれていれば。惜しいです。

 

 

『最後の企業戦士 ー 斎藤君、君だよ』非常に楽しいです。コメディになってます。

ですがこの作品もセリフが……セリフがこなれればもっとテンポが出るでしょう。

それと最後の最後の最後のセリフは「シリア1枚」でしょうか(笑)。失礼しました。

 

 

『「その世」のパパ』鬼や妖怪はどうするのだろう(笑)と思いましたが、それは制作

側の問題なので不問にしました(再び笑)。関西弁で、松竹座で、桂ざこば師匠主演で

おやりになれば面白いと思いました。今年は『地獄八景亡者の戯れ』やってはるし。

ボクも昔やらせていただいたことあるし。けれどそうなると配分、現世~あの世(そ

の世でしたね)~現世~その世という配分構成は、かなり推敲を必要とするでしょう

けれど。つまり作者が既成の方で、仕事の依頼を受けて書いた〈初稿〉としてはこれ

でいいのかもしれませんが……

それと、この作品も「どこかで見たなぁ」感がありました。とはいえ、似ていてダメ

のレベルではありませんし、ご自分のものになさっているので減点にはなってませ

ん。ご安心を。ちなみにボクの場合どこで見たと思われます? 吉本です。(大笑)   随

分前、僧侶ではありませんが、娘の結婚式に現れる父親を内場勝則さんが演じておら

れました。他の審査員の方がどこで見られたかは知りませんよ。(三度笑) でも減点

にはなってませんのでご安心を。くどいか。(笑)

 

 

『スパイミークレイジー』唯一の〈再応募枠〉作品です。昨年に比べ、随分と書き込

まれました。新たな工夫も加わっています。よくなっています。ただ惜しいのは、書

き込んだ上で、もう一度推敲されましたか? 書き込めば当然その分長くなります。な

ればセリフは長くなり、読みにくくなってくるのです。書き込んだ上で、もう一度無

駄をそぎ落とし、全体のバランスを俯瞰で見てこそ、 流麗な作品になるのです。

佳作レベルまで上がってきました。が、正賞レベルなら受賞ですが、佳作レベルでは

……

厳しいですが、それが〈再応募枠〉作品だと思ってください。つまり〈再応募枠〉作

品には、よっぽどでない限り佳作はないと。つまり再応募枠になった場合は、正賞狙

いで、一年間ガッツリ推敲してほしいのです。

でもここまでドンデンを多く書ける作者です。次回作に期待しています。ホントに。

 

 

 

さぁ最終審査に残った9本です。

 

『その牙に気をつけろ!』うまい。面白い。セリフ抜群。爆笑してしまいました。ア

イデアのオリジナル性はよくあるパターンですが、完全にご自分のものにしてらっし

ゃいます。短編コメデイのお手本のような作品です。惜しむらくは終わりがあっさり

と。江戸落語なら粋なのでしょうけれど(笑)。 

 

 

『つれづれ京四郎』同じ作者です。うまい。時代劇なのにコメディしてる。着替え問

題なにもナシ。惜しむらくは(こればっかし)、もう少しミステリー感があった方が。

というかもう少し事件の謎解き度が高い方が。短編捕物帖ご存知ものには、必ず一ネ

タのドンデンがあるじゃありませんか。この話に(というかこれはシリーズ第一話です

ものね。人物紹介に事件入れてたら15分拡大版ですわな) ミステリアスな事件を入れ

て、最後に京四郎の叔父の大目付あたりが出てきて「あとはワシに任せろ。それより

お前は亡き兄の忘れ形見。ワシには跡継ぎがおらぬ。浪々の身などやめて本来ならお

前が継ぐべき我が家を継いでくれ」と、育ての乳母が毎回「坊ちゃまぁあああ」と言

って追い掛け回す……くらいがあればパーフェクトですな。というかまず小説にして

シリーズにして連続テレビ時代劇を狙ってください! いやマジで。京四郎シリーズ

は脚本にして応募するより、小説にした方が早いような気がするなぁ、って、勝手に

シリーズ化してるけど……

 

 

『あのぉ……ズレてますけど?』これもうまい。ありきたりの嫁姑のホームドラマだ

けれど、人物がイキイキしています。姑の義妹、おいしい役やなぁ。ただ……

コメディとしては弱いです。ふた昔前のホームドラマ感は否めません。つまりどこか

で見た感は否めません。もちろんご自分のものになさってますから、減点はありませ

んよ、ご安心を。

それと、もう一つ観客が目を覚ますハッとした場面、一分でいいから、リビングのす

べてのものをひっくり返すような修羅場があっても……ドラマとして、より面白くな

ると思われません?

 

 

『The Last Wish ~嘘吐きは、泥棒の始まり~』最終に残った作品でこの作品だけ

が枚数超過作品です。なのでマイナス2点。それでもここまで残りました。ここまで

くれば超過は関係ありませんね。

ボク、読み終えてちょいと感動してしまいました。最初は小劇場の亜流か? ジム・

キャリーの映画のパクリか? と思いながら読み始めましたが、いやいや、自分のも

のにしてらっしゃいましたねぇ。キチンとした劇場で歌えて踊れる人達でおやりにな

ればいい作品になると思いました。ただそれにはもう少しセリフを練りましょうね。

コメディ的おふざけセリフが類型的になってしまっていますよ。それでも妹に対する

独白は良かったですよ。でも、この作品は40枚以内で納めるのは至難やろなぁ。

 

 

『Who am I ?』アイデアがいい。ミステリーコメディとして抜群でした。ストー

リーだけでちゃんと持って行けています。この作品だって最初の大ネタは過去にあり

ます。横溝正史大先生は「本格の醍醐味は、密室、顔のない死体、一人二役」とおっ

しゃってます。そんなの大昔からあります。でも先生自身これらに幾度となく挑み、

犬神家他名作をいくつもモノになさっています。だからこれでいいのです。ただ、と

なると、やすいギャグのセリフ、いりませんよね。本体だけでちゃんとしてますよ。

 

 

『リバーサイド』セリフがまだまだです。本来ならそれだけで二次に残るレベルで

はありません。なのに残った。アイデアとコメディとしてのセンスが良かったから

です。セリフを徹底的に推敲すれば、面白くなると思います。

特に曾祖父がやってきた時、天から「モルヒネを打て」の声。みんなは焦って「渡れ

渡れ」。口からでまかせのいいことを並べ立てて「渡れ渡れ」。その時、ひ孫に幼い

娘がいて「遺産は娘に、あんたのひいひい孫に残してくれただろうな」「最近結婚し

た若い嫁に残すと遺言してきた」。途端にみんな「ジジイ戻れ戻れ」の大合唱! こう

いう行ったり来たりのアイデアがもう一つ二つあったら、たまんないでしょうね。

 

 

『脱退会議』うまい。うなりました。会話だけで、若者5人が部屋でしゃべっている

だけで、それだけでひきつけるなんて。昔、ファミレスで男3人がしゃべっているだ

けのマンガがありましたけれど、それを思い出しました。いえ、それよりはるかにテ

ンポと会話術がうまい。若い役者が勉強のために取り上げるにはもってこいの脚本で

しょう。『おかしな二人』のように女性バージョンも出来ますしね。

あ、そうそう、須藤のセリフ、須藤だか葛西だか分かんなくなってるところがありま

したよ。(笑) それと、ちなみに最後のセリフは「え? 4人ならOK? 分かりまし

た!」 これでしょうか(笑)。 失礼しました。

 

 

『額縁をくぐって』いいお話です。ちょいと感動しました。女性らしい視点と良き

ファンタジーの作品です。喜劇性は高くありませんが……

テーマとプランが一致しにくくなっています。テーマは主役の桜子が新たな世界に飛

び出ること。それに対し額縁の中の二人の存在がいま一つ分かりにくいのです。分か

りますよやろうとなさっていることは。でもそれなら最後に桜子とモックンが、二人

に対し勇気をもって額縁をくぐるように促すのは如何でしょうか。その姿が桜子とリ

ンクするのが狙いでしょう。でもね、あの二人は生前さんざん額縁をくぐった生き方

をしてるんですよ。冴子も生前に立ち直ってるし。もしあの二人が最後の最後に一歩

踏み出せず無念の中で死んだというのなら、勇気をもって額縁をくぐる姿と、桜子が

生まれ変わろうとする姿がリンクするでしょうけれど。しかも最後に全部二人に持っ

ていかれてます。主役はあの二人になってしまってます。まず、桜子とモックンが去

り、それから二人が額縁から出てきて、桜子とモックンの未来に乾杯して幕。ありき

たりですけれど、作者の意図をかなえるならこれなのではと思いました。

 

 

『後藤は先程、芝刈りに行きました』面白い。とくに最後のオチ、爆笑しました!

変身ゆえの悲劇という展開やオチは昔からありますし、NLTでも『月の小鳥たち』

というフランスの名作喜劇があります。でもこれは自分のものになさっています。

もう一度言います。最後メッチャ笑ろたわ。そう来るでと思ても笑ろたわ。

更にこの作品は我々NLTにとって『ダルマーさんに会いたい』の日本版ですね。もち

ろん作者には関係ありませんし、結末も違いますので、ご安心を。そこは全く減点に

はなってませんので。つまり『ダルマーさん』と『月の小鳥たち』のダブルですわ。

でも別物ですからご安心を。又もくどいか(笑)。

展開もうまいです。なのに前半ちょいとダレるのは、会話がまだこなれてないからで

しょうか。特に主人公と取引先の女子社員、主人公とゆとり後輩との、小劇場のノリ

のようなギャグ的会話の応酬は、いらないのではと思いました。というか、ああいう

セリフの応酬の作品、何作かあったなぁ。こういうタイプのコメディは、普段ありえ

ないような場面が展開するわけで、なればこそ、その根底には、観客に対してリアリ

ティという説得力が必要になります。セリフにおふざけ感があると、それだけで芝居

そのものが全てウソになってしまうからです。展開はうまいのですから、構成・展開

はこのままに、もっとまじめにセリフをぶつけあってもすごく面白い喜劇になると思

いますよ。でもそこが作者のウリの一つなら、仕様がありませんが……

 

 

 

さて、2度目の審査会です。

 

ところが、 数時間に及ぶ審査でもなかなか結論がです、

つまりどの作品も面白く、しかし、どれもどこかに欠点というかマイナス要因が

あり、正賞は難しいのでは……となりました。

 

 

この時点で佳作を出すかどうかです。

 

 

佳作に匹敵する作品はあります。少なくとも僕はそう思っています。

再度議論議論議論……

 

 

結局、もう一度篩(ふるい)にかけようということになりました。

で、三次通過作品です。

 

   その牙に気をつけろ!

   つれづれ京四郎

   脱退会議

   Who am I?

   後藤は先程、芝刈りに行きました

 

です。

 

NLTのホームページにはこの5作を最終候補として記載しました。

 

さて、この5本で再度検討いたしました。

 

ちなみにこの5本には枚数大超過作品も、着替え無視作品も、横書きも、ページなし

も、入っていません。やはり、隅々まで行き届く目は必要なのでしょうか。

 

 

それでも、なかなか結論が出ず、最終手段、一人2票を持っての投票となりました。

その結果……

 

    2票 × 8人 = 16票

 

    『その牙に気をつけろ!』      6票

    『つれづれ京四郎』         3票

    『脱退会議』            4票

    『Who am I ?』                             2票

    『後藤は先ほど、芝刈りに行きました』1票

 

ついに結論が出ました。 

 

 

第2回NLTコメディ新人戯曲賞は

 

     正賞          ナシ

     佳作         『その牙に気をつけろ!』  新堂  陣 さん

                  (『つれづれ京四郎』も併せて)

     審査員特別賞     『脱退会議』        佐藤雅俊さん

             ●

     〈再応募枠〉該当作品  『Who am I?』

                 『後藤は先程、芝刈りに行きました』

    

 

となりました。

 

おめでとうございます。

 

『その牙に気をつけろ!』と『脱退会議』の2作は来年NLTで上演いたします。

詳細は分かり次第NLTのホームページで発表しますね。 

 

 

 

実は『つれづれ京四郎』も『その牙に気をつけろ!』とほぼ同評価。2作を佳作にと

いう意見も出ました。 2本に票差が開いたのは、みな「どちらか1本」の意識が働い

たからです。そこで『その牙に気をつけろ!』を上席として(『つれづれ京四郎』も併

せて)佳作という苦肉の策になりました。

 

対して『脱退会議』も僅差であり、何とか残したく、しかし佳作の次の賞がありませ

ん。そこで昨年のみということでNLT文芸演出部(第二文芸部)の山崎哲史に出した

審査員特別賞を出そうとなったわけです。ところが、審査員特別賞は賞金がありませ

ん。そこで上演料の名目で3万円をお出しすることに致しました。佐藤さん、ご理解

を。 

 

 

 

 

さて、〈再応募枠〉作品に選ばせて頂きました二作品です。

 

まず第4位の『Who am I?』さん。

これは『後藤は先程、芝刈りに行きました』さんにも言えることなのですが、滅多に

お目にかかれない展開の場合、なぜそうなったのか、そして登場人物の人物像、その

言動にリアリティがないと、おふざけの喜劇、もっと言うと長いコントになってしま

います。もちろん二作品ともギリギリコントにはなってませんが、一つ間違うと、と

いうことなのです。「そんな奴いねぇよ」「この人、頭おかしいの?」と読者(観客)

が思ってしまうとそれは演劇ではありません。たとえば先日放送されたキングオブコ

ント。ボクのベストはジャンポケの一本目のトイレのコントです。あれはコントより

コメディですよ。つまりコントでは、〈不条理〉でも、「そんな奴いねぇよ」でも、

面白ければ成立します。かまいたちの首が落ちる男に監禁された男のコント、昨年の

最高点ロッチの試着室のコント、あんなもの常識世界ではありえません。でもめっち

ゃ面白かったでしょ。つまりコントだから成立しているんです。でも演劇としてはあ

り得ないのです。でも、「そんな奴いねぇよ」な人物も、なぜそうなのかがキチンと

説明されていれば、つまり「そんな奴いねぇよ」な人物の言動も、そこにリアリズム

があれば、それは演劇として成立するわけです。あ、ご存知ものは別ですよ。吉本新

喜劇とか、ボクが毎年やらして頂いているハマキヨとか(笑)。とにかく、変な帰国男

はああいうタイプ、おかしな刑事はああいうセリフ……、では成立しているとは言え

なくなってしまうのです。今回はギリギリですが……。そういう類型的で安易なコメ

ディ風台詞を直してください。ミステリーコメディとして群を抜いていたのに、そこ

に全くリアリティがないと、コメディではなくコントになってしまうからです。それ

と、できれば一言でもいいから、ぐっとくるセリフ、胸に突き刺さるセリフがあれば

完璧ですね。よろしければ構成展開はそのままに、一年間推敲を重ねて、もう一度応

募してみてください。もちろんしなくても、また新たな作品でチャレンジなさっても

複数応募されても、それは貴方のご自由です。頑張ってください。

 

 

第5位の『後藤は先程、芝刈りに行きました』さん。

推敲の一つは『Who amI?』さんと同じです。

それと例えば変なOL。彼女たちも事態に驚いている。どうしていいかわからない。

でも業務命令で事実を隠さなければならない。必死のパッチで隠そう隠そうと悪戦苦

闘。聞き出そうとする主人公と、抵抗するOLたち。その必死で大真面目な攻防の中

で思わず出てしまった『後藤は先程、芝刈りに行きました』のセリフ。そういう風に

真剣にやればやるほど見ている者には面白いコメディになるはずです。ただ問題は、

その時OLと主人公が、何に対して攻防をやっているのかが観客に分からないことで

す。分からないと観客は混乱するだけです。どこまで知らせておくのか。あの衝撃の

事実を先にネタバレさせるのは惜しい。となると社長が一度早めに出てきて、OLた

ちに「絶対に会わせるな。彼はわが社の、いや人類にとって必要なのだ。彼の存在を

隠すことは国家の命令と思え! 従わないとクビではすまん。命はないと思え!!!」

さぁOLたちは必死になって妨害する。これくらいは必要でしょうね。一方、変な奴

というかあれが正しいと狂信的に信じ込んでいるのは社長だけ。後はみんな (ゆとり

後輩以外、あ、でも彼も出来るだけ常識的一般的ゆとりの方がいいと思いますよ) そ

れぞれの事情であの事件に巻き込まれ、自分の役割を演じなければならない状況の中

であの物語が進んでいく。部長がああなってしまった事実を知った時の主人公や周り

の驚き、恐怖、悲しみ、これらが一気に盛り上がると人間喜劇にまで高まっていくは

ずです。で最後のオチ。ドッカーンやね。こう考えるとワクワクするでしょ。

 

 

二作品とも、再応募してくださっても受賞するかどうかは分かりません。初応募作に

比べ少々厳しくなりますから。ご理解を。てことは、初応募作を書いた方が早いか?

どないやねん。

 

他の方は同じ作品での再応募はご遠慮ください。 

 

 

 

以上です。

 

 

応募くださった皆様、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。

 

来年も第3回を行います。

 

審査員一同、才気あふれる楽しく素敵な喜劇の台本をお待ちしています。

 

 

 

 

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