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濃いぞ! 水曜日。 10月24日

〈ま〉の日常

 

 

父親や伯母の葬儀等々で、今年後半のスケジュールがかなりタイトに

なってしまいました。

 

 

特に今月はタイトな上にハード。

 

 

天童よしみさんの新歌舞伎座公演の演出で連泊していたホテル滞在時から、

初日が開いて今いる地元まで、書いた書いた。

 

 

来年二月のNLTを書いた。

来年四月の博多座を書いた。

来年五月のとあるところのを書いた。

来年の映画の本を大直しした。

 

これ、今月今週末までのスケジュール。

 

 

いつも顔を出す活字欠乏症にさえ、奥歯を噛んで堪えてます。

                    (あ、奥歯は事故で無くなってました。テヘ)

 

 

 

さて、昨日の水曜日、執筆の手をちょいと止めてテレビ鑑賞。

 

すごいぞ水曜日。「相棒」に「リーガルハイ」に「マツコ有吉の怒り新党」

 

濃いなぁ。

 

特に9時の「相棒」から10時の「リーガルハイ」への流れは濃い濃い。

 

 

 

まずは「相棒」をまったりと鑑賞。いいなぁ。これぞ至福の時だぞ。

 

 

そして「リーガルハイ」

 

この間も書きましたけど、堺雅人というお方は、

これが一番合ってるんじゃないでしょうか。

 

すごいし面白いし。

 

見よ、この表情。今回堺さんは百面相クラスの大車輪表情全開ですぞ。

 

 

 

 

内容も、フザケまくってる表現演出なんだけれど、基本のところ、つまり

脚本の展開、構成、つじつま、逆算、ホントにキチンとしています。

 

基本がキチンとしているから、あそこまで、若手コント集団でも

あそこまでせぇへんで、というくらいのブッ飛びでも、

キチンとラストのドンテンまで持って来られるのですな。

 

 

ギャグに目を奪われがちだけれど、いい本ですよホント。

 

 

とある批評家の先生。ここでも言って下さいな。「これもご都合主義の失敗作」と。

 

 

更には内容が全て時代にマッチ。

 

第一話(これは全編通しの事件)が、保険金殺人のエロい悪女。

第二話が、ITの寵児がやりすぎて逮捕されて、保釈後マスコミ等々を

  訴えた事件。ついでにオタクなブロガーのおバカな裁判。

第三話が、整形美人と結婚したブ男が起こす離婚裁判。

 

更には、もう、どれもよくここまでいえるなぁ単語バンバン。

マヌケ、ろくでなし、ブサイク、どブス、●●な●●(エロ単語です)etcetc……

 

 

相手が傷つくことも考えずにこんなに好き放題言えたらソラ楽しいやろなぁ。

 

 

 

前回以上にぶっちゃけたくっだらないギャグと共に、あっという間の一時間。

 

 

濃い水曜日、楽しんでます。

 

 

 

初日 10月21日

池田政之の仕事

 

 

昨日は初日でした。

 

その後飲んじゃったので一日遅れの報告でごんす。こればっか。

 

いい初日でした。うけたうけた!

 

素晴らしいお客様で、大盛り上がりでした。

 

そして、本当にお得感満載の舞台に仕上がっています。

 

 

 

特に座長・天童さんは大車輪の活躍です。芝居にショウ。

 

お芝居の中でも8曲も歌われるんですよ。

 

更に七変化ならぬ五変化の早変わり。

 

まずは角兵衛獅子。

次が振袖のお嬢様。

次はイナセな町娘。

更に艶やかな芸者。

最後は可愛い町娘。

 

その姿を少々。

 

 

 

可愛い角兵衛獅子! ハイポーズでパチリッ。これ、フィギアにならないかなぁ。

 

 

 

こっちはラストシーンの可愛い町娘。ね、お可愛いでしょ。

 

11月4日までやってます。

お近くにお越しの折には是非ご覧ください。

 

 

 

そうそう。

新歌舞伎座の前に、早くも来年二月の浜木綿子さん公演

『売らいでか』のポスターが。

 

 

 

今年の舞台はあと四本。

そして来年は二月の『売らいでか』から始まる事を

再実感した池田でした。

 

 

 

華麗なるリハーサル 10月20日

池田政之の仕事

 

 

リハーサルでした。

 

その後飲んじゃったので、一日遅れの報告でごんす。

 

まず、場当たり(舞台稽古ともいいます)。つまりそれまで稽古場で

やっていた事を、劇場の舞台上で、幕開きから終わりまで

もう一度再確認する作業です。

 

休憩を取って、さぁリハーサルです。

これは本番通りにやります。我々の世界ではこれを

ゲネプロ、略してゲネと呼びます。

 

 

ではゲネの風景から。

 

 

 

 

 

 

晴れててごめんなさい。

座長と加納さん。

座長は芸者姿にばけて……。加納さんはお代官様の役です。

 

 

座長とフッくん、加納さんと、8月の三越劇場にも出た田中大地クンです。

座長は町娘のおよし。フッくんはその血のつながらない兄。

大地は加納さんの養子。江戸から駆け付けたところです。

 

 

そうそう。ここですごい事実を発表します。

実はフッくんの妹・布川智子ちゃん(元おにゃんこのアイドル)のご主人は、

つまりフッくんの義弟は、ボクの地元・西脇の同級生なんですよ。

高校でも同じクラスやった。

当時、それはイケメンでバンドのボーカルやってて、

DATEバンドといって、田舎ですごい人気でした。市民会館でライブをやると

神戸からも見に来るファンがいたほどだったんですよ。

でも音楽の世界へは行かないで、ちゃんと就職して、

今ではその会社の社長さん。大したもんでしょ。

 

フッくんのお蔭で、35年ぶりに再会できるかもしれません。

 

 

そうそう。もう一つ。

森岡豊クンからメールが来て、19日深夜から放送の

AKIRAさん、仲間由紀恵さん主演の新ドラマ、

『ハニー・トラップ』に出演との事。

 

で、ホテルで観ました。

 

錚々たる出演者で、彼はAKIRAさんの上司の部長さん。

 

第一回目なので発端も展開もまだよく分かりませんが、

産業スパイと裏社会の、なんだか怖い話のようです。

 

しばらく視聴しますね。

 

 

さぁ、明日は初日です。

あ、もう今日か。

 

 

 

 

ホテル暮らし 10月19日

池田政之の仕事

 

 

又々随分とご無沙汰してしまいました。

 

只今ボクは大阪新歌舞伎座の天童よしみさん公演の稽古で、

ずっと大阪にいます。

ねぐらは十日間ずっとホテルです。

 

早朝おきて、締め切りの為の執筆。

昼に出かけて飯食って、なんばの稽古場へ。

 

夕方まで演出して、皆で飲んで、

11時くらいには寝てしまう……

 

で翌早朝おきて執筆。

 

 

これが日課です。

 

随分書きましたよ台本、機関紙のエッセイ。

 

 

これはホテルのデスク。

 

 

 

ワープロとノートパソコンのそろい踏みです。

 

 

さて、稽古場の風景を少々。

 

 

座長・天童よしみさんとフッくんこと布川敏和クンです。

 

 

不思議なカップル大津嶺子さんと時代吉次郎さんです。

 

 

座長と、NLTの先輩加納健次さんです。

後ろに大津さんと藤川真千子さんの顔が見えます。

 

大津さんは、元松竹新喜劇のヒロイン女優さん。四条栄美さんさんと共に

藤山寛美さんの相手役で、子供の頃よく見ましたなぁ。

 

藤川さんは元タカラヅカで、珠みゆきの名で活躍。

ボクも何度かご一緒してて、ボクはたまちゃんと呼んでます。

更に彼女は、ボクのNLTの同期の葛城ゆいの同期で、

という事はボクの同期でもある訳で、え? ものすごく都合のいい解釈でごんす。

 

 

 

稽古は順調。

 

次はリハーサル風景をお届けしますね。

 

 

 

 

やられてなくてもやり返す。 10月10日

〈ま〉の日常 池田政之の仕事

 

 

ご無沙汰いたしました。

 

サボっていた訳ではありません。

 

ここ数年で一番大変だったかも。

 

なにせ同じ日に締切が四つカチあっちまって。

 

その上、東京、関西、東京、博多、東京、関西………

 

新幹線が我が仕事場です!

 

とりあえず数日間の小ネタパラダイスを。なんやそれ。

 

 

まずは四日。博多座で浜木綿子さんの『人生はガタゴト列車に乗って』が

初日を開けました。

 

 

 

 

こちらは、博多座の全景です。

 

 

 

 

3日には、浜さんと500名のお客様「はなみずき会」の皆様の前で

トークショーに出て、夜は活けイカを食べて。

 

博多を満喫。

 

と言っていたら、今日が千秋楽です。

 

皆様、お疲れ様でした。すごい結果をもたらしてくださった浜さん、そして皆様に

感謝申し上げます。

 

 

そして今日から新歌舞伎座の天童よしみさんのお芝居の稽古が始まります。

 

 

そして、始まりました。『リーガルハイ』

 

前回、見て、けっこうハマったので、見ました第一回。

 

おもろいわ。こんな奴おらんで。今回もぶっ飛び!

 

でもボクは、堺雅人という役者さんは、これが一番好きかも。

 

元々リーガルミステリー大好きなもんですから。そ、ミステリーの法廷物ですね。

 

我らの松平健さんも出てらっしゃるし。

 

しかも、ぶっちぎりでコメディ色爆発やし。昔のコントよりすごいわ。

 

 

で、すごいセリフが飛び出しました。

 

最終盤、新垣結衣さんが、「やられたらやりかえす。倍、」

と言ったところで、堺クンが割って入り、言ったセリフがこれ。

 

「やられてなくてもやり返す」

 

 

 

 

 

 

やってくれました、フジテレビさん。(笑)

 

来週からも楽しみに見ます。

 

来年、リーガルミステリーコメディ手がけることになってるし。

あ、これはまだ内緒でした。

 

 

さて、一服にとボーっと観ていた「マツコ有吉の怒り新党」で、

すごい音楽家を紹介していました。その名も、ジョン・ケージ。

世界的な前衛音楽家だそうです。亡くなってますが。

 

 

何も言えん。まったくわからん。

ボクには笑うか、茫然か、もしコンサートに行ったら金返せしかないな。

 

彼の代表作が『4分33秒』という作品。

三楽章から出来ています。

その楽譜がこれ。

 

 

 

 

そう、お察しの通り、4分33秒間、何もしない、指揮者もオーケストラも

全部そろっていて、でも、何もしない。ただ黙って座っているだけ。

で4分33秒経ったら、お辞儀をして終わり。

 

分からん。

 

著名な指揮者も、ただ黙って立っているだけ。でも、それで指揮をしたことに、

タクトを振ったことになるのだそうです。

 

これ、ベルリンフィルで、カラヤンに指揮を依頼したら、どうなるんやろ。

 

 

もっとひどいのもありました。ひどいと言っちゃいけませんね。すごいのも。

 

全員が好きに音を出す。ピアニストもピアノを弾かず、その辺叩いたり、

アヒルのおもちゃを走らせたり。全員がそれ。入れ歯のおもちゃを動かしたり、

靴投げたり、ストローでバケツの水ぶくぶく言わせたり。

 

楽器は全部そろっているのに、皆さんちゃんとした演奏家なのに、そういうの。

 

昭和の、というより、第二次世界大戦のあとは、洋の東西をとわず

それまで先人が何百年かかって作ってきた、美しいもの、わかりやすいものを

壊して見せる時代だったんでしょうね。

 

というのも、ボクも上京した頃、こういうの現実に見ました。昭和の終わり頃です。

ソビエトからきた舞踊団。きたないし、銘々勝手に足踏み鳴らしてるだけやし。

悲しい気持ちで帰路についたことを思い出しました。高いチケット代取りやがって。

 

アメリカから来た演出家と名乗る人のお稽古で、

「イーホッホォー」と叫びながら足踏みして稽古場を、延々ぐるぐる回らされた

時の事を思い出しました。ただ頭がおかしいとしか思えない光景。それをみんなで

一心不乱に作り出している。ボクの人生において、まったく無駄な時間でした。

 

 

 

いろんな世界があったと、夜の夜中に思い出した池田でございました。

 

 

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