最新ニュース

屁理屈とおままごとの恋 3月14日

観劇 読書感想文

 

 

屁理屈とおままごとの恋。

 

これ、すごい誉め言葉です。

 

 

何がって?

 

 

その前に雨あがりの実家の庭です。

 

 

 

 

梅の花がほころび始めました。

 

春はもう直ぐです。

 

 

さて、本題。

 

法廷物でちょいと変わったミステリーを読みました。

 

法廷物というのかなぁ。

私的裁判ものというのかなぁ。

 

実はボクは、今秋、NLTで私的裁判もののコメディをやるもんだから

興味がわいてね。

 

あ、でも、ボクはもう脚本書いて、NLTに渡してしまいましたけどね。

 

 

 

 

これです。

 

円居挽氏の京都を舞台にした長編デビュー作。

 

これ、すごいですよ。

 

何をどういえばいいのだろう。

 

うまく言えないから、とりあえず粗筋でも書きますか。

 

  京都には古より貴族の間で〈双龍会〉という私的裁判が伝わっていた。

  富豪の孫・15歳の美少年・城坂論語は、怪我のため一時的に盲目となり、

  屋敷の離れで寝ている時、謎の女ルージュが表れ、その女と手を繋いだだけの

  状態で言葉を交わし、一生消えないほどの思いが心に残る。

  その同じ時、母屋では祖父が殺される。犯人はルージュなのか。

  だが少年が犯人と疑われる。少年の父と叔父は、祖父を病死として処理。

  少年と、ある約束を引き換えに。

  そして三年……

  少年は約束を破る。

  怒った叔父は少年を双龍会に訴え、少年は被告として裁かれることになる。

  ここに龍師と呼ばれる卓越した能力を持った検事役、弁護士役が登場し、

  双龍会の幕が上がるのであった。

  それは全て、少年のルージュ探しの旅の幕開きでもあった。

 

 

とまぁ、こんなところでしょうか。

 

この私的裁判の場面が、まぁすごい。

検事役の黄龍師、弁護士役の青龍師の息もつけない口先対決。

その弁論のまぁすごいロジック! まぁすごい屁理屈!

黒も白! そうとも、カラスは白い!!!

ドンデンドンデン又ドンデン! 一体いくつひっくり返すねん!

 

双龍会という奇しげな古式ゆかしい法廷劇の面白さ。

主役がぐるぐる変わるめまぐるしさ。

そして三年前の事件の真相と、ルージュの正体。

 

そしてそして、少年のおままごとのような恋のせつなさ。

 

 

いやぁ堪能しましたよ。

読み終えた瞬間、おいちゃんの耳元でアニメ『コクリコ坂から』の

テーマ曲「さよならの夏」が静かに鳴り始めましたよ。

 

作者の円居挽氏は京大推理小説研究会出身。なるほどね。

綾辻さん、有栖川さん、法月さんの後輩だそうです。

その新本格テイストをきちんと守り、さらにライトノベルズの香りも漂いまくり。

 

いやぁ、城坂論語とルージュのラストは、おいちゃん、もう一度17歳くらいに

戻ってみたいと思っちまったぜ。

 

おままごとのような恋。

 

こっばずかしくて、バカみたいだけど、だんだん年を重ねると

二度とできないそんな恋の風景に、キュンと来てしまった池田でした。

 

 

誉めてばかりやから、一つだけ文句を。

 

含蓄とペダントリーから派生し矢継ぎ早に繰り出されるダジャレ的なギャグの洪水。

あれ笑えんで。おもろないで。

特に先輩龍師の瓶賀流さん、あんなに喋っても、ギャグのセンス、10点満点中

1点かな。いや0点やで。ぜんぜんおもんないイチビリやで。

何でか分かる? あれはお勉強なさった知識だけで作れるギャグやから。

笑いのセンスとは違うから。

 

さて、ルヴォワールシリーズは、この後『烏丸ルヴォワール』

『今出川ルヴォワール』と続いているようで、

間もなく『河原町ルヴォワール』も出るそうです。

 

読んでみよ。

 

皆様も是非。

 

でもこれ、読む人選ぶかもしれんなぁ。

 

 

 

さて、今、フジテレビの2時間ドラマ、片岡愛之助丈主演、高木彬光先生原作

『影なき女』、見終えました。

 

 

 

 

懐かしいなぁ。

 

高木彬光先生、大好きでした。

本格ミステリーの三大雄のお一人(あとの二人は横溝正史御大と鮎川哲也先生です)

 

本格ミステリーから出発なさって、社会派も、経済ミステリーも、歴史ミステリーも

時代小説も、何でもごされの方でした。

法廷物もモノにされていて、『破戒裁判』は傑作ですぞ!

 

 

この日記で2月25日「活字欠乏症の妙薬は密室」でも書いたけど、

ボクは密室派&不可能派なので特に好きなのは、『刺青殺人事件』『能面殺人事件』

『呪縛の家』『人形はなぜ殺される』『我が一向時代の犯罪』『狐の密室』

短編では『妖婦の宿』そして『影なき女』となります。

 

ベスト3は『人形はなぜ殺される』『能面殺人事件』『我が一向時代の犯罪』

短編はやはり鮎川先生の『赤い密室』と共にお手本の『妖婦の宿』ですね。

 

昔は角川文庫でいっぱい出てたのに、今では手に入りにくい大御所の代名詞

だった高木先生。でも最近復刊してきましたなぁ。ファンとしては僥倖です。

 

是非皆さん読んでください。

 

 

さて、愛ちゃんのドラマですが、ちょいと詳しく内容を見ようと思い、

フジテレビのホームページを覗きました。

 

そこでとんでもないミスを発見!

 

ホームページのドラマ解説に、このドラマの原作は1977年発表の『影なき女』。

とありました。

 

 

 

          見えにくくてすんません。一番下の行です。

 

 

違うよ。

 

影なき女はボクが生まれるずっと前に発表されてるで。

 

特に『妖婦の宿』と『影なき女』は戦後すぐに日本探偵作家クラブの新年例会で

行われていた犯人当てゲームに高木先生が書いた作品として有名で、

そのレベルの高さからすぐに世に発表されたというエピソードは

探偵小説ファンなら知ってて当然の薀蓄。

『影なき女』の発表年は1950年。雑誌掲載ですよ。

1977年は改めて文庫に収録された年。

ちなみにその2年前の1975年に僕がこづかいで買った密室アンソロジー

『13の密室』にすでに『影なき女』入ってるで。

 

 

この程度のことが……

プロデューサーにミステリー愛が足りないのでしょうか。

 

 

残念やなぁ……

 

 

 

小ネタパラダイス・馬鹿ネタ篇 3月13日

〈ま〉の日常

 

 

寒いですなぁ。

 

今日東京はあったかかったけど、関西は寒いですわ。

 

さてさて、昨日、あ、もう一昨日か。

劇団NLT・ゴコクジスタジオへボクが台本のコルネイユ作『舞台は夢』の

陣中見舞いに行ってきました。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 その途中、ちょうど三年前の震災の時間になって、

 東横線も停車し、車掌さんのアナウンスで

 10秒間の黙祷をしました。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

さて、稽古場風景でしたね。

 

いやぁ、久しぶりに、新劇の稽古場でしたぞ。

 

それって何って?

 

夢に燃えた若い演劇青年たちが、黒一色の稽古場で

真摯な目で稽古に励む。そんな光景です。

 

なかなかいいものですぞ。

 

 

 

 

演出家のダメ出しが終わってほっと息を漏らした瞬間の若い皆さんです。

なかなかうまく出来なくてため息が出たところってとこでしょうか。

 

その光景が何だか懐かしく、「ああ、ボクも昔こうやったなぁ」と、

楽しくなって、稽古の後、皆さんと飲んでしまいました。

 

更にそれ以上に楽しくなって、同じ方向の

根本と川崎敬一郎と、何と関係ない中村俊洋まで呼び出して

更に飲んでしまいました。

 

勿論中村には違う用があったので、飲んだ場所が高円寺だったから

ついでにと呼び出してしまったのでごんす。中村災難。

 

 

 

 

二時まで飲んでしまいました。馬鹿だなぁ。

 

 

それと最初の席でNLTの小川社長から、『舞台は夢』の配布するパンフの

原稿を頼まれたので、書きました。

それをいつもならワープロで書いて、プリントアウトして、FAXするんですが

よく考えたらこのパソコンに書いて、メールで送ればええんやないかと

ようやく気づきました。

 

勿論、台本のような莫大な量はとてもようせんけど

このくらいの量ならこの方が早いやないかい!

 

やっと気づいたわ。馬鹿だなぁ。

 

 

それとそのFAXですが、

実はボクのは数年前から受信は出来ても送信は出来なくなってしまっていて

いつも近くのコンビニから送信していました。

 

そのFAXが去年受信機能もとうとうダメになって、新しく買いました。

 

なのに、なのに、ボク、ずっと送信にコンビニへ行ってました。

 

クセって恐ろしい。

 

これ家から送れるやん! 気づいたん先月。馬鹿だなぁ。

 

 

ボクの小ネタ馬鹿ネタパラダイスでした。

 

 

 

 

一つ他人のも言おか。

 

 

馬鹿ではないんやけど………

 

 

二三日前、最寄駅学芸大学の王将で遅い昼飯を食った。

 

 

 

 

2時45分頃だった。

店は20人近く座れる長いカウンターだけで、お客は一人もいませんでした。

おお、貸切!

真ん中あたりに座り、食事セット(ごはんと味噌汁と冷奴と餃子)380円に

ホイコーローつけて、漫画を読みながら、ゆっくりと食べてました。

 

至福の時です。

 

そこへ一人のおっさんが入ってきて、ボクの横に座りました。

ぴったりとくっつくように。何で。

空いてるやん。カウンター誰もいてないやん。

 

食事時の込み合っている時や、これから込み合う事が予測できる時なら当然でも、

普通ガラガラの時はずっと離れて座るでしょ。せめて一つは開けるでしょ。

なのにぴったりくっつくんですよ。

 

何で。ね、何で?

 

年は60代半ばでしょうか。

 

皆さんこういう経験ありませんか。

 

ボクはある。王将で、吉野家で、松屋で。

 

ガラガラのカウンターやのに、横におっさんがぴったりくっついて座る事。

 

それがなぜか判で押したようにみんな60代半ばから70代前半のおっさん。

 

若い人はそんな座り方しません。

ボクは若くないけど、僕くらいの年代でもそんなことしません。

店に入ってカウンターガラガラで、でも一人だけ座ってはったら

その人にピッタリくっついて座りません!

 

あれ、何なんでしょう。

 

その世代の人って、小学校でそういう教育を受けたのでしょうか。

たとえ店がガラガラでも、先客にくっついて座れと。

 

それともそんなに人恋しいの?

 

 

広げてた漫画をたたみ、すべての皿を順番に横へ退け、

一つ席を横へずらしました。そうかて20人近く座れる長いカウンターに、

ボクとそのおっさん以外誰もいてないんやもん。

 

ボクとおっさんとのあいだには席が一つ空きました。

 

次に来た客がその間に座ったら、強者やけどなぁ。

 

 

 

 

ノーサプライズ! 3月3日

〈ま〉の日常

 

 

ノーサプライズ!!!

 

 

今、日本時間の午後二時半。

 

 

オスカーが決まりました。

 

 

結果はこうでした。

 

     作品賞    それでも夜が明ける

     監督賞    アルフォンソ・キュアロン

     主演男優賞  マシュー・マコノヒー

     主演女優賞  ケイト・ブランシェット

     助演男優賞  ジャレッド・レト

     助演女優賞  ルピタ・ニョンゴ

 

 

 

これ、3日前の最終予想のマンマです。

 

 

本当のノーサプライズ。

 

 

でも昨日の直前予想とは違います。

 

 

つまり、選挙でもそうだけど、ホントの直前には

怪情報が飛び交うのと同じという事ですな。

 

 

去年からいろいろと予想されて、ノミネートを経て

ようやく落ち着いた予想、(直前の怪情報ではなく)、つまり大本命が

一番確率が高いという事ですよ。

 

よく競馬でもいうじゃありませんか(ボクは競馬はやらないけど)。

本命だけに賭けていれば、大きく儲けなくても、損はしないと。

 

それと同じですなぁ。

 

ま、無難と言えば無難。みんな安心。

 

でもちょっとつまらん。

 

 

 

ボクが昨日日記で、頑張れ!といったアメリカン・ハッスル、

エイミー・アダムス、ジューン・スキップは揃って残念でした。

 

 

で、結果。三勝三敗。

 

 

結局、最初から本命のみに走る人の勝ち。

 

冒険したり、好き嫌いが勝ったりする人間は……ねぇ……

なんか毎年これ言ってる。性格やな。

 

 

 

こちら残念だったオスカー・ナイトのエイミー。きっと近々チャンスがあるさ。

 

 

 

それにしてもすごいスタイルですな。

 

 

こっちも残念だった84歳のおばあちゃん。初ノミナーになったことが勝利だよ。

これから最晩年、充実するはずだもんね。

 

 

 

 グリーンが素敵だよ。

 

 

勝者も載せましょうか。

念願の初ノミネート、そして初受賞のマシュー・マコノヒー。

『告発の行方』で演技者と認められながら、訳のわからん映画が続いて20年。

数年前の『リンカーン弁護士』(以前この日記でも書いたけど面白いよ)で

再認識されて、ここ数年はずっと今年こそオスカーの候補になると言われながら

選ばれなくて、ようやくの、だもんね。

 

 

 

オスカーおじさんを握りしめてうれしそうです。

 

 

 

で、今回の教訓。

 

 

冒険はするな。

 

 

と言われてもねぇ。

 

 

ずっと冒険して生きてきたような気が………

 

 

 

直前! 千々に乱れるアカデミー 3月2日

〈ま〉の日常

 

 

いよいよ日本時間明日に迫ったアカデミー賞。

 

 

 

 

 

いつもとちがって日記で予想を出しちゃったものだから、

何の関係もないボク自身ドキドキしてきました。

 

 

 

ちなみにこちらが昨日のボクの予想です。

 

          作品賞     それでも夜が明ける

          監督賞      ………

          主演男優賞   マシュー・マコノヒー

          主演女優賞   エイミー・アダムス

          助演男優賞   ジャレッド・レト

          助演女優賞   ジューン・スキップ

 

 

世間、評論家、その筋の予想とは少々違います。

 

 

さてその周りの予想ですが、恐ろしいもんですね。昨日予想を書いてから、

一晩で変わってきました。

 

選挙でも、投票日直前になって、情勢が変わるようなもんでしょうか。

 

 

その世間の本命の変化です。

 

   一昨昨日                      今日

作品賞   それでも夜が明ける           ゼロ・グラビティ

監督賞   アルフォンソ・キュアロン        アルフォンソ・キュアロン

主演男優賞 マシュー・マコノヒー          マシュー・マコノヒー 

主演女優賞 ケイト・ブランシェット         ケイト・ブランシェット

助演男優賞 ジャレッド・レト              ジャレッド・レト

助演女優賞 ルピタ・ニョンゴ            ジェニファー・ローレンス

 

 

たった二日間で、作品賞と助演女優賞がひっくり返りました。

 

 

作品賞、ゼロ・グラビティ大追い上げ!

 

 

それと助演女優賞。

やっぱり来たか、ジェニファー・ローレンス。

だから言ったでしょ。あいつは怖い。去年主演賞獲ったとこやのに。

勢い、若さ、乗りまくりやね。こうなったら止まらない。

でもボクはそれでもおばあちゃんにします!

 

 

助演女優賞だけではありません。

主演女優賞も、なんとサンドラ・ブロックがものすごい追い上げだそうです。

四年前に主演賞を取った時の世間の驚き。あのサンドラが……?

それがまたもや本命に躍り出そうな勢い。こうなったらこのまま行きそうな

気がしてきました。ゼロ・グラビティ効果やね。でも、ホントに獲っちゃって、

人生で二度だけ候補になってその二度とも受賞して後年落ち目という女優さんの中に

入らないことを祈るばかりですわ。そんな人いるのって?

ルイーゼ・ライナー、ビビアン・リー、ヒラリー・スワンク、そして

サンドラ・ブロックにならないことを祈ります。

でもこうなったらケイト・ブランシェットとサンドラの一騎打ちかぁ。

ケイトは今頃頭に来て寝られへんやろなぁ。

で、エイミー・アダムスが漁夫の利。

ボクはブレないよ!!!

 

 

ということでボクの最終予想です。

 

        作品賞     アメリカン・ハッスル

        監督賞     アルフォンソ・キュアロン

        主演男優賞   マシュー・マコノヒー

        主演女優賞   エイミー・アダムス

        助演男優賞   ジャレッド・レト

        助演女優賞   ジューン・スキップ

 

 

 

え?

作品賞と監督賞がブレてるやないかって。

 

キチンとした分析の結果です。ウソです。ちょっとビビリました。

 

 

アメリカン・ハッスル頑張れ!

エイミー・アダムス頑張れ!

おばあちゃん頑張れ!

 

 

明日か……ああ、ドキドキ。

 

 

 

 

アカデミー賞大予想? 3月1日

〈ま〉の日常

 

 

明後日、日本時間の3月3日は、アカデミー賞の発表です。

 

 

 

 

 

 

別にお前に関係ないやろ。

 

いえいえ、実はもう10年くらい前から毎年オスカーの予想をしてきました。

 

いつもなぜかその時期にお芝居があって、楽屋の廊下に張り出したり。

 

 

それを初めてこのブログでやってみましょう。 ああ、一つ池田の予想がどれだけ

当たるか、やってやろうじゃないの! それほどのものか?

 

 

でも今年はまだどの作品も見てないんですよ。

各予想サイトや、現在のハリウッド事情、そして人間の感情を合わせての

推測予想となります。なんやそれ。

 

 

でも、実はこれ、なかなか面白いんですぞ。

情報分析や、いろんな理論構築の訓練にもなるし。

少なくともボクはマジでそう思ってます。

 

 

 

 

では!

 

 

 

まず作品賞から。

これはもう本命で決まりでしょう。『それでも夜が明ける』

アメリカ近代奴隷問題に深く切り込んだ問題作。

アカデミー(オスカー)会員の良心が動く、と、思いますよ……

なんや奥歯に物がはさまったような言い方やな。

実は以前から保守的なオスカー会員は、奴隷制と自身がいるマスコミ批判には

あまり気乗りがしないなんて言われていました。

政治批判はいいけど、アメリカ(歴史)そのもの否定とマスコミは駄目。

『ネットワーク』も『インサイダー』も、『カラーパープル』も『ヘルプ 心をつな

ぐストーリー』も駄目でした。

今もそうだという方がいます。となると『それでも夜は開ける』は駄目となります。

でももうねぇ。それくらいの度量はねぇ。そろそろねぇ。

そうなると対抗馬の『アメリカン・ハッスル』か。

ハリウッドらしい、さらにオールスターの映画やそうやし。ロバート・デニーロも

ちょこっと出てるそうやし。

ま、先のジンクスが今も生きていたとしたら『アメリカン・ハッスル』やけど……

ここまで言うといて『ゼロ・グラビティ』やったらどないしょ。

 

 

 

監督賞だけはいつもやってません。これだけはさっぱりなので。

世間では『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督と言ってる

みたいですが。ボク分からん。

普通なら作品賞を獲った映画の監督が受賞するのが筋やけど、そうならない時も

結構あるし……

あ、でも、マーティン・スコセッシ監督だけはないと思う。

いつもあんな長い映画ばっかりやもん。だから7回(今回で8回)も候補に

なりながら1度しか受賞していないんですよ。ホントに学習しない人だなぁ。

映画は120分前後が基本! ま、ボクの持論ですけど。

できれば100分前後なら尚ステキ! ま、ボクの持論ですけど。

『風と共に去りぬ』や『ルードヴィヒ 神々の黄昏』は長かったやないかい?

あれはそれだけ必要やねん!

 

 

 

主演男優賞はマシュー・マコノヒー! ボクは結構この人好きなので。

結構長いキャリアでいろいろあったけどずっとスターで、それなりの演技者として

評価も得てきたわけですよ。スターでもあっても演技者ではないカート・ラッセルや

キアヌ・リーブスとは違う人なんですよ。それがようやくの祝・初候補。

こういうタイプでまだ候補になっていないのはケヴィン・ベーコンくらいかなぁ。

今回の演技の評価は候補者の中では一番高いようだし、となるとオスカー会員は

彼に投票するだろうという訳です。

対抗馬はディカプリオ。彼はマコノヒーの真逆で、早くから候補になり

ちなみに今回でなんと4度目。回数だけなら名優じゃん。

でも受賞は一度もナシ。今度の演技がこれまでのキャリアでベストかと言ったら

そうでもないようだけれど、そろそろあげないとなぁ……という心理が

オスカー会員に働いたら……

 

 

 

主演女優賞。本命はケイト・ブランシェット。ぶっちぎり独走と言われてきた。

それがケイトとエイミー・アダムスの一騎打ちの様相を呈してきた。

エイミーは5度目の候補。こちらも名優じゃん。でも受賞ナシ。

ケイトは驚くなかれ6度目。受賞は『アビエイター』でキャサリン・ヘップバーンを

演じて助演女優賞を1度。今度はいよいよ主演賞か?というところ。

でも、でもでも、ボクはエイミーと予想します。

でないとオスカー会員はまた一人偉大なる敗者を作り出すことに

なってしまうわけで、この若さでそれにしちゃったらダメでしょ。

それと、本来この人は候補になるなんてあまり言われてなかったんですよね。

今年はケイトの独走で、後の四人はジュディ・ディンチ。メリル・ストリープ。

サンドラ・ブロック。そして第五枠にエマ・トンプソンと言われていた。

エイミーはその次、まぁ候補は無理だろうといわれていた。

それが蓋を開けるとエマとエイミーが入れ替わった。世間は驚いた。

確かにエマだったら、候補者五人全員すでに受賞者。新鮮味にも欠けたし、

ここいらで面白いスパイスを、と、選考委員も考えたんでしょうなぁ。

エマにしたらいい迷惑。

でもエイミーは所詮第五枠。可能性は限りなくゼロ。

ところがあれよあれよという間に評価が急上昇。

これ、当初の予想通り第五枠がエマだったら受賞できたのか? 答えはノーの筈です。

はたしてエイミーがホントに受賞しちゃったら、今年一番のアメリカンドリーム!

こういうのアメリカ人好きそうやし。やっぱり、ボクはエイミーを本命にします。

 

 

 

助演男優賞はジャレッド・レトとマイケル・ファスベンダーとバーカッド・アブディ

の三つ巴でしょうな。

でもレトでしょうな。

マイケルは2年前『シェイム』でゴールデングローブ賞をはじめ多くの賞で候補に

上がりながらオスカーだけ無視をされた過去がある。こういう場合アカデミー会員

は、謝罪の意味も込めて投票する傾向がある。事実過去、すごくいいキャリアなのに

無視されたり、受賞に至らなかった場合、一、二年後に大した演技でなくても受賞し

ちまうことがあった。マイケルはこれにあてはまる。でも、シェイムは性的堕落場面

が多くオスカー会員は無視するしかなかったろうし、そのことをオスカー会員は

負い目とは感じていないと思う。

バーカッドはこれがデビューの新人。強烈な海賊役で主役のトム・ハンクスを

喰っちゃったらしい。しかもソマリア系俳優。ソマリアってどこや。

アフリカのエチオピアの南。紅海に入るところ。で、ずばりソマリアの海賊の役。

かつての受賞者をみても助演賞は新人、黒人、アジア人、さらには素人(驚くなかれ

かつてほんとにいたんですぞ。英語を話さない役だから、うまいのか下手なのか

分かんなかったんでしょうな) も強い分野。

でもレトはそれを超える演技と支持があるようだ。

これまでの彼のオスカー的にはあまりいいとはいえなかったキャリアで、

ここまでやればオスカー会員は「よくやったね」となるはずだと思う訳です。

それが人情。やっぱりジャレッド・レトで決まりと思う訳です。

取れなかったら、そこまで会員に嫌われてるんかい!という事やし。

 

 

 

助演女優賞。

ボク、去年からずっと『大統領の執事の涙』のオプラ・ウィンフリーだと

思ってました。でも彼女は候補にならず(番狂わせですな)、代わりに

久しぶりにハリウッドの顔・大スタージュリア・ロバーツが候補になった(驚)。

でも本命は『それでも夜が明ける』のルピタ・ニョンゴの独走と言われている。

対抗馬があるとしたらジェニファー・ローレンス。こいつは怖いでぇ!

でもなぁ。おいちゃんイヤやなぁ。そうかてジェニファーまだ23才やでぇ。

それでもう3度目のノミネート。しかも去年主演賞獲ったとこやで。

これでまた獲ったら、絶対一生分の運使い果たすで。先は長いのに。

そこでボクは『ネブラスカ 二人の心をつなぐ旅』のジューン・スキップにします!

今年85歳の老女優が喜劇味たっぷりの毒舌老妻役で初候補。

おばあちゃん、取ってほしいなぁ。

 

 

 

という事で、

 

   作品賞    それでも夜が明ける

   監督賞      ………

   主演男優賞  マシュー・マコノヒー

   主演女優賞  エイミー・アダムス (でもケイト・ブランシェットだろうなぁ)

   助演男優賞  ジャレッド・レト

   助演女優賞  ジューン・スキップ

 

となりました。

 

 

さぁ、明後日いくつ当たってるか。いくつ外れてるか。

 

 

池田の分析力が問われます! それほどのものか?

 

 

 

« 古い記事 新しい記事 »