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桜の海 3月31日

〈ま〉の日常

 

 

 

 

桜の季節がやって参りました。

 

 

 

 

 

 

寒い寒いと思っていても、春はちゃんとやって参ります。

 

勿論暑い暑いと思っていても、秋もちゃんときますけどね。

 

 

東京にはいっぱい桜の名所がありますが、

近くの公演の桜も見事で、中々でごんす。

 

 

 

で、すごいところを見つけました。

 

 

東横線が渋谷に向かって中目黒を過ぎるあたり、つまり目黒川を

渡り過ぎる頃、咲き誇る桜が、淡い桜色の花のジュータンのように見える個所が

あるのです。

 

まるで、雲の上を走っているようなところが。

 

つまりは、桜より高い位置を東横線が走っている訳ですね。

 

あっというまに通り過ぎてしまう一瞬の光景ですが……

 

 

 

これから稽古に行ってきます。

 

そこを通った時、写メを撮ってきますね。

 

 

うまく撮れたら、ここに載せますね。

 

うまく撮れたらおなぐさみでごんす。

 

 

 

という訳で撮りました。

 

ボクだけではありません。

 

ボクが中目黒の駅の直前から,携帯を出していると、

何人もの人が、カメラや携帯を出して構えたのです。

つまりは、それなりに有名なのですね。

 

で、皆さんに気おされて、あまりいい写真ではありませんが……

 

 

 

 

 

 

これです。

 

 

ホントに、雲の上の感覚ですよ。

 

 

 

 

 

久々の演出 3月29日

池田政之の仕事

 

 

 

劇団NLTの『月の小鳥たち』5月29日~6月2日

池袋シアターグリーンboxinbox の稽古が始まりました。

 

 

まだ3月なのに?

 

ボクも含めてそれぞれのスケジュールや諸般の事情で

早く始めたという訳です。

 

 

で、よく考えたら演出は去年の11月のハマキヨ以来。4か月ぶりでごんす。

 

 

ちょっぴり新鮮でやんす。

 

 

とはいえ、今回はダッシュ公演。つまりは若手中心。

しかも新研究生がズラーッと並んでおりますので、もう大変。

 

更には今日あった入団試験に受かった子からも数名抜擢で出す予定で、

なんだか養成所のようになっております。

 

 

ちなみにチラシの裏面で見ると

 

 

 

 

 

ね。こんなに。

 

しかも、あの根本がまぁ上の方にいること。

 

 

こんなに若い人とやっております。

 

 

 

ボチボチ行きますわ。

 

 

 

うーん、なかなか! 3月19日

読書感想文

 

 

 

 

今は3月19日の朝の5時過ぎ。

 

この日記で一昨年2013年2月3日「小ネタパラダイス」で書いた、

青崎有吾クン鮎川哲也賞受賞作『体育館の殺人』に続く第2弾『水族館の殺人』を

読みましたぞ。

 

 

 

 

 

 

この本、実は同級生のバーブにもらいました。

その時ボクが彼にあげたのが倉阪鬼一郎さんのバカミスの頂点『三崎黒鳥館白鳥館

連続密室殺人』

つまり2人で読んだ本を交換したという訳でごんす。

 

 

 

前にも書きましたが青崎クンは平成生まれの大学生。

とうとうミステリ作家の世界にも平成生まれが闊歩し始めた訳でやんす。

 

体育館の殺人の探偵は裏染天馬クンという高校生。

アニメオタクで天才で口のきき方が超上から目線。

 

前回天馬クンの口から「東大通」の名が出た時、おっちゃんひっくり返ったわ。

そうかて東大通というのはボクがまだ学校行ってた頃のギャグ漫画『東大一直線』と

続く『東大快進撃』の主人公で、どこひっくり返してもアホという奴です。

よく知ってましたね青崎クン。ま、作者の小林よしのり氏は有名人やから。

 

で、今回嬉しかったのは、イルカの件で出た「ルカー」

分かる人しか分からんやろけど、ボクの好きなアニメベストワンに出てくるルカー。

たまらんわ。

 

 

 

さて。

とにかく、とはいえ、天馬クンのそのロジックたるや、堂々たるもので、

前回恐れ入った池田でごんした。

 

で、今回も堂々の登場の天馬クン。

 

前回は高校の体育館で起こった密室殺人でしたが、

今回は水族館で起こった物凄い事件。

サメの水槽見学中、飼育員がサメに食い殺されて……でもそれが殺人事件で……

 

で、ミソはアリバイ崩しなんやけれど、それがいつの間にかちょいと変わってきて。

 

今回も天馬クンの堂々たる推理は健在で、

どこまでホンマか分からんハッタリかましでも納得してしまう恐ろしさ。

誉めてるんですぞ。

 

もしお手数でなければ、2013年2月3日の「小ネタパラダイス」も

読んでみて下されい。

 

 

更には今回は、前回天馬クンがちょっとだけ口にしていた妹まで登場します。

 

前回、こんな兄ちゃんがいたら、妹は大変やろなと思っていましたが、

妹も、まともかそうでないかの大いなる狭間の妹で……

 

 

そして最後に訪れる、やってくれました感の堂々のラスト。

 

なんか今回「堂々」という言葉ばっかり使てるな。

 

 

才能のある若い人の本て、というより、この作者クンの才能って、

しっかり本格やってて、端正なロジック重視で

なおかつ飛んでくれる思い切りの良さ。

 

なんといっても文章がうまい。

読みやすく、的確、で、読んでて楽しい文章なのです!

 

特出は会話のうまさ。

この人、脚本家になっても絶対売れる!

 

だから、前回といい、今回といい、たった一人しか殺されてないのに、

単行本一冊分悠々と持たせられるわけですな。

 

ここしばらく高校生が活躍するミステリーが続いたけど、ダンチです。

 

流石1997年より始まった本格ミステリベスト10で、

2013年度第2位になっただけのことはあります。

 

 

これからも大大大注目の御仁ですな。

 

 

 

って、文章以外、感想よく分からんがな、って?

 

そうかて、ミステリは、特に本格物は、うっかり何にも言われへんねんもん。

 

地元あるいは大学でのミステリ仲間では、ボクが本格物大好きとみんな知ってる

わけやから、「これおもろいぞ」と勧められた本は、間違いなく本格の不可能趣味な

わけですよ。

 

その信頼関係がミステリ仲間なわけで、だからちょっとでもネタバレ的お勧めは

いたしません。

 

って、俺たちはお前とミステリで信頼関係築いてないやろ、って?

 

ごもっとも。

 

でも、これ以上は! これ以上はぁあああああ!

 

 

 

とにかく、なかなかの本でござるぞ。

 

 

 

これで、最近のマイナスクンも吹き飛んだし、

 

夕べ今朝で、今月の投稿2つ稼いだし、ばらすなよ。

 

 

とにかく、明日から(というか今から寝るんやし今日か)、仕事に復帰だ!

 

 

 

 

 

甲斐クン最後の相棒考 3月18日

〈ま〉の日常

 

 

 

 

今日で大好きな相棒の今シーズン終了でした。

 

なんか今回多いな相棒考。

 

で、ここまできたら、今シーズン最後やからやろうと決めてたんですけど。

 

 

 

…………

 

 

 

その前に。

 

『ゴーストライター』が昨日終わりました。

 

 

 

 

 

 

中々見ごたえがありました。

 

ゴーストって、昨年随分話題になりましたね。

 

でも、あるんですよね、世間には(笑)

 

例えば企業で○○さんが大発明しても、それは企業の名前で発表するでしょ。

この場合だって、○○さんはゴーストってことですものね。

 

 

 

 

 

さて、相棒です。

 

いつものようにネタバレありです。ご注意を。

 

いつものようにボクの勝手なトンチンカンな感想です。お許しを。

 

 

 

 

 

 

今回は〈情〉の話でした。分野としては犯罪小説ものでしょうか。

 

話の進行は本格物ではあるけれど……

 

今シーズンの最終回、2時間スペシャル、甲斐クンの最後、

もっと大きな話が来ると思っていました。国家的陰謀とか……

薫ちゃんの時も、尊クンの時もそうでしたので。

 

 

びっくりしました。

 

 

甲斐クン、この後どうなるんやろ。

 

最初の、親友の妹を殺したハマナカチュウヤへの暴行を合わせて6件、

全部暴行だけやから、懲役2~5年てとこでしょうか。

 

この後彼はどんな人生を歩むのでしょうか?

 

彼女の体調は? 無事出産するの? 石坂さんとの関係は?

 

 

あくまでもボクの勝手な感想です。お許しを。

 

今回1話だけを見れば成立していると思います。

ミスリードやドンデン等ミステリ要素がなくっても、

甲斐クンがいきなり、愉快犯のような自己主張の強いアホな子になっても、

模倣犯の殺人犯を検察から助け出しボコるなんて不必要な行動を取っても、

成立しているのですが……

3年、いえ今シーズンの半年だけで見ても、今回のみいきなりすぎて……

成立していると言えるのかどうか、ボクの頭では分かりません。

 

成宮くんの卒業が発表されたのが2月初め。

余程急なことだったのでしょうか?

その時点で18話までの脚本は既に出来ていて、この回のみで全てを、

いえ、甲斐クンが犯人で作らねばなければならなくなったのでしょうか。

しかも超短時間で。

せめて、いきなり出てきた過去ではなく、今起こったオンタイムの事件なら……

 

分かりません。

 

 

 

例えば、甲斐クンが起こした傷害事件は、最初のハマナカチュウヤの1件だけで、

後の5件は、そのハマナカチュウヤが自身の境涯を逆恨みして起こした事件だった。

つまりダークナイトはハマナカチュウヤ。

これならまだ救いがあるように思います。

1件の暴行事件だけだから甲斐クンも執行猶予付きで、

三宿あたりでバーを経営ってことで。何やそれ。

 

 

それよりも、法律の非情性の方が際立ったと思います。

 

ドラッグのせいで人間じゃなくなっていたから無罪放免?

そんなバカな。

いやいやいや、直ぐに人間じゃなくなる奴こそ絶対隔離が必要でしょ。

もう絶対大丈夫と国家が責任をとれるだけの保証ができるまで隔離収監でしょ。

なのにこの国の法律では直ぐに無罪放免。おかしい。

 

少年法だっておかしい。

 

人間が作った法律なら、おかしいとなれば直すのが筋だと思うんですが。

時代は変わる。子供の成長度も。ドンドン新しいドラッグも出るし。

たとえ法律を正してもイタチゴッコ。

それ程世の中は変化しているのに、法律だけは昔のまま。

作った人の権威を後輩がいつまでも死守し、その為に悲劇が起こる。

 

メンテナンスしましょうよ、法律も。

2年に1度はメンテナンス。

「法律メンテナンス」法案、国会で通しましょうよ。

 

そういうお話かと思って観ていました……

 

 

 

…………

 

 

 

こんなことを考えてしまいました。

 

昔、親友の妹(その時点で甲斐クンの彼女)がジャンキーに殺され、犯人は無罪放免。

甲斐クンは法に従い我慢した。

なのに、今、犯人が又も殺人を犯し、なのに又も無罪放免。

ここで甲斐クンぶち切れ。法律とはなんだ! 正義とはなんだ!

さぁ、右京さんのいつもの法律的正義感と、甲斐クンの人間なら誰でも

持っている正義感が真っ向からぶつかって、甲斐クンは犯人を殺す決意を。

犯人を追う甲斐クン。その甲斐クンを追う右京さん。

息詰まる二人の頭脳戦。追いつ追われつのサスペンスアクション。

右京さんは甲斐クンを阻止できるのか。甲斐クンは犯人に復讐できるのか。

ついに甲斐クンは敵を討ち、殺人犯となって連行されるが、

その顔は晴れ晴れとしていた。

 

すみません。アホな子のたわごとと笑って下さい。

 

 

 

 …………

 

 

 

 右京さんのあのセリフが妙に耳に残って。

「君なら分かる筈です。どこで間違ったのか。僕と三年も一緒にいるのですから」

 

微妙に違うかもしれませんが、こういうセリフでしたよね。

このセリフ、甲斐クンに言ったのか、成宮くんに言ったのか?

 

それとも、夏あたりにもう1本、スペシャルをお作りになるのでしょうか。 

 

 

そんなことまで考えてしまいました。

 

 

 

…………

 

 

 

『かぐや姫の物語』のラストのショックがまだ尾を引いてるところへ……

 

何だか仕事が手につかなくなって……

 

今月末に読もうと思っていた青崎有吾さんの『水族館の殺人』を読むことにします。

  

 

 

それでも、やっぱり、相棒は好きです。

 

来シーズンも楽しみに待っております。

 

誰が相棒になるのか。そこも楽しみですし。

 

 

 

ふざけずに、真面目に書きました。本当にお許しを。

 

 

 

 

 

 

横溝正史賞二題 3月16日

〈ま〉の日常 読書感想文

 

 

 

 

今年の前半は1月も2月も、5月と6月の新歌舞伎座さんも脚本だけで、

演出はしません。

 

前半でボクの演出は5月のNLT『月の小鳥たち』までないもんだから、

空いた時間、どんどん前倒しで先の脚本を書いてます。

 

なので、まだまだ時間はございますので、ご用命お待ちしています。なんやそれ。

 

 

とにかく、そしたら、出ました。

 

いつもの「読みたい本読みたいねん症候群」!

 

 

というより、一昨日土曜日の『かぐや姫の物語』のラストの衝撃が

今だにショックで、あれ以来なんか仕事が手につかず、

そこで気分を変えるというか整えるために、

日曜日から月曜日の今朝まで、2冊読んでしまいました。

 

 

これです。

 

 

 

 

 

 

 

1冊は2011年の第31回横溝正史ミステリ大賞〈受賞作〉の長沢樹さん

『消失のグラデーション』

 

もう1冊はそれより8年前の同賞〈落選作〉の村崎友さんの

『夕暮れ密室』でごんす。

 

 

 

横溝大先生の名を冠したこの賞は、

本格推理とストーリーテラーに生涯を賭けた先生とは少々違い、

いわゆる本格物とは少ぉし趣が違って、実は本格物が少ないのです。不思議。

 

なのでボクはあまり読んでいません。

 

 

でもこの2作は本格物なので読んでみたという訳でごんす。

 

 

2作には共通点があって、2作とも高校生が主人公。

その学園内を舞台にした青春ミステリ。

更には前者はバスケット部、後者はバレーボール部。

そして密室及び密室状態や消失と言った不可能犯罪が登場します。ズバリタイプ。

 

 

 

ちょっと待て。

後者の〈落選作〉ってなんやねん? そんなん出版されるのか?

と思われている方、ボクなりにご説明しませう。

 

 

実はミステリーの世界では、公募の新人賞で落選作が少し遅れて出版されるという

ことが、ちょいちょい起こるのです。

 

落選作が出版されるにはどういう理由があるのか?

 

① 落選した作者が、悔しくて自費出版する。

② ミステリとしてはよく出来ているけれど、作家としての力量つまり

  文章が素人なので、何年かかけて推敲し、レベルが上がった時点で出版。

③ 凄いトリック、驚愕の真相、意外な犯人、手慣れた文章。なのに

  1箇所辻褄が合わなかったり、アンフェアプレーをやっちゃうと

  それは落選、というより失格なのです。そう、ボツ!

  でもおしい!

  そこで、その箇所を直して出版。

 

 

①はともかく、②と③が現実に時々起る訳です。

 

そうなると、キチンと直してからの出版になるので、

先に出版された受賞作よりも、面白いものが結構あるんですよ。

 

受賞作より面白い落選作。こんなのミステリの世界だけでしょうね。

 

でもホントにけっこうあるんですよ。しかも今や名作と言われているものが。

 

 

さて、どちらもよく出来た青春ミステリでした。ロジックもなかなかで。

 

 

 

しかし、2作とも……今の女子高校生て、ああなんや。

 

軒並み男子より行動的で、しかも男言葉で、男子よりも上から目線で。

 

メイン級の女子は、2作とも、出てくる奴出てくる奴みんなそう。

 

いわゆるボーイッシュとは違うねん。とにかく読んでると男か女か分からんねん。

そういうトリックもあるけど………脇役の女子までもね。

 

テレビドラマであそこまで上から目線やったら視聴者なんて思うやろ。

 

そこだけがおっちゃん、ちょっとなぁ……

 

 

ま、こっちはオッチャンやから、もう古いのかな……

 

 

 

それと、村﨑友さん、読みは(むらさきゆう)さんですが、

読み方では(むらさきとも)とも読めますよね。

 

元宝塚娘役トップスターの紫ともさんのファンなんやろか。

 

そんなとこが気になった池田でごんした。

 

 

 

 

 

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